私立中学

女子校

りっきょうじょがくいん

立教女学院中学校

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スクール特集(立教女学院中学校の特色のある教育 #7)

視野を広げて未来へつなぐ 「土曜集会」プログラム

立教女学院中学校では、キリスト教教育の一環として「土曜集会」プログラムを年10回程度実施。生徒自身が広い視野で考え、主体的に生きる力を育む「土曜集会」の特色とは?

立教女学院中学校・高等学校では、1982年から特別プログラムとして「土曜集会」を実施している。「基礎学力」(学び)、「集団生活」(交わり)と並び、教育の基本となる3本柱の1つ「キリスト教教育」(奉仕)の一環として行われている「土曜集会」について、教頭の山岸悦子先生とプログラムの企画立案に携わっている大内麻理先生(宗教主任)、そして生徒2人に話を聞いた。

教員たちが手作りで企画するプログラム

1982年度から年10回程度実施されている「土曜集会」は、伝道・奉仕・平和を柱としてイースター礼拝やニューイヤーコンサートなどの定番プログラムのほかに、各界から講師を招いての講演会、音楽鑑賞、映画鑑賞などを実施している。「隣人を大切にして、平和な社会をつくろう」(中学)、「広く世界に目を向けて、人間性を豊かにしよう」(高校)というテーマの下、年度ごとにサブテーマを決めて、多彩なプログラムを展開。プログラムは、毎年10月~2月に教員たちで企画立案している。これまで環境問題、南北問題、平和問題を中心に、近年は「いのちのつながり」をテーマに据えて展開しています。

「2019年度は、『いのちに寄り添う』(中学)、『空間・社会・未来をつくる人々』(高校)というサブテーマを掲げて、中高それぞれ10回のプログラムを企画しました。中学では広くいろいろな世界の人と出会えるように、高校では社会的問題をクローズアップして深く掘り下げていけるようなプログラムを考えています。講師の候補は教員たちに名前を挙げてもらい、お会いしたことがない方にも勇気を出してお手紙を書くなどして依頼してきました」(大内先生)

講師の人選では、「机上の空論」で終わらず、各分野の現場でコツコツと実際に活動をしている人であることが重要だと、山岸先生は語る。

「土曜集会はキリスト教教育の一環ですが、キリスト教に絞って企画しているわけではありません。世界に幅広く目を向ければ、様々な活動や出来事の中にキリスト教的な視点やグローバルなものの見方、世界平和を築いていくためのベースとなる価値観などが見えてきます。様々なテーマで、その道の最前線で活躍している方たちに来ていただいて、生の声から学び、視野を広げて多様性に気づくことがプログラムの狙いです」(山岸先生)

▶︎大内先生(左)と山岸先生(右)

▶︎アフリカ音楽奏者 アニャンゴ向山恵理子氏

型にはまらないプログラムづくり

ここ数年のプログラムでも、谷川俊太郎氏(詩人)、村山斉氏(宇宙物理学者)、桂三輝氏(落語家)、ドリアン助川氏(作家)など、様々な分野から講師を招いている。

「谷川さんにはまったく伝手もなかったのですが、お手紙を書いてお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。ただ、講演という形ではなく、生徒たちと座談会をしたいとのことでしたので、生徒5人が一緒に壇上にあがり、対話を楽しむようなプログラムにしました。生徒たちは事前に谷川さんの詩を読み込んでおき、当日に好きな詩を朗読し、それについて話をするというものです。谷川さんはとても気さくな方で、生徒たちは日本語の素晴らしさに触れながら、楽しくお話をさせていただくことができました。テーマ「言葉の力・祈りの力」のもと、最後は『コトバの力』という詩を朗読して下さいました。」(大内先生)

これまで企画されたプログラムの中には、生徒からのリクエストで実現した講演もあったという。

「私たち教員が知らない世界を、生徒から教えてもらうこともあります。2005年にジャーナリストの後藤健二さんをお招きしたのも、生徒からのリクエストでした。『国境なき子どもたち』『国境なき学生』(認定NPO法人)で活動していた生徒が後藤さんから話を聞く機会があり、ぜひ他の生徒にも後藤さんの話を聞いてもらいたいと提案してきたのです。シエラレオネの少年兵のお話をして下さいました。生徒たちは土曜集会の参加者ではありますが、回を重ねていくうちに、『こんなプログラムだったらいいな』『プログラムを一緒に作っていこう』という思いも芽生えてくるのだと思います。今その卒業生は海外で学び、研究に励んでいます。」(大内先生)

▶︎宗教主任 大内先生

▶︎詩人 谷川俊太郎氏

大学入試にもつながる「土曜集会ノート」

生徒たちには「土曜集会ノート」が配られており、各プログラムの「内容」と「感想」を書いて提出する。ノートは教員がコメントを書いて生徒に返されるが、3月の「まとめ礼拝」でそのノートを元に各プログラムについて代表者が発表。1年間を振り返り、学んだことやこれからの課題をまとめ、他の生徒が感じたことをシェアする機会も用意されているのだ。中学から高校まで、およそ60回分の体験を「書いて振り返る」ことを積み重ねていく「土曜集会ノート」は、新大学入試のポートフォリオ評価などにもつながっていく。

「本校では、AO入試を目指す生徒も多く、また、大学側でもAO入試を実施する割合が増えてきています。志望動機やどんなことをしてきたかなど、本校の生徒たちはいくらでも書くことがあるのです。海外の大学に出す書類に志望動機などを書くときにも、土曜集会のプログラムでの経験が力となった例もあります。現代社会でに求められているものが、本校では30年以上も前から実施されて積み重ねてきたものなのです」(山岸先生)

▶︎土曜集会ノート

高3の生徒にインタビュー

――高校生は今日「土曜集会」がありましたが、どんなプログラムでしたか?

Yさん シリアとシエラレオネからの留学生を招いて、内戦や紛争について話を聞きました。シエラレオネでは国連が介入して停戦の合意をしましたが、内戦が完全に終結したわけではありません。自分たちが心の底から納得していないのに、政治と結びつけられて合意してしまったことは、本当の平和とは違うような感じがしました。私は、ボランティア活動にも違和感を覚えることがあります。自分たちで生活できる人たちに、外から手を加えて変えてしまうようなボランティアに対してです。多文化でキラキラ光るものを持っている人たちに、先進国の力を入れるときには注意が必要と思います。シエラレオネの停戦合意も、それと似ているように感じました。

▶︎Yさん

――留学生の話で、印象に残ったことは?

Yさん なぜ日本に来たか質問しました。留学生は、「欧米へ行く人はいるが、遠く離れた日本へ行く人はいない。僕は人と違うことがしたくて日本へ来たけれど、自分の選択は間違っていなかったと思うよ」とニコッとしました。その言葉と笑顔から、自分の道を信じて生きる強さが感じられて、すごいなと思いました。

――これまでの「土曜集会」で印象に残っているプログラムを教えてください。

Yさん 私は映画鑑賞が好きなので、「あん」や「黄色い星の子供たち」、「みかんの丘」などの映画が印象に残っています。普段見る映画はミュージカル系が多く、偏りがありました。社会問題や紛争をテーマにした作品は自分からは見ないので、「土曜集会」をきっかけに世界が広がったと思います。ハンセン病をテーマにした「あん」という作品は、ある人の視点を通して描かれていたので、差別などによる苦しみがリアルに伝わってきました。

大内先生 ハンセン病については、中3のARE(総合的な学習)で資料館を訪問しています。「あん」を鑑賞した次の回の土曜集会では、原作者のドリアン助川氏をお招きして制作に至るお話をお聴きしました。

▶︎「あん」原作者 ドリアン助川氏

――「土曜集会ノート」を書くことで、どのような気づきがありますか?

Yさん 自分の気持ちを振りかえってノートに書くことで、整理することができます。自分の気持ちを文章にするときは、気をつけなければならないこともあるので難しいですが、プログラムごとに書いていくので毎回練習になります。時間がたつと忘れてしまうこともありますが、ノートに書いておけばそのときの気持ちを思い出すことができます。

――「土曜集会」に参加してきて、どんな変化や成長がありましたか?

Yさん 日常生活の中では、自分が興味のあることだけに目を向けがちです。「土曜集会」では、国際問題について考えたり、絵本作家の方から話を聞いたり、ゴスペルライブを聴いたりするなどいろいろなプログラムがあるので、新しい発見もあり、自分が何に興味があるか知る機会にもなります。世界は自分が知っていることだけでできているわけではなく、外にはまだ知らない世界がたくさんあることに気づくことができました。

――将来は、どのような仕事がしたいですか?

Yさん 私はずっとダンスをやっていて、エンターテインメントの世界が好きです。エンターテインメントは、心が疲れたときなどの精神的な支えになると思います。また、平和な世の中でなければ、エンターテインメントは成立しません。ですから、まず平和であることが重要ですが、誰かの力になれるエンターテインメントが作れたらいいなと思っています。

振れ幅の大きさと行動力が立教女学院らしさ

様々な行事やプログラムの中で、最も印象に残っているのは「土曜集会」だと答える卒業生も多く、「土曜集会」が高校卒業後の進路や職業を決めるきっかけになった例も少なくないという。

「生徒たちからは、『土曜集会では、魂が震える瞬間があった』という感想も多く聞かれます。中2のときに宇宙物理学者の村山斉さんから宇宙についての話を聞いたある生徒は、
以前から抱いていた宇宙への関心がさらに高まり、『宇宙について学びたい!』という気持ちが強まったそうです。その一方で彼女は、発展途上国の児童労働問題にも関心を持ち、中3のときから『フリー・ザ・チルドレン』(NPO法人)で学生リーダーとして活動して、フィリピンへスタディツアーに行ったりもしました。幅広くいろいろなことを学び、興味の幅も広がっていく中で、海外の大学で学びたいと考えるようになり、今はカナダのトロント大学へ進学して天文学を学んでいます」(山岸先生)

彼女は英語が得意だったわけではないが、宇宙への興味と海外で学びたいという強い思いから、努力を重ねて見事合格。「児童労働問題」と「宇宙」という、まったく関係ないようなものに興味を持つことも、同校の生徒ならよくあることだと、山岸先生は語る。

「本校の生徒たちは、なんの抵抗もなく海外とつながっていきます。びっくりするぐらい異なる分野に同時に興味を持って、掘り下げていくことも少なくありません。それはリベラルアーツ的な学びの現れでもあり、“立教女学院らしさ”でもあると思っています」(山岸先生)

根底にあるのは「人のために何かをしたい」という思い

海外の大学へ進学する生徒も増えており、アフガニスタンで活動している医師・中村哲氏の講演を聞いたことがきっかけとなり、ハンガリーの大学(医学部)へ進学した卒業生の例もある。

「中村さんは、医師でありながら現地の人々と用水路建設事業も行って支援活動を続けています。飢えと渇きは薬では治せない、人々が生き延びるためには100の診療所より1つの用水路が必要だと考え、何年もかけて用水路を引いて緑の大地に生まれ変わらせたのです。中村さんの講演から刺激を受けた生徒は、自分も海外で医療活動をしたいと考えて、海外で医師免許を取得できるように英語で医学を学べるハンガリーの大学へ進学しました」(山岸先生)

福岡県出身の中村氏は、暴れ川といわれる筑後川から水田に水を引く灌漑設備「山田堰」に着目。大掛かりな機材がなくてもつくることができるので、アフガニスタンでも「山田堰」をモデルにした取水堰を多数つくった。中村氏はクリスチャンであるが、活動している地域の人々はイスラム教徒である。宗教の壁を越えて、中村氏は彼らのためにモスクもつくった。

「中村さんがこれほどまでに現地に寄り添った活動をしているのは、やはりクリスチャンであることが大きいと思います。本校の生徒たちは誰もががクリスチャンというわけではありませんが、聖書や土曜集会などを通して、他者のために何かしたい、困っている人を助けたいという気持ちが育まれています。よりよい世界を築きたい、世の中のためになる仕事がしたいという気持ちは、キリスト教の精神につながっていると私たちは考えています」(山岸先生)

伝道・平和・奉仕というキリスト教の柱となる基本をしっかりと学んでいるからこそ、生徒たちの興味や関心は広がっていく。「土曜集会」では、諸宗教について学ぶプログラムもあり、中学2年次にはイスラム教モスク(東京ジャーミー)を訪問する。

「イスラム教は世界宗教の1つとはいえ、日常生活の中では仏教ほど出会う機会はまだ多くありません。しかし、イスラム教はニュースでは毎日のように扱われていますし、来日するイスラム教徒の方も多くなりました。キリスト教とは違うものがたくさんあることやその面白さを知り、これまで知らなかったものに出会い、身近になっていくことも土曜集会の魅力の1つだと思います」(大内先生)

▶︎諸宗教を学ぶ イスラム教寺院モスク

「土曜集会」のベースとなる毎日の礼拝と聖書

2019年9月には、シリアやシエラレオネから日本に留学している学生を招いたプログラムが高校で実施された。生徒たちは5つのグループにわかれて、5人の留学生が各グループに1人ずつ入り、英語で話を聞き、質問をするというプログラムだ。

「通常の学校生活では絶対に出会わないような方たちに、出会うチャンスを土曜集会で作りたいと考えています。内戦が起きたシリアやシエラレオネから来ている留学生たちから聞く話は、私たちの日常とはかけ離れ、想像を絶する厳しさです。親が殺されてしまったたり、3年間も森の中に身を隠さなければならなかったりという話が次から次へと出てきます。そういった刺激を生徒たちはどんどん吸収するので、そこから世界につながる1歩を踏み出すチャンスを作っていきたいと考えています」(山岸先生)

留学生を招く前段階として、東京外語大学の伊勢崎賢治教授を招いたプログラムが実施され、紛争の現場での凄まじい経験が高校生たちに語られた。伊勢崎教授や留学生たちの話は、大人が聞いてもショッキングな内容であるが、高校生たちはどのように受け止めているのだろうか。

「高校生たちは、中学生のときから土曜集会を積み重ねてきました。そして、毎日礼拝もあり、毎日聖書を読んでいます。新約聖書も旧約聖書も読んでいますが、新約聖書は2千年前、旧約聖書は3千年前に書かれたものです。それが今でも世界で一番読まれていることには理由があります。戦争や飢餓などは昔からあって、その中で書かれた聖書には、現代にもつながっている人類共通の世界観があり、それが様々な問題を受け止めるベースになるのだと思います。土曜集会はキリスト教以外に目を向けながらも、軸には聖書があるのです。時を経ても変わらないものがあり、世の中の価値観が変わっても変わらないものは何か、という問いかけもしていきます」(山岸先生)

近年は、「土曜集会」から巣立っていった卒業生が様々な分野で活躍し、講師として「土曜集会」に戻ってくる卒業生も増えてきたという。日本赤十字社に勤務する卒業生が、東日本大震災発生当日の災害対策本部の様子を話したこともあったそうだ。

「生徒たちが卒業するときに、『将来、土曜集会で話をするのが夢です』という声も多く聞かれます。卒業生たちが世界とどんな風につながり、どんな形で土曜集会に戻ってくるか楽しみです」(山岸先生)

中3の生徒にインタビュー

――今年度の「土曜集会」で印象に残っているプログラムを教えてください。

Mさん 9.11の同時多発テロで家族を亡くした杉山晴美さん(精神対話士)の講演です。
テロによって人の人生が大きく変わってしまったことを知り、メディアでも取り上げられていない話もあり、自分が調べるだけでは知ることができない貴重なお話でした。ビルに飛行機が激突したことは知っていましたが、経験した人の話を聞いたのは初めてです。テロに巻き込まれたご主人を探したけれど、DNA鑑定で見つかった遺体が親指だけだったという話が印象的でした。

大内先生 杉山さんは立教女学院の卒業生でもあります。在学中の毎朝礼拝で自分と向き合うということをくり返していたので、テロの後でも、自分と向き合い自分にできること・すべきことを考えることができましたとお話くださいました。

▶︎Mさん

▶︎精神対話士 杉山晴美氏(卒業生)

――今年度は他に、どのようなプログラムがありましたか?

Mさん 東日本大震災の被災地へボランティアに行った高橋宏幸主教(日本聖公会東京教区主教)のお話を聞きました。被災者の方たちは、大切な人や家を失っているのに、「ボランティアの皆さんの笑顔を見て元気になりました」と書かれたお礼状を送ってくれたそうです。辛い状況なのに、ボランティアの笑顔に気づいて、お礼状まで送るのはすごいことだと思います。顔の右半分に大きなアザ(海綿状血管腫によるもの)がある藤井輝明さん(医学博士)が、障がいへの偏見をなくすために小学校などで講演をしている話も聞きました。アザに触れると病気がうつるという誤解をなくすために、小学生に自分の頬を触ってもらうと、「触っても大丈夫とわかった」と言ってもらえて嬉しかったそうです。私も偏見を持っていたかもしれないと、気づくことができました。

――今年度のサブテーマ「いのちに寄り添う」について、どう感じていますか?

Mさん 今までは、命と聞くとお医者さんのイメージで、手術をして助けることなどを想像していました。「土曜集会」でいろいろな話を聞いてからは、困っている人たちに話しかけたり、心に寄り添ったりすることなら自分にもできると感じられ、それが間接的にいのちに寄り添うことになると思うようになりました。

――これまでのプログラムの中で、印象に残っているものを教えてください。

Mさん 今までの中では、桂三輝さん(カナダ人の落語家)の落語が印象に残っています。日本人の落語と違って、アコーディオンを使って一緒に歌をうたい体でリズムをとったりして、とても楽しかったです。外国人だからこそ、新しい観点で落語を表現できるのだと思います。今まで落語には興味がありませんでしたが、世の中には自分が知らない分野もあったと知り、興味のあるものしか見なかったころとは変わりました。父が落語好きなので、テレビで「笑点」などを見る回数も増えました。

――「土曜集会」に参加してきて、どんな変化や成長がありましたか?

Mさん 今までは、自分が面白いと思うことしか目に入らなかったのですが、そうでないものにも目を向けられるようになりました。自分と違う人でも、違うのはあたり前だと気づけるようにもなったと思います。他人の考えもちょっとずつ聞き入れていけば、自分が思っているよりもっといい考えが出せるようになると、思えるようにもなりました。

――「土曜集会ノート」を書くことで、どのような気づきがありますか?

Mさん 最初のころは、聞いたことをダラダラ書いていましたが、話を要約して書けるようになりました。ノートを提出すると、先生が私の感想への共感やアドバイスなどを書いてくれます。後から振り返ったとき、自分はこう考えていたことが今はこうなっているなど、その先に続くことへの気づきもありました。

――将来は、どのような仕事がしたいですか?

Mさん まだ具体的なことは決まっていませんが、人に寄り添って、人の役に立てるような仕事がしたいと思っています。

<取材を終えて>
「土曜集会」での学びは、同校独自の「ARE学習」にもつながっている。立教大学への推薦を希望する場合は、「ARE学習」の集大成ともいえる卒論が必修となっているが、論文集には難しい社会問題から生活の中で感じた疑問まで、非常に興味深いタイトルが並んでいた。1982年から今年度までの「土曜集会」プログラムを見ても、サブテーマに合わせて多岐にわたる分野から現場で活躍されている講師が招かれている。中高6年にわたり、このような講師による講演や映画鑑賞、訪問プログラムなどを体験することが、将来への様々な可能性につながっていくことが、多様性に富んだ卒論からも感じられた。

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