学校詳細
建学の精神、教育理念
キリスト教フレンド派の精神に基づく教育
普連土学園中学校では、キリスト教、特にクエーカーと呼ばれるフレンド派の精神に基づいて教育を行っている。フレンド派の教えを土台として、万人に「内なる光(神の種子)―神からそれぞれにあたえられた素晴らしい可能性」が存在することを信じ、一人ひとりを大切に、全ての人を敬い、世の役に立つ女性を育てることを目標にしている。
教育の特色
毎朝の礼拝、独自科目の論文科など
毎朝の礼拝を通して豊かな心を涵養する。毎週水曜日は静かな祈りの時間として沈黙の礼拝を行い、自己と向き合う。
先取り授業により、中3の主要教科では高校分野の学習を行っている。高2から文系・理系に分かれるが、数学は高2まで必修。国公立文系をめざす生徒も高2までには大学入試範囲を修了する。高3では選択授業を多数設け、10名以下の少人数で授業を行う。
中学の数学、英会話などは少人数分割授業、高校の英語、数学、化学、古典は習熟度別授業を実施。また、数学、英語、社会は学年によりティームティーチングで授業を行っている。
独自科目の論文科を設置し、小論文の指導を行っている。高校では小論文コンクールも実施し、書く力を高め、大学入試やAO入試などに備える。
英語教育として、外国人教員による少人数の英会話授業では、劇やゲーム、タブレットを用いた英語スキット作製などに取り組む。高校の選択授業では、英語の新聞や雑誌などを読み、それに基づいてディスカッションするCross Cultural Understanding などが行われている。オーストラリアのホバート・フレンズスクールへの夏期短期留学を実施。
理科は中1で50回、高1で30回の理科実験と、高2の文理選択時までの実験を充実させている。理系進学率が高く、5年間平均で35%以上となっている。
施設設備
生徒の語らい場が随所に
普連土学園中学校では、キリスト教フレンド派の日本唯一の学校として、創立以来130余年にわたり「簡素」「温かさ」「落ち着き」「誠実」を大切にし、校舎にもこの精神を反映させている。屋上庭園、バルコニー、ライトコートなど、生徒の語らい場が随所設けられている。 広い閲覧コーナーのある図書館、明るい音楽室、礼拝専用の施設として静黙室がある。
学校行事
学園ならではのGeorge Fox Tour(英国研修旅行)
生徒会をはじめ自治会組織が中心となって、生徒自ら行事を創り上げている。5月は遠足(中2)、体育祭、6月は聖句暗誦会(中学)、東北修学旅行(中3)、お茶会(中1)、7~8月は奈良・京都修学旅行(高2)、フレンド派の創始者であるジョージ・フォックスの信仰と足跡をたどるGeorge Fox Tour(英国研修旅行・高1・高2希望者)、9~10月は学園祭、11月は感謝祭礼拝、12月はクリスマス礼拝、3月はお茶会(高3)。
部活動
自由参加で中高いっしょに活動
普連土学園中学校では、部活は自由参加で中学生と高校生がいっしょに活動している。運動部は剣道部、ソフトボール部、テニス部、ハイキング部、体操部、フォークダンス部など9。文化部はESS部、演劇部、軽音楽部、コーラス部、手話部、吹奏楽部、陶芸部、理科部、囲碁部など13。
進路指導
2021年は東京大学理科Ⅰ類をはじめ現役合格多数
普連土学園では、中学で地域研究や社会科論文、職場訪問などに取り組み、高校で研究論文の執筆、卒業生による進路相談会、保護者による職業講演会など、6年間を通して様々な形の進路指導プログラムを行っている。
学習サポートとして、中3から高1は長期休暇中に、高2後期から高3にかけては放課後にも補習を実施している。高2は30以上、高3は40以上の講座が開かれ、種類も基礎の復習から大学入試対策まで充実。教養講座も特色の一つだ。全学年を対象に、夏期および春期休暇中に開講。様々な教科の教員がそれぞれの得意分野について、教科書にとらわれず知的で魅力あるテーマで実施している。
2021年の現役の大学合格実績は、国公立大学は東京大、大阪大、筑波大、お茶の水女子大、東京農工大、千葉大、東京都立大、横浜市立大など計13名、私立大学は、早慶上智28名、国際基督教大3名、東京理科大9名、ほかGMARCH、東京女子大、日本女子大、東京医科大、埼玉医科大、北里大、聖路加看護大、明治薬科大、星薬科大、東京薬科大などに多数合格。
その他
ICT推進・オンライン学習支援システムを導入
普連土学園では、電子黒板やプロジェクター等、ICTを導入し授業の向上を図っている。新たな取り組みの一環として、2015年4月からmoodle(ムードル)というオンライン学習支援システムを導入。学園ではこれをfgs-webcampusと呼称している。生徒はfgs-webcampus上のテキストや動画、確認テストなどを、自分の自由な時間に何度でも学ぶことが可能だ。