スクール特集(昭和女子大学附属昭和中学校の特色のある教育 #12)
生徒が語る昭和女子の今(中学1年生編)
生徒たちが感じる昭和女子大学附属昭和中学校の魅力とは? 本科コース以外にグローバル留学コース、スーパーサイエンスコースがある同校。中学受験を経験し、同校に入学した1年生に話を聞いた。
▶︎写真左より:Fさん、Sさん、Hさん
<お話を伺った生徒>
Sさん(本科コース)
Hさん(スーパーサイエンスコース)
Fさん(グローバル留学コース)
それぞれの志望動機
昭和女子大学附属昭和中学校を選んだ理由を教えてください。
Fさん:私が通っていた小学校はグラウンドが狭かったので、運動が好きな私としては、グラウンドの広い学校がいいと思っていました。また、都内で家から1時間以内で通えるところが良かったです。ずっと共学がいいと思って探していましたが、たまたま昭和に学校見学に来たとき、みんな元気で女子が女子でないような、共学と変わらず楽しそうだと思って選びました。
Sさん:学校のパンフレットを見て、ほかの学校にはあまりないゴルフ部などいろいろな部活があったり、行事が多かったり、校舎がキレイだったりしたからです。学校見学に来たときに、みんなすごく楽しそうにしていたことも印象に残っていました。
Hさん:私はもともと私立を受験するつもりはなかったんです。でも、コロナで休校になったときに、母から私立中を受けるという選択肢もあることを教えてもらって、考えるようになりました。それで、まずは大学の付属になっている学校のオンライン学校説明会に参加しようということになって、昭和の説明会に参加しました。中学2年の生徒全員が参加するボストンミッションに興味が湧いて、私もこの学校に入ってボストンミッションに参加したら、英語力が付き、もっといろいろなことに目を向けられるのではないかなと思って、この学校を選びました。また、学校見学のときに生徒の皆さんと触れ合うことができて、みんな仲が良く、明るい雰囲気だったので、自分に合っていると思い、昭和に入ることに決めました。
それぞれのコースを選んだ理由を教えてください。
Hさん:スーパーサイエンスコースには屋久島研修があるんです。その屋久島研修にとても興味を持ちました。理科も算数も好きだったし、自分に合っていると思い、スーパーサイエンスコースを選びました。
Fさん:私は小学生のときに2週間、オーストラリアにホームステイに行ったことがあります。ホームステイは楽しかったのですが、英語がしゃべれなくて……。あのときにもっと英語が話せたら、もっと楽しかったんだろうなと思ったんです。だから、グローバル留学コースで英語を学び、4年生のカナダでのホームステイでは英語でもっと楽しみたいと思っています。また、学校見学に来たときに、教室の時間割や週番とかの日付など、すべて英語で書いてあることに気づきました。そういう環境が好きで、グローバル留学コースを選びました。
Sさん:本当はグローバル留学コースに行きたいと思い受験しました。でも、落ちてしまって、本科コースを受けて入りました。本科コースとグローバース留学コースはぜんぜん違うかもと思っていましたが、実際、日々学校生活を送ってみるとそんなことはなくて、本科コースも楽しいと感じています。
昭和らしい学校生活とは
入学して楽しかったこと、驚いたことはありますか?
Fさん:あります。普段は基本的に日本語ですが、入学式のとき、教室に案内されると先生が突然英語でしゃべり始めて、何を言っているのかわからなくて。その後、ちゃんと日本語でも話してくれましたが、みんな、ちゃんと聞き取れているのかな、と不安になりました。英語の課題も多くて、20ページの課題が出たりします。だいたい水曜日に課題が出されるのですが、翌週の月曜日が提出なので、毎日5ページずつやらないとなりません。
Sさん:私は水泳部に入っていて、部活や友達と話したりするのが楽しいです。それだけではなく、授業も先生によってやり方が違っていて面白く、楽しい毎日を送っています。英語や歴史の授業などは、始まってまだ15分くらいかなと思っていたら授業が終わっていたりすることもあるくらい、時間が早く進んでいく感じがします。
Hさん:思っていた以上に毎日の課題が本当に多くて、びっくりしました。習い事や部活と重なると、寝る時間が遅くなってしまいます。でも、毎日課題やテストがあることで、大学の附属だからといって勉強を怠るようなことないですし、着実に検定試験などに向かって、学力が伸びているなと実感できます。
「昭和らしい」と思うのはどんなところですか?
Fさん:体育のとき、昭和体操があります。1年生はまだ教えてもらっている途中ですが、ほかの学年は毎授業の最初にしています。名前からして「昭和体操」なので、オリジナルだと思います。後半の動きが面白く、スキップするような感じで、変な踊りです(笑)。それと「昭和」という名前からして、ルールーが厳しい学校だと思っていましたが、実際は違っていて、やらなきゃいけないことはきちんとやるけど、基本的なルールをきちんと守っていれば、生徒の自主性に任されていて何も言われません。文房具も好きなものを使えるし、カバンに好きなキーホルダーをつけられるなど自由です。
Sさん:昭和には「ショーワ」って鳴くカラスがいると聞きました。実際、授業中に外で「ショーワ、ショーワ」とカラスが鳴くのが聞こえました(笑)。すごくビックリして友だちに聞いたら、友だちも聞いたと言っていました。「ショーワ」と鳴くカラス、昭和らしくないですか?
Hさん:大学までつながっていて、初等部やこども園などもあり、いろいろな施設があることです。体育館が3つあったり、ブリティッシュスクールとつながっている東館があったりして、ほかの学校ではできないような、たくさんの施設を利用して、たくさんのことが学べると思います。
昭和の先生にはどんな特徴がありますか?
Sさん:1年の先生は個性的でいろいろな先生がいます。それぞれにすごく特徴的な先生方です。T先生はきっちりしている先生かと思っていましたが、ぜんぜん違って、ふざけキャラでした。でも、ふざけているだけでなく、ちゃんとしたことも言ってくれます。M先生は、授業を始めるときに教壇から生徒のところにすごい勢いで走ってきたりとか、担任の先生は、教壇から落ちちゃったり、物忘れをしたりするちょっとドジな先生ですが、面白い先生です。古典のK先生はアニメが好きで、よく、名探偵コナンに例えて教えてくれます。
Fさん:担任の先生が英語を担当しているのですけど、すごく英語がしゃべれるし、とにかくかわいい先生です。言動、声、すべてがかわいいんです。それで、ウキウキしながら学校に来ています。英語の発音がすごく良くて、カタカナはネイティブの発音になります。先生方はみんなとても優しいです。
Hさん:M先生の授業のときは先生の熱量がすごいので、挨拶のとき、こっちも声が大きくなります。担任の先生もすごく面白くて、最近はクラスも和んできて、終礼のときなどに先生が個人的な話をすると、みんなが先生をいじり始めて、クラスが爆笑に包まれたりして、楽しいです。親しみやすい先生です。
日々の成長、3年後のなりたい姿
中学生になって成長したと思うのはどんなところですか?
Sさん:毎朝、自分で起きられるようになりました。学校に着く時間に、小学生の頃はまだ起きていなかったので、自分でもすごいなぁと思います。さすがに遅刻するとまずいという警戒心があり、ちゃんと目覚ましで起きられています。あと、きちんと授業を受けるようになりました。小学生のときは、私のクラスは少し荒れていたので、まともに授業が受けられませんでした。席も後ろのほうだったので授業が良く聞こえず、そのうちどうでもよくなってしまいました。でも、昭和に入ってからはきちんと授業が受けられる、受けようと思うようになりました。
Fさん:テストが楽しいと思えるようになりました。小学生のときは、つまらなかったんです。でも、昭和のテストは問題が面白くて解いていて楽しいです。特に数学が楽しかったです。
Hさん:自分でしっかり考えて、行動できるようになりました。例えば、電車通学をしていると、時々電車が遅延するときや、ほかの路線が遅延していてホームが人でいっぱいになったりすることもあります。そんなときでも自分でどうしたらよいかを考えて、落ち着いて行動することができるようになり、成長を感じます。
これから頑張りたいことは何ですか?
Fさん:私はSDMs(Speech , Debate and Model United Nations society)に入っていて、そこで、SDGsに関わるいろんな企画などを出して、お隣のブリティッシュスクールの人たちともっと関わりを持ちたいです。
Sさん:勉強と部活を両立できるようにしていきたいです。私は水泳部なんですが、部活ではひたすら泳がなければいけなので、大変です。バタフライは覚悟して泳がないと体がもちません。でも最後に行うリレーは、上下の関係なくやれるので楽しいです。部活中は厳しいけど、実際は優しい先輩が多いです。
Hさん:私も部活を頑張りたいです。吹奏楽部に入っています。本当はトランペットをやりたかったのですが、人数の関係で難しいオーボエになりました。もともとは金管楽器をやっていたので、木管楽器は慣れずに苦労しています。まずは、基礎練習をしっかり行って、先輩方を見習って、積極的にコンクールの楽曲などが吹けるようになりたいと思っています。同じ学年で経験者の子たちはコンクール曲の「ペドラの奇跡の夜」をやっているので、それを吹けるようになりたいです。オーボエは中学生では1人しかステージに上がれないので、来年、再来年にはコンクールに出たいです。
2年後、どんな3年生になっていたいですか?
Fさん:私は4年生(高校1年生)のときにカナダに行くので、3年生のときには英語の環境で生活できるくらい、英語を話せるようになっていたいです。また、部活で、先輩方がみんな優しいので、私も中学3年生になったときには、後輩と仲良くできたらと思います。
Sさん:小学生のときは積極的に自分から何かをするのが苦手だったので、今から、それを克服したいです。中学3年生のときには、積極的に自分から何かできるようになりたいと思います。
Hさん:私は学園目標である「世の光となろう」を常に心がけ、大きなことをするのはまだ難しいと思いますが、中学3年生になったときには、意識しなくても、気が付いたら周りの人や身近な人から気に掛けられるようになっていたいです。
受験生の皆さんへ
受験を考えている小学生に、受験に向けたアドバイスをお願いします。
Fさん:入試のときの国語の問題で、100字で作文を書かないとなりませんでしたが、私は作文が苦手で、当日、最後まで書けませんでした。でも、途中まででも書いておくことが大切だということを伝えたいと思います。最後まで、諦めないことです。
Sさん:受験を甘く見ず、地道に勉強することが大切だと思います。私は、最初受験を甘く見ていて、6年生の夏くらいになって焦り出し、本気になったのは受験の1ヶ月前でした。4教科受験をしようと思っていましたが、算数と理科がぜんぜんダメで、せめて算数だけでもと思い、算数は基礎の基礎から勉強をし直して、なんとかできるようになりました。
Hさん:受験勉強は苦手な科目からやるとよいと思います。私は算数が好きだったのですが、苦手でした。それで、受験の1年前から算数をとことん勉強しました。受験勉強をしていると大変なこともたくさんあると思うので、息抜きをしながら、最後まで頑張ってほしいと思います。私はよく散歩をしたり、少し本数を減らしてドラマを見たりして、息抜きをしていました。
最後に、学校のアピールをお願いします。
Fさん:私が入学した理由の一つでもありますが、とにかく昭和は学校が広くて、朝、登校のときも結構歩きます。でも、その間にも初等部の子たちがいたりして、毎日飽きずに登校できて楽しいです。
Sさん:昭和での学校生活は全部楽しいです。部活動も先輩方は優しいし、辛いけどリレーは楽しいし、メンバーと話すのも楽しいです。休み時間ごとに友だちと話すのも楽しいし、授業も特徴的な先生方が授業をしてくれるので楽しい。校舎もきれいで、全部知りたいという気にさせてくれるし、池などもありちょっと違った雰囲気の場所もあります。ときどき中学生物のM先生と探検したりするけど、いろんな植物があって面白いです。昭和にはすべてが詰まっていると思います。
Hさん:入学式はとても大きな人見記念講堂で行われます。入った瞬間から壮大な雰囲気に囲まれて、これから6年間頑張っていけそうという前向きな気持ちになるので、ぜひ、人見記念講堂の入学式に参加してほしいです。
<取材後記>
入学してわずか2か月半の間に、3人ともが成長を感じているようだった。優しい先生方に囲まれて、楽しんで学び、友達と交わり、充実した毎日を過ごしていることが伝わってくるとともに、キラキラしたまなざしが印象的だった。3年生になったとき、さらに成長した彼女たちに出会えることを期待したい。
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