学校詳細
建学の精神、教育理念
のびやかな自立した女性を育む
2020年に創立80周年を迎えるにあたり、新たに「のびやかな自立した女性を育む」という教育目標を設定。 のびのびとした校風の中で、自分の「好き」や「得意」を伸ばす環境を整えている。2025年度より中3から高3で「国際コース」を設置。ICTスキルと英語の力を備え、グローバル時代において、しなやかに自分らしく活躍できる女性の育成を目指している。
教育の特色
自由な発想×テクノロジー
2020年度から「普通コース」を「先進コース」と改称し、ICT、総合探究、グローバルなどの先進的な取り組みを強化。テクノロジーを駆使して、これからの時代に必要な「Communication」「Collaboration」「Critical Thinking」「Creativity」という4つのCを育てる。生徒自身が考え、仲間と学び合うことを大切にした授業を展開。
「先進コース」のカリキュラムには、「先進的な学びの時間」と「先進英語」の時間が設けられている。「先進的な学びの時間」では、ドローンや3Dプリンターを活用し、プログラミングやエンジニアリングといった新しい形の授業を実施。「先進英語」では決まった教科書は使わず、洋楽のリスニングや、写真、イラストを効果的に使うことによって英語の表現力を育む。
「音楽コース」では、専任教諭やプロから音楽分野の基礎を学ぶ授業と実技レッスンを実施。「先進的な学びの時間」「先進英語」以外の授業は、「先進コース」と一緒に行い4つのCを育む。
2025年度より中3〜高3に「国際コース」を新設。グローバル社会で活躍するための思考力・発信力を養い、英語だけで教育を行う日本国内や海外の大学で学習できるレベルの英語力を身につけられるコースだ。中3で週9時間、高校3年間で最大42時間の英語・国際の授業を選択可能で、オール・イングリッシュの授業で英語コミュニケーション能力を伸ばすことができるほか、ディスカッションやディベート、エッセイライティングなど、英語でのアウトプット活動も多く設定されている。
「総合的な学習の時間」には、探究活動を行うオリジナルプログラム「KGプロジェクト」を2019年度から導入。地元鎌倉を通して社会とのつながりを知り、日本や世界が抱える問題に対して主体的な学習を展開する。海洋プラスチック問題についての取り組みでは実際に由比ガ浜でゴミ拾いをするなど、身近なことから自分事として考えて探究学習を行う。その成果を共有するために、様々な形で研究発表をする機会も用意されている。
施設設備
各教室にApple TVを設置
全館Wi-Fi環境を整備。各教室には電子黒板機能つきのプロジェクターとApple TVが設置され、アクティブな学びに対応できるようになっている。2020年には、「プログラミングLABO」と「ラウンジ」を新設。ソファやカラフルなチェアが置かれた「プログラミングLABO」では、3Dプリンターを使ったものづくり、ドローンの操縦、プログラミングなどが楽しく学べる。講義や憩いの場として利用される「ラウンジ」には、スクリーンやプロジェクターも完備。音楽校舎も2019年にリニューアルされ、マンツーマン指導や個人練習をより快適に行える環境が整った。従来の静かに勉強する図書館・自習室に加えて、生徒同士の学び合いや総合探究に活用する「話のできる自習室」も新設。2024年度には図書館とカフェテリアをリニューアル。カフェテリアでは交通系ICカードが利用でき、温かい食事が提供されるほか、パン、飲み物、アイスクリームなどを自販機で買うこともできる。
学校行事
文化祭で本格的なオペラを上演
体育祭(5月)は、中1から高3までの混成で3チーム編成され、色別の対抗戦を行う。生徒主体で色分けや競技が企画され、綱引きやリレー、借り人競走など多彩な競技で熱戦を繰り広げる。ダンスやエール交換のパフォーマンスを競う応援合戦は、各チームでアイディアを出し合い、学年やクラスをこえた交流も深まる。
合唱コンクール(9月)は、教員による審査で決まる賞のほか、保護者の投票で決まる「保護者賞」が設けられている。中学は混合クラスのため、音楽コースの生徒が中心となって練習を進める。高校は科ごとのクラス編成のため、音楽科は「保護者賞」にのみエントリー。普通科のクラスは音楽科の生徒に刺激を受けながら、練習方法を模索していく。
文化祭(10月)では、クラスごとの展示発表や部活動の発表、音楽コース・音楽科の生徒による個人演奏などが行われる。音楽科の生徒によるオペラやミュージカルはレベルが高く、毎年好評を博す。
部活動
活動日は週3日まで
放課後の活動に部活動以外の選択肢も見つけられるように、活動日は週3日までとしている。運動部では、全国大会入賞経験があるダンス部や、関東大会常連のバトン部などが活発に活動。近年人気を集めているのは、女子校では数少ないワンダーフォーゲル部。地元鎌倉のハイキングコースや大山など、県内の低山を中心に日帰りハイキングをしたり、夏休みには尾瀬や上高地での合宿を行ったりしている。
文化部では、吹奏楽部やコーラス部が校外のコンクールなどに出場。日本文化部は華道・書道・茶道の3班で構成されており、3つの中からやりたい活動を選ぶことができる。各班の活動日が異なるので、複数の班に参加することも可能。茶道班は、校内の純日本家屋「千草庵」(2018年に内装リニューアル)で活動している。筝曲部(山田流)も「千草庵」で練習を重ね、新入生歓迎会・文化祭・高校3年生を送る送別会などで発表。
進路指導
自分で自分の放課後をデザイン
ボランティアや課外活動などにも取り組みながら、自分で進路を開拓できるように、放課後の特別講座は必要最小限。自分の好きなことや総合探究で関心を持ったことを深めて、自分で自分の放課後をデザインしていく。勉強以外の活動に打ち込むことは、一般入試の前にもう1つのチャンスとして、推薦や総合型選抜にチャレンジする機会にもつながる。学力以外の力を評価される入試では、KGプロジェクトなどで自ら課題を設定して、プレゼン力を磨いてきたことが強みとなる。用意されている講座等は必要最小限であるが、必要なときに質問できる環境が整っている。生徒が自分のペースで進んでいけるように、教員たちは一人ひとりの進路に寄り添ってサポートしていく。
その他
放課後に通い放題の英会話教室「English Room」
校内にある「English Room」には、4人のネイティブ教員が常駐しており、さながら放課後に通い放題の無料の英会話教室と言える。
ここではネイティブ教員との会話を楽しんだり、ゲームや映画で楽しく英語に慣れたりすることができるほか、英検などの2次試験対策にも活用できる。
学んだ英語を実践する場として、月1回程度、ボランティアとして円覚寺と鶴岡八幡宮の境内に立ち、外国人観光客に英語で案内・説明をする「English Guide」を実施。鎌倉は外国人も多く訪れる観光地であるため、海外に出なくても生きた英語を使う機会に恵まれている。「English Guide」は定期的に行っており、できなかったことを調べて次に再挑戦したり、外国人の立場でどのようなことをガイドしてほしいか、日本人にとっては当たり前と思っていることでも説明が必要なポイントはどこかなどをEnglish Roomで事前にネイティブ教員から学んだりして、回を重ねるごとにブラッシュアップすることができる。
制服
コシノジュンコ氏がデザイン
2019年4月の入学生より、世界的デザイナーのコシノジュンコさんデザインの新しい制服になった。
正装ではスクールカラーであるえんじ色のラインが映えるグレーのブレザー、裾の部分に切り替えでえんじが基調のチェックがあしらわれたスカート、そしてリボンを着用する。
ボトムスの替えとして、オールチェックのスカートや、2023年度に導入された無地のスラックス、グレーチェックのスラックスがある。
中に着用するブラウスは薄いグレー。夏服はセーラーブラウスになっている。