学校詳細
建学の精神、教育理念
徳を成す人間の育成
東京成徳学園は、実業家であり国会議員も務めた菅澤重雄氏により、「徳を成す人間の育成」を建学の精神として1926年に創立。その後1998年に、完全中高一貫校として東京成徳大学中学・高等学校が創設された。多様な価値観を理解した上で、創造性をもって自ら考えて行動することこそが真のグローバル人材であるとし、「成徳(=徳を成す)」の精神を持つグローバル人材の育成を目指している。
教育の特色
将来の自己実現に向けた学び
中高6年教育の校舎と高等部(高入生)の校舎は別になっており、中学からの入学者は高入生とは混ざることなく完全中高一貫教育を行っている。
●未来を見据えた学び
国内では数少ない、Apple Distinguished School(Apple社が国際的にiPadの活用による教育効果の高さを認定している学校)に認定され、先進的な教育に取り組んでいる。iPadをはじめとするICT機器は、やりたいことを実現させるツールとして全ての授業で活用。例えば、レポートを提出する際は、自分で書いたレポートを解説する動画を作ることで、生徒の理解度や学習に対する意欲を確認する。生徒たちは理解したことを人に説明することの楽しさも体験し、内発的な動機付けにつなげていく。
●世界を知る体験
使える英語力の習得を目標に、英語の授業は中1から週7時間、iPadも活用した学習に取り組んでいる。中2で短期語学留学(2週間・セブ島)を全員が経験し、中3でニュージーランドへの学期留学(3ヶ月・希望制)を実施。中2での海外経験をもとに、中3で留学するか、国内でグローバルマインドを育成するプログラムで勉強するかを生徒自身が主体的に選択する。世界を知るきっかけを中学段階で作り、自分の価値観を横に広げるために、中2での短期留学が重要な役割を果たすと考えている。
●自分を拓く主体的な学び
高1では、探究型学習を実践するダイバーシティゼミナールを実施。中学での海外経験を活かし、グローバルな視野を持って自主性・多様性・創造性を伸ばす。「人と自然との関わり」「アプリケーションを開発しよう」「SDGsと社会貢献」など、多岐にわたる分野からテーマを選ぶことから始め、1年かけて取り組む少人数のゼミ形式。
中1から学年ごとのテーマで取り組むオリジナルプログラム「自分を深める学習」では、自分の人生を主体的に考え、能動的に選択できるようになることを目指す。
これらの学びを通して、自己の深部にある可能性を広げ、人に頼る考えから、自分自身で選択して切り拓く力を身につける。
施設設備
高等部の校舎も共用
Wi-FiをはじめとするICT活用の環境が整い、学習や課外活動に必要な施設が充実。グローバル・ラウンジは、グループワークや生徒同士のミーティングなど多目的に活用ができ、校内外へのオンライン配信も行える設備も整っている。陸上競技用トラックや温水プール、弓道場、テニスコート(4面)、プラネタリウムなどは、高等部と合同使用。本物に触れる体験を大切にしており、本格的な音響・映像設備を備えたヴェリタスホール、茶室としても使える和室、陶芸室などもあり、物理・地学、化学、生物の3種類ある実験室では専門的な実験を行うことができる。学校生活の中でできるだけ多くの芸術に触れられるように工夫され、校舎の廊下には近代絵画などの美術作品を多数展示。昼食時には食堂が中1から自由に利用できるほか、パンの自販機も用意されている。2022年8月パソコン教室の改修工事が終了、9月より「ラーニングコモンズ」として生まれ変わった。以前のPC教室から「コミュニケーションを取りながらゆとりを持って学習活動をすることができる学び合いのスペース」として、様々な教科で利用される。
学校行事
行事は学校生活の神髄
行事の数が多く、体育祭や文化祭、合唱祭、スポーツ大会など、生徒主体に行われる。行事は経験の場と考え、生徒たちが本気で取り組み、生徒たちが楽しむ様子を保護者や観客に見てもらうというスタンスで実施。体育祭など、中高合同で行われる行事は、高校生との交流で様々な刺激を受ける。
学年テーマを決めて行われる校外学習は、事前学習で仮説を立てて、実地踏査を行ってそれを検証し、iPadを活用した研究発表まで経験。
中1で実施している長野県戸隠での宿泊型研修は、自然にふれながら集団生活を体験し、仲間の大切さや命の大切さを学ぶ。
修学旅行(高2)は、グループごとにテーマを決めて、行きたい場所へ行く実地踏査研修。全国の数カ所に設置した拠点(ホテル)から、グループ行動のルートを決める。教員が決めたルートで行動するのではなく、生徒が自分たちで学びを深めていくことが重要であると考え、修学旅行も生徒主体で行われる。
部活動
充実した施設を活用して活動
クラブ活動を推奨し、約9割が加入。中学では週3日から5日に制限を設けて、学習との両立がしやすいように活動している。中学生だけで活動する部、中高合同で活動する部、高校からは高等部(約400人)と合流する部がある。中学では珍しい硬式テニス部や、男子サッカー部などが人気。バトントワリング部は、中高ともに全国大会レベル。女子ラクロス部は、全国トップレベルの実績を誇る高校チームと合同で練習。グラウンドにラクロス用コート(半面)のラインも引いてあり、元日本代表選手である顧問による指導のもと、ラクロスでの推薦で大学に進学する生徒もいる。
文化部では、吹奏楽部が活発に活動。合唱部は中高合同で活動し、ミュージカルにも取り組んでいる。理科実験部、天文部なども、充実した施設を活用して中高合同で活動している。
進路指導
高3はW担任制でサポート
高校3年次は、担任のほか、希望する進路に強い教員1名が受験指導につくW担任制となる。指定校推薦枠を数多く有しており、校内選考の詳細基準や小論文の書き方など、経験豊かな教員の指導で合格の実現を目指す。志望大学を決める前には、生徒の希望を聞き、興味のある大学から講師を招いて出張講座を開設。講座では、その大学へ進学した卒業生や就職をした社会人などがサポート役に回ることもある。生徒たちが将来のビジョンを自分なりに思い描けるように、教員一丸となってきめ細かくサポート。
その他
一番の自慢は生徒
「5つの教育目標」の1つである「おおらかな徳操」が校風からも感じられ、「徳」をきちんと体現している生徒が多い。生徒たちの「徳」は自然な行動として表れ、狭い通学路ではすれ違う人の邪魔にならないように1列になって歩くなど、登下校の様子などからも知ることができる。学校説明会では、生徒自身が理解している学校のよさや、生徒目線で感じたことを本音で語る様子が参加者からも好評。教員とも対等に話ができる生徒が多く、自分と異なる意見を持つ相手の意見を許容した上で新たな案を提案できる力が、おおらかな校風の中で育まれている。
制服
ネイビーのシングルブレザースタイル
男女ともにネイビーのシングルブレザーのスタイル。男子はミドルグレーのスラックス+ストライプのタイ。女子はタータンチェックのスカート+ダークブルーのリボンタイとなっている。厳選された上品な光沢感のある高級羊毛を使用し、高級感とソフトな風合いで旧タイプのブレザーより15%程度軽量化されているが、耐久性はアップ。地球環境に配慮した再生PET繊維のポリエステルを使用している。