学校詳細
建学の精神、教育理念
敬神奉仕
キリスト教に基づく教育を行っている。聖書の「神から愛されて存在する私たちだからこそ、神を敬い、互いに愛し合い、隣人のために尽くさねばならない」の教えより、建学の精神に「敬神奉仕」を掲げる。この教えを柱に、心と知性を養い、自分の将来の夢を実現し、他者のために自分を生かす女性を育てることを教育目標としている。
教育の特色
聖書の授業、ディアコニア(奉仕)の活動
毎朝礼拝を行うほか、週1時間聖書の授業を設けている。ディアコニア(奉仕)として、放課後やホームルームの時間に点字・車椅子の体験学習や施設訪問などを行う。また、YWCA(Young Women's Christian Association:キリスト教女子青年会)の活動に中1~高2の有志が参加。手話や点字の学習、聖書の研究、養護施設の訪問などを行っている。
先取り学習により、中3から高校の内容を学ぶ。英語・数学は中3から習熟度別授業。中学の英語はクリスマス劇や演説の暗誦、スピーチ、日記などに取り組む。高校では多様な進路希望に応えるために、高2、高3で大幅な選択科目制を取り入れたカリキュラムを組んでいる。英語は3段階の習熟度別授業を行い、上級クラスではネイティブ教員と文学作品を読む時間も設定されている。多くの演習授業も選択でき、高い英語力を養うことができる。英会話では、ディベート、英作文などを通して自由に議論ができる語学力の修得をめざしている。国語の現代文では、高1・高2で「作品論」「作家論」に取り組む。高3では、近代の作品を読み思索を深める。古典では、一つの作品を通年で読み解いていく。数学、理科、社会も演習科目を設置し、大学受験に対応する力をつける。
施設設備
パイプオルガンのある大講堂
歴史と伝統の重みが感じられる美しい校舎で学ぶ。パイプオルガンの設置された大講堂は、学院のシンボルとなっている。メモリアルチャペルは、クラス礼拝や聖書輪読会などで使用。各自の端末から予約ができる蔵書5.2万冊の図書室。様々な学習形態に対応できるマルチラーニングルームや新社会科教室などに象徴される充実したICT環境。集会室にはコンビニエンスストアがあり、軽食と飲み物を購入することができる。
学校行事
高校卒業式ではロッシーニの聖歌を合唱
キリスト教関連の行事や体験的な行事が豊富。5月には高2修学旅行(九州)、中2・中3学年行事(学年別に水泳教室や自然観察など)、高3修養会は清里にて2泊3日、牧師の講演やディスカッションなど充実したプログラム。6月の高1カンファレンスは、牧師を囲んで生き方について語り合う。7月には中学合唱コンクール、長野県野尻湖畔での夏期学校やキャンプ。8月には修養会、カナダ研修(3月はオーストラリア研修)、10月には体育祭、楓祭(文化祭)、12月にはクリスマス礼拝。たくさんの行事を通じた学びを行う。3月の卒業式では、ロッシーニの聖歌を合唱することが伝統となっている。ちなみに、高3は「合唱」が必修科目。
部活動
全学年、全生徒がいずれかの部活に参加
中学から高校までの全学年、全生徒がいずれかの部活に参加している。文化部は、文芸部、手芸部、料理部、写真部、生物部、園芸部、フランス語部、化学部、英語劇部、ダンス部、ハンドベル部、合唱部など。運動部はワンダーフォーゲル部、スキー部、バスケットボール部、テニス部、剣道部など。
進路指導
進路は多様化、理数系への進学が増加中
中3~高3までの総合学習で「進路学習」を行っている。卒業後の生き方、仕事、将来の進路について、学年に応じて考えることで、将来の目標をより明確にしていく。高校では卒業生による講演会や受験体験談、模擬試験などを進路指導の一環として行っている。
東洋英和女学院大学への内部推薦があり、推薦条件を満たしていれば面接と書類審査により進学できる。
大学合格実績は、国公立大学をはじめ、早慶上智、GMARCH、国際基督教大などに多数現役で合格。医学部進学者が多いのも特徴。
その他
文科省SGHのアソシエイト校に認定
伝統的に国際教育に力を入れる東洋英和女学院は、フィリピンスタディツアー、バングラデシュに寺子屋を立てる支援活動に加え、東洋英和ミャンマー活動として、高大連携による途上国支援研究や、国際人としての資質・能力を養うための読書会などに取り組んでいる。また、カナダ、オーストラリア研修に加え、補助金制度を利用した短期留学制度もある。1年間の長期留学では留年することなく学校に復帰できる制度を設けている。2020年度には専属の職員が常駐する海外留学支援室もリニューアルされ、留学や語学研修、海外大学への進学などの相談もいつでもできる体制が整っている。