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スクール特集(郁文館中学校の特色のある教育 #1)

小学校での活動や 従来の入試で測れない力を評価 「ルーブリック評価型入試」を新設

グローバル化や情報化の加速など、社会が様変わりしてきている昨今。こうした時代を見据え、教育改革を推進している郁文館中学校が2017年度より実施する新しい入試「ルーブリック評価型入試」とは?

2020年の新しい大学入試制度に向けて、大きな教育制度改革が始まっています。その背景には、グローバル化や情報化の加速など、社会が様変わりし、それに伴い、社会で求められる人材も変化していることがあります。郁文館中学校では、こうした時代を見据え、教育改革を推進。そのひとつが新しい入試の導入です。2017年度より実施する「ルーブリック評価型入試」とは、どんな入試なのでしょうか。理事の西野聖司氏に話を聞きました。
(インタビュー・弊社代表 野倉学)

思考力や想像力、表現力などを 新しい型の入試でみていきたい

野倉 最初に、新しい入試を導入した経緯から、お聞きしたいと思います。

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西野氏(以下、敬称略) もちろん、2020年の大学入試改革を意識したところはありますね。しかし、既に一部の私立大学では、外部の英語試験を一般入試に取り入れたり、AO入試を行ったり、改革を始めているのが実態です。よって本校でも、その動きに対応して、教育改革に着手しています。
最近は、本学園のグローバル高等学校が、大きく進学実績を伸ばしていますが、AO入試の合格者が増えていることも一因です。高校時代に何に取り組んできたか、大学で何をしたいのかをしっかり語れる人間が、評価を得る時代になってきました。
私たちも、そういう素養をもった子どもを、中学校から受け入れ、育てていきたいと考えています。けれども、従来型の入試では選考ができないので、新しい型の入試を導入したのです。

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野倉 グローバル化など、社会が大きく変化をしているので、大学も入試改革をしなければならなくなった。また、企業においても、求める人材が変わってきましたね。今や偏差値だけで、採用する会社はないといえるでしょう。

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西野 就職など、進路の先が変わってきているのだから、当然、中学や高校の教育も見直さなければなりません。これからの時代を生きるには、どんな力が必要なのか、それをしっかり見極め、改善するところは改善し、新たに取り入れることは迅速に取り入れていく。その1つが新しい入試であり、郁文館が目指す教育を、入試という形でも発信しているのです。

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野倉 「ルーブリック評価型入試」とは、具体的にどのような入試なのですか?

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理事 西野 聖司氏

西野 小学校時代に積極的に活動してきたこと、また、思考力や想像力、表現力といった一般の入試では測ることのできない力を評価する試験です。選考方法は、まず、小学校時代に取り組んだ活動や、将来の夢や目標などを、活動報告書に記入し、それに基づいてプレゼンテーションをしてもらいます。次に、活動報告書の内容に沿った質疑応答を行います。本校は、夢教育を実践している学校なので、中学入学後の展望なども語ってもらいます。
 ルーブリックの観点としては、得意分野に対する探求度、自己肯定感、他者へ与える影響力などを評価します。なお、プレゼンテーションをする時に、資料を持ち込むことも可能です。ルーブリックの評価基準や、事前準備などの詳細は、本校のホームページや説明会でお伝えします。

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野倉 「ルーブリック評価型入試」は、昨年まで行われていた「未来力入試」と似ていますが、違う点はなんでしょうか?

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西野 試験の方法は、ほぼ同じですが、未来力入試は評価の基準が定かではありませんでした。今回の入試では、きちんとした評価基準を事前に開示しますので、傾向と対策がたてやすいと思います。

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野倉 未来力入試の進化形が、ルーブリック評価型入試というわけですね。

好きなことに打ち込んできた子どもは 集中力や自立心が備わっている

野倉 「ルーブリック評価型入試」では、どんなことを期待していますか?

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西野 小学校の勉強はしていたけれど、中学受験は考えていなかったので、塾には通わなかった。でも、野球やサッカーや、また、書道、ピアノといった習い事を一生懸命やってきた。そういう子どもは、結構います。確かに、急に私立に進学したいと思っても、従来型の入試では合格がもらえないかもしれません。しかし、受験勉強はしていなくても、思考力や発想力を備えている子は必ずいると思うのです。そういう子どもを、「ルーブリック評価型入試」で見つけ出したいですね。

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野倉 原石を見出す入試というわけですね。そして、郁文館の教育で、原石を磨き、輝かせていきたいと…。

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西野 そうです。それに、小学校の勉強をきちんとやって、好きなことにも打ち込んできた子は、自立しているんですよ。あとは、学習のやり方だけを教えてあげれば、確実に伸びていきます。実際、未来力入試で入学してきた生徒は、学力も身につけいていますし、活動的で頼もしさを感じます。

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野倉 これまで野球やピアノに集中してきた子どもは、勉強が好きになれば、勉強も集中してやるようになるということですね。

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西野 好きなことに集中できる力、また一定の時間、机に向かって学習する習慣があれば、それで十分、中学1年のスタートラインに立てます。郁文館には、生徒に寄り添う先生がいますし、入学後も、しっかり学習をこなしていきますよ。

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野倉 また、おそらくルーブリック評価型入試で入学する生徒は、第一志望だと思うのですよ。「この学校で学びたい!」という気持ちで学校生活をスタートすることが、その後の伸びにつながっていくのではないでしょうか。

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西野 その通りですね。郁文館が好きで入ってきた生徒は、保護者の方とも教育方針を共有することができます。子どもが伸びていくには、学校と家庭の連携が大切です。

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野倉 最後に「ルーブリック評価型入試」を検討している受験生にメッセージをお願いします。

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西野 最初にも述べたように、2020年の大学入試改革でやろうとしていることは、既にあちこちで取り入れられ、本校でも教育改革を開始しています。社会に出る前のベースをつくる中高時代は、とても大切な時期であり、実際、子どもたちは6年間ですごい成長を遂げてます。それを、小学校時代の受験勉強だけで、入学の門戸を閉ざしてしまうのは、本当にもったいない。私たちは、これからの時代に必要な力、可能性をもつ子どもを見出し、その力を向上させていきます。
郁文館は、これからも時代の先を見据え、一人ひとりの夢を実現する教育を実践していきます。「夢教育」に共感してもらえる家庭のお子さんに、ぜひ入学してほしいと願っています。

2017年度 ルーブリック評価型入試

■入試日       
2月2日(木)14時30分~

■入試内容      
活動報告書の記入(当日)…20分
プレゼンテーション(活動報告書の記載事項より口頭発表)…5分
※発表資料の持ち込み可
Q&A(評価者は理事長を含んだ複数名)…3分

■ルーブリック観点  
1.得意分野に対する探求度(経験値)
2.自己肯定感
3.異なる存在感(他者へ与える影響、期待値)

■事前準備      
小学校時代に取り組んだことや、将来の夢などを活動報告書にまとめ、プレゼンできるように準備する。

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