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スクール特集(郁文館中学校の特色のある教育 #12)

2027年度から新クラス始動!逆算思考で可能性を最大限に引き出す6年一貫教育

郁文館中学校は、2027年度から新たなクラス編成で中高一貫教育をスタートさせる。4月25日に開催された学校説明会で、新クラスに関する情報が初めて語られた。

郁文館中学校では、大学をゴールとは考えず、25歳で人生の主人公として輝いていることを目指し、その夢から逆算してどんな学校生活を送るのか、どんな進路を歩みたいのか考えて行動するための夢教育を行っている。2027年度から新たなクラス編成となり、より夢に近づきやすくなる6年一貫教育が始動。2026年4月25日に開催された学校説明会で、新クラスに関する情報が教頭の渡邉烈士先生から明かされた。

「進学クラス」と「特進クラス」を「本科クラス」に統合

2026年度まで、中学1年生は「進学クラス」「特進クラス」「iP class(東大専科)」「グローバルリーダー特進クラス」の4クラス編成となっていた。2027年度からは、これまで以上に逆算思考による学びをフィットさせられるように、入試の学力で分けていた「進学クラス」と「特進クラス」を「本科クラス」に1本化。出願時から「国内の国公立大や難関私大を目指したい(本科クラス)」「東大を目指したい(iP class)」「海外大学を目指したい(グローバルクラス)」という意志を明確にすることで、より目標に合ったカリキュラムを組むことが可能になる。「本科クラス」の特徴について、これまで同校の教頭を務め、2026年度からは郁文館高校の教頭にも就任した渡邉烈士先生は「AI時代に打ち勝つ力を育む」ことだと語った。

▶新設された3つの6ヵ年一貫コースの図

「今の共通テストは、暗記だけでは乗り切れません。ですから、時間割の中でAI時代に打ち勝つ力を育む教育を、全教科、全学年で取り組んでいきます。AI時代だからこそ、AIにはない力を身につけるのです。AI時代に必要な10の力は、人間力、リーダーシップ、プレゼンテーション能力、行動力、そして基礎学力(5教科+リベラルアーツの素養)をつける中で育む仮説・立案力、読解力、本質を見抜く力、創造力、論理力、想像力です。これらを各教科、各プログラムに振り分けて育てていきます。例えば、私は国語の教員でもあるので、プレゼン能力や仮説・立案力を育むために、授業の中でディベートを行っています。その様子はぜひ授業見学で見ていただきたいですが、直近で実施したテーマは『科学技術の進歩のためなら人類の犠牲は仕方ないのか』です。正解はありませんが、自分の意見を持って発言することが大切だと考えています」(渡邉先生)

「本科クラス」のもう1つの特徴は、「好き・得意に挑戦する時間」を大切にしていることだという。部活動では剣道部や書道部、ダンス部などが活躍しているほか、2023年には校内に一般社団法人として「ZENSHIN Robotics」が設立された。メンバーは郁文館中学校・高校・グローバル高校の生徒で構成され、FRC(FIRST Robotics Competition)*への出場に向けてロボットの設計・製作から資金調達、広報までを生徒たちが担っている。

*FRCは、14歳~18歳までを対象としたアメリカ発の国際ロボット大会。世界35か国から約3,800チーム、約95,000人の若者が参加し、GoogleやAmazonなどの企業がスポンサーとして名を連ねている。

「ZENSHIN Roboticsの設立は、グローバル高校の生徒がカナダ留学をした際に、FRCに出会ったことがきっかけです。挑戦するには1000万円以上の資金が必要となりますが、日本でもこの挑戦を実現させたいという思いを抱いたその生徒は、理事長に相談しました。すると理事長は、学校の中に一般社団法人を作ることを提案したのです。生徒たちがクラウドファンディングを立ち上げたり、企業や団体などのスポンサーからも技術支援や資金援助を得て活動しています。3年連続でFRCに出場し、今年度はアメリカのオクラホマ州で開催された地区大会に挑戦しました」(渡邉先生)

▶︎学校説明会で新クラスについて説明する渡邉烈士教頭先生(4月25日)

選択肢を広げるための「確かな学力」

国内の国公立大や難関私大を目指す「本科クラス」、東大を目指す「iP class」、海外大学を目指す「グローバルクラス」という3つのクラス編成で6年間学ぶカリキュラムが用意されているが、入学後に夢や目標が変わればクラスの移動は可能だ。これまでは他クラスから「iP class」への移動はできなかったが、2027年度からは学力と「東大へ行きたい」という明確な意志があれば2年生に進級する際に移動することが可能になった。これまで中学の教頭を務めてきた渡邉先生が中高両方の教頭を務めることになり、カリキュラムに関しても中高の連携がより密になった。

「本科クラスに入学しても、英検級などの基準を満たせばグローバルクラスへの移動も可能です。あくまで、大きなフレームとしてクラス分けをしていますが、夢から逆算した学び方の違いであり、勉強ができる、できないで差をつけているとは考えていません」(渡邉先生)

同校は、人間力を育むことはベースとして大切にしつつも、生徒一人ひとりの夢を叶えるための選択肢を広げるには、「確かな学力」が不可欠だと考えている。新たな一貫教育では、「本科クラス」の生徒が入学後に東大を目指したいと思うようになった場合でも、「iP class」へ移動できるレベルの学力をつけておくことを目指す。夢に合わせて6年間をカスタマイズできることはこれまでと変わらないが、目標を明確にした新しいクラス編成によって、これまで以上に夢に近づきやすくなるという。

▶東大合格を目指すクラブ活動「東大クラブ」が東大訪問した様子

「入学時に夢を語れる生徒は、クラスの1割程度です。ですから、入学時点で夢が決まっていなくても心配はいりません。中1のときに担任をした生徒は、あるとき『実は宝塚音楽学校に行きたいんです』と言ってきたので、本人や保護者とも面談を重ねて夢を叶える後押しをしました。彼女は今年3月に宝塚音楽学校を卒業し、男役として舞台デビューします。また、中2のときに担任をした生徒は、CAになりたいという夢がありました。日本でCAになるという選択肢以外にもアジアでキャビンアテンダントを目指す道もあることを伝えたところ、マレーシアの大学へ進学して、エアアジアのCAとして夢を叶えることができたのです。本校では、夢に日付を入れ、達成までのプロセスを計画化するための夢手帳や、夢を実現した達人から仕事や職業観を学ぶ夢達人ライヴなど、独自の夢教育プログラムを行っています。夢を見つけ、見つけた夢から逆算して叶えるための教育を行っているのが私たちの学校です。本校ではイベントもたくさん開催しているので、ぜひ参加して本校の雰囲気を体感し、受験校の1校として選んでいただければと思います」(渡邉先生)

<取材を終えて>
渡邉先生が語ったように、同校の教育を体感できるイベントが多数準備されている。7/25(土)には、探究・実験活動やディスカッション授業、部活動など、同校での学校生活をアクティブに体験できる「オープンスクール~夏フェス」を開催。9/26(土)と9/27(日)に開催される文化祭(郁秋祭)では、高校1年生が模擬店を運営する「起業体験プログラム」などから、各クラスの違いを感じとることができるだろう。すでに夢がある人もまだ見つかっていない人も、夢教育の一端をぜひ体感していただきたい。

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