スタディ中学受験情報局(中学受験に関するニュースや最新情報をスタディがお届け)

2017/10/31(火)

中学女子校の御三家とは?

女子の高学歴化が進み、大学進学率が大きく伸びた1980年代、男子御三家から派生する形で「女子御三家」が誕生しました。女子校で東京大学合格実績の高い伝統校、桜蔭・女子学院・雙葉がそれにあたります。この三校について紹介しましょう。

桜蔭中学校

桜蔭中学校のキャンパス

所在地 東京都文京区本郷(JR線水道橋駅より徒歩5分、都営三田線水道橋駅より徒歩3分、ほか各線本郷三丁目駅・後楽園駅より徒歩7分)
創立年 1930年
創立者 東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)の同窓会「桜蔭会」

建学の精神・校風
建学の精神は「礼と学び」。「勤勉 ・温雅 ・聡明であれ」「責任を重んじ、礼儀を厚くし、よき社会人であれ」を校訓に定めています。さらに「私たちの信条」として、「礼儀正しさ」「勤勉」「自主の精神」「清楚で質素な服装」などを掲げています。

学びの特色
中1は週1時間「礼法」の授業を行います。中2・中3も特別活動のなかで実施するほか、高校の一部でも礼法教育を行います。中3で自由研究に取り組み、1学期初めから夏休みにかけてじっくりと研究します。例年多様なテーマによる完成度の高い論文が揃います。授業では独自教材を使用し高度に学びます。高校は志望別に3つのコースに分かれ、選択科目を豊富に設置。英語・数学は習熟度別授業を行うなど大学受験対策もしっかりと行います。

> 桜蔭中学の詳細はこちら

女子学院中学校

女子学院中学校のキャンパス

所在地 東京都千代田区一番町(東京メトロ有楽町線麹町駅より徒歩3分、半蔵門線半蔵門駅より徒歩6分、JR線・都営新宿線市ヶ谷駅より徒歩8分ほか)
創立年 1870年
創立者 ジュリア・カロゾルス

建学の精神・校風
キリスト教の精神を土台として、人間を超えた存在・永遠の真理に対する畏敬の念を養い、正義を尊び愛と思いやりの心をもって他者に仕える人材の育成をめざしています。プロテスタントの学校として、生徒の自主性が尊重され、明るく自由な校風です。制服や細かい校則もありません。

学びの特色
前期・後期の2期制により、効率よく系統的に6年一貫教育を行います。各学年に週1時間「聖書」の授業を設置。高校では独自教科として、現代史(社会科)、評論読解(国語科)を設置しています。理科の実験・観察やレポート、国語の読書指導や作文など、自ら考察を深める活動を重視します。英語は独自の教科書を使用。英会話は中1から少人数に分かれ、ネイティブ教員が英語のみで授業を行います。高2までほぼ共通カリキュラム(高2は必修選択科目あり)、高3で文系・理系に分かれて学び、進路志望に応じて多様な選択科目を設置しています。

> 女子学院中学の詳細はこちら

雙葉中学校

雙葉中学校のキャンパス

所在地 千代田区六番町(JR線四ツ谷駅より徒歩2分。東京メトロ丸ノ内線四ツ谷駅より徒歩4分ほか)
創立年 1909年
創立者 フランスの修道女 メール・セン・テレーズ

建学の精神・校風
カトリック精神に基づく全人教育を理念とし、校訓に「徳においては純真に、義務においては堅実に」を掲げています。教育目標は「真の知性を養う」「自ら考え行動し、責任をもつ」「一人一人を大切にし、他者と共に生きる」。規律の厳しい学校というイメージがありますが、アットホームで温かい校風です。

学びの特色
全学年で週1時間「宗教」の授業を行います。創立時より外国語教育を重視し、英語に加え、中3は全員フランス語を学びます。高校では英語かフランス語を第一外国語として選択します。大学入試の外国語科目はフランス語での受験も視野に入れ、高い語学力を養います。各教科で副読本や問題集を使用して実力を養成。授業進度も速く、小テストなどもこまめに行います。高校はコース分けは行わず、高2は必修選択科目を、加えて高3は自由選択科目を豊富に設け、それぞれの進路志望に合わせて学びます。

> 雙葉中学の詳細はこちら