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2016/1/26(火)
変わる学校教育。今、注目されている私立中学校の魅力とは?第4回(4/4)
私立中学校の魅力とは?〜その3 広がる進路選択~海外大学進学も後押し
子どもの遠い将来を見通した教育が私立学校の魅力であることはすでにご紹介した通りですが、それは進路指導が充実しているからこそ。どの学校も時代の先を見据えて進路指導を行います。
2020年からの大学新入試は、実はもう目前に迫った課題です。学校ではそのための準備が始まっています。また、「自ら考え、判断し、表現する力」の育成となる自主研究や卒業論文などは、今後募集枠が増える見込みのAO入試にも役立ちます。
近年、私立学校に徐々に広がりを見せているのが、海外大学への進学です。日本の大学に進学後、海外大へ留学するのではなく、高校卒業後に直接海外大への進学をめざす生徒が増える傾向にあります。そうした生徒を後押しするべく、進路指導に力を入れる私立学校が着実に増えています。
郁文館中学校
郁文館中学校(共学・東京都)では、2015年度より一般クラスに加えGL(グローバルリーダー)特進クラスを新設。中学卒業後は併設の郁文館グローバル高校に内部進学します。グローバル高校から海外大学への進学は近年大きく伸び、2015年度はアメリカ、マレーシア、台湾などの大学に計22名合格。
女子聖学院中学校
女子聖学院中学校(女子校・東京都)では、2015年度より新たな国際理解教育プログラムを開始。中1から高2まで全員必須のプログラムにより高い英語力を身につけ、国際理解を深めます。さらに海外大学の指定校推薦入学制度として、オーストラリア・イギリス・アメリカなど計24大学を用意しています。
広尾学園中学校
インターナショナルコースを設置する広尾学園中学校(共学・東京都)では、2015年度はアメリカ、イギリスの大学に計9名合格しました。同校のインターナショナルコースは、海外大への進学にも対応するカリキュラムで教育します。しかも日本の学校の卒業資格が得られ、国内大学への進学も可能です。海外大学進学ガイダンスもしっかりと行います。
立教女学院中学校
立教女学院中学校(女子校・東京都)では2015年度、アメリカ、カナダの大学に計5名が合格しました。同校では積極的に海外大学を視察し、生徒への海外大進学ガイダンスに力を入れています。キリスト教教育の一環として行う「土曜集会」では社会の第一線で活動する人たちの講演会などを行い、生徒の視野を世界に広げ、進路指導にも役立てています。
私立中学校の魅力とは?〜その4 生涯の友、生涯の恩師に出会える場
以上見てきたように、私立学校のよさは、総合的な教育力の高さにあります。その根幹には、建学の精神や教育方針が据えられています。そして教育の実践者である優秀な教員と、よく練られた独自のカリキュラムが教育力を確かなものにして、成果を生み出します。
私立学校のよさは、それだけではありません。目に見えない部分にも魅力が詰まっています。その最たるものは、生涯の友、生涯の恩師と出会えることではないでしょうか。
中学の3年間、中高6年間、加えて大学4年間、ともに学校生活を送るなかで友情が深まり、ほとんどが互いに顔見知りになります。
また、先生も全校生徒の顔を覚えます。私立学校では教員のメンバーも大きく変わることなく、先生は教え子が高校、大学へ進んでも、ずっとその成長を見守ってくれます。
同級生、先輩、後輩……横のつながり、縦のつながり、そして恩師とのつながり。それは学校を卒業してからもずっと続きます。母校を愛する気持ちが、みんなの心を結び付けます。
やがて社会人となり、家庭を持ち……年齢を重ねるほど、校友のありがたみや、喜びを味わい、人生の豊かさを感じることができるでしょう。
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