西武台新座中学校
スペシャルレポート 2
家族のような温かさに包まれて、
毎日通うのが楽しい学校
公開日:2022.11.4
アットホームな雰囲気で、面倒見のよさに定評がある西武台新座中学校。兄妹で同校に通った卒業生とその保護者に、6年間の思い出や同校の魅力などを聞いた。
Index
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入学前の体験授業で「楽しさ」を実感
同校に2人のお子さんを通わせた栗原弘行さんと、3期生の弘亜さん(獨協大学外国語学部英語学科3年生)、5期生のきずなさん(文教大学教育学部数学専修1年生)に志望理由や体験授業の感想などを聞いた。
子どもの話をよく聞いてくれる学校
弘亜さんは、同校の3期生として入学。父・弘行さんが同校の説明会に初めて参加したのは、弘亜さんが小学5年生の時だったという。
栗原弘行さん
「中学受験について考え始めたのは、弘亜が5年生のときです。妻と相談して、思春期の大事な時期には友達作りの環境なども含めて、面倒見のよい学校に通わせたいと考えていました。西武台新座を知ったのは、川越で開催された合同説明会です。そこで、初めて個別相談をして、子どもの話をよく聞いてくれる学校だと感じました。制服のデザインがよかったのも、志望理由の1つです。男子は詰襟ですが、昔のようにがっちりしたものではなく、今の時代に合わせたデザインですし、女子のセーラー服もかわいいと思います。将来的に、娘も通うという展開が頭の片隅にあったので、女子の制服も含めて考えました」(弘行さん)
弘亜さんが初めて同校を訪れたとき、校舎が綺麗だったことと、体験授業が楽しかったことが印象に残っていると、当時を振り返る。
弘亜さん
「体験授業は、発音に注目した英語の授業でした。小学校ではお芝居などをしながら英語に触れていましたが、それとは全然違います。英語ってこんな学び方があり、この学校に入ればこんなことができるのかと知ったら、通いたくなりました。1つのアルファベットを徹底的に、口の形に注目して何回も繰り返して練習するなど、新しい感覚がとても楽しかったです。入学後は、想像以上に先生との距離が近いと感じました。入学前の体験授業などで、顔と名前を覚えてもらっていたことが嬉しかったです。前からそこにいて、生活していたかのような感じで学校生活に入っていくことができました」(弘亜さん)
妹のきずなさんが同校に通いたいと思ったのは、弘亜さんと同じ学校に通いたかったからだという。
きずなさん
「私立に通いたかったというより、兄と同じ学校に行きたかったので、西武台新座以外は受験していません。兄からもクラスの様子などは聞いていましたが、体験授業や説明会には毎回必ず参加しました(笑)。体験授業では、在校生がグループに1人ずつ付いてくれて、iPadの体験をしたことを覚えています。先輩たちはみんな明るく接してくれて、質問したら先生も優しく教えてくれたので、よい人たちばかりだなと感じました」(きずなさん)
生徒と真剣に向き合ってくれる教員
入学後は、教員一人ひとりが生徒一人ひとりと真剣に向き合ってくれると実感したというきずなさん。
「40人クラスだと、勉強の出来る子があまり見てもらえないなど、ばらつきがでてくることもあります。西武台新座は少人数制なので、習熟度に関係なく、質疑応答のときも全員に発言する機会がありました。普段の相談ごとも、それぞれの経験を活かして、様々な立場から物の見方をアドバイスしてくれる先生が多いのがよかったです」(きずなさん)
父・弘行さんは、保護者会の活動にも積極的に参加。保護者会の活動に参加することで、子どもと触れあう時間が増えるのではという期待から、参加するようになったという。
「文化祭では、保護者会で休憩サロンを運営し、お茶やお菓子を提供したり、入学希望者の個別相談を在校生の保護者として行ったりしました。保護者会の活動を通して、先生方と話し合ったり学校に来る機会が増えたので、子どもたちと同じ環境を経験できたのがよかったです。それほどたくさんの行事に参加するわけではないので、大変だと感じることはありませんでした」(弘行さん)
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「教師」になりたいという思いが育まれた6年間
6年間を振り返り、楽しかった授業や学校生活の思い出について、卒業生の2人に聞いた。
英語の楽しさを知った「西武台式英語」
小学生の頃は、「なぜ英語を勉強するんだろう?」と思っていた弘亜さん。いろいろな学び方を知るにつれて、英語を勉強することが楽しくなっていったという。
在学当時の弘亜さん
「文法用語など、難しい言葉を使わずに英語を勉強した時期が印象に残っています。例えば、中1でbe動詞と一般動詞を学びますが、be動詞を青動詞、一般動詞を赤動詞というように色分けをして覚えました。中1だと、He is likeなどと書いてしまうこともありがちですが、そのままの形では青と赤が同じ文に出てこないと目から覚えれば間違えません。視覚を使った工夫で、英語の学び始めで躓いてしまうようなことがありませんでした」(弘亜さん)
同校では、英語科の仲丸裕康先生を中心に、独自の「西武台式英語」を展開。中1・中2の基礎期には朝20分間のSタイム(SEIBUDAI TIME)で、発音・発声のトレーニングを行う。口の模型を使い、どのように口を動かしたらよいか、舌をどの位置に置けばいいかわかりやすく説明する仲丸先生の授業から、英語の楽しさを知っていったと弘亜さんは語る。
「例えば、アルファベットのAという発音1つでも、なかなかネイティブのように発音できないもどかしさがあります。それでも、何回かやっていると『こんな感じかな』とわかってきて、その瞬間が楽しかったです。Sタイムで英語により親しみやすくなり、英語が好きになっていきました」(弘亜さん)
2人の夢は「教師」
弘亜さんときずなさんは、2人とも教師を目指している。弘亜さんは中学生の頃、英語が好きという気持ちは増して行ったが、思うように英語力が伸びずに悩んだ時期もあったという。
「勉強しているつもりだったのに問題が解けない時には、原因がわからず悩みました。そこから抜け出すきっかけは、英語が好きだと思っていたけれど、英語全体ではなく部分的に好きだったのだと気づいたことです。例えば、発音の授業は楽しいのですが、英文を読むのは苦手だと気づきました。仲丸先生は発音のプロですが、発音以外もバランスよく教えてくれます。先生の授業を受けていくうちに、先生のようになりたいと思うようになりました」(弘亜さん)
一方、きずなさんが教師になりたいと思い始めたのは、小学生の頃。中学2年生ぐらいには、将来の夢としてはっきりと「教師」という職業を意識したと振り返る。
在学当時のきずなさん
「とにかく、学校がすごく好きなんです。小学生のときよりも、西武台新座に通い始めてからもっと好きになりました。友人関係や先生との距離の近さ、大人が真剣に向き合ってくれるところなど、少人数の私立を選んだから、より好きになれたのかもしれません。学校に行けば、対等に話してくれる大人がいます。自分が反抗期であっても、まっすぐに話をしてくれる先生方がいることが嬉しかったです」(きずなさん)
6年間で一番楽しかったこと
6年間の中で一番楽しかったことを聞いてみると、弘亜さんは「総合的な学習の時間」の授業を挙げた。
「スタジオ型教室(SACLA)で行った、iPadを使ったプレゼンが好きでした。1つのテーマについて、iPadでスライドを作って発表するのが毎回楽しかったです。一番はじめにこだわって作ったスライドは、自己紹介でした。自分をどうやって表現するか、画像の色も自分らしい色を考えたりして、ネタのような写真も入れてみたんです。好きなゲームのキャラが言いそうなセリフを画像につけてみたら、掴みとして笑ってもらえました。当時はiPadの使い方を学ぶのもまだ珍しかったですし、今の大学生活にも直結している授業です。iPad1つで簡潔するプレゼンの仕方を教えてもらったり、こうすれば笑ってもらえるんだという経験もできました。ですから、たくさん楽しいことがあった中でも、この授業が一番印象に残っています」(弘亜さん)
一方、きずなさんは、一番大きな学校行事である文化祭を挙げた。
「クラスや学年によってもカラーが違いますが、中学のクラスは前日から一気に追い上げるタイプでした(笑)。前日までほとんど何も進んでいないのですが、最後の団結力がすごくて、結果的に間に合い、できあがったらとてもよいものなのです。ギリギリからの団結力が味わえ、青春を感じることができたのが文化祭でした」(きずなさん)
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自己中心的な思考から脱するきっかけをくれた友達と先生
楽しい学校生活の中でも、時には友達との関係がうまくいかずに悩むこともある。そんなとき、どのようにして乗り越えたか2人に聞いた。
家族と過ごしているように感じられる空間
弘亜さんにとっては、6年間同じクラスメイトと過ごせたことが、人格形成にも大きく影響したと、当時を振り返る。
「今は落ち着いたのですが、中学生の頃は利己的なところが前面に出てしまった時期がありました。周りの友達が優しい人ばかりで、すべてを受け入れるというわけではないですが、見放すことがなかったと感じています。僕が自分勝手に動いてしまったときには、僕の悪いところを指摘するのではなく、解決策の方を提案してくれました。そんな友達のおかげで、段々と自分のよくないところに気づくことができたのです。周りがうまく包み込んで修正してくれたという感じで、少人数だからこそ、それができたと思います。クラスメイトとは6年間仲良く過ごすことができ、その関係は卒業後も続いています」(弘亜さん)
球技大会は学年別でなく縦割で行い、体育祭でも縦のつながりを大切にしていることなども、家族のような雰囲気につながっている。
「妹の友達から声をかけてもらう機会も多かったです。先輩、後輩という上下関係をあまり気にさせない雰囲気がありました。学年は違うけれど、同じ学校にいるから仲良くしようという感じです。1人の先生がいろんな学年を持っているので、学年を越えて生徒たちの情報を持っていることも大きいと思います。学校全体を家族のように感じながら、6年間過ごすことができました」(弘亜さん)
担任教師と毎日交わした「コツコツ日誌」
学校生活は楽しかったけれど、考え方の違う仲間に対してモヤモヤした時期もあったというきずなさん。そんな気持ちを受け止めてくれたのが、「コツコツ日誌」を通した担任とのやりとりだった。「コツコツ日誌」は、中1・中2の基礎期に自立的、自律的な学習スタイルを身につけられるように、日々の学習を記録して毎日担任に提出する。
※8期生から、Classiを活用してウェブ上でやり取り。
「中学生のときはバトン部に入っていたのですが、団体競技なのでチームでの練習が大切です。用事があるなどで練習に参加しない子がいると、思うような練習ができなくてモヤモヤすることがありました。そんなときは、コツコツ日誌に思ったことを書いて提出したら、先生が毎日返信してくれました。当時は、自分が極限までイライラしていたので『それは正論だけど・・・』と素直に受け止められないこともありましたが、今の自分には先生の言葉が響いています。毎日そのようなやりとりを重ねていくうちに、段々と考え方が落ち着いてきて、友達と自分は違うんだ、自分中心ではダメだとわかるようになりました。先生といろいろな話をする中で、人との関わり方で大事なことを知り、乗り越えることができたのだと思います」(きずなさん)
思い出の場所「生徒会室」
2人に校舎の中で思い出に残る場所を聞いてみると、2人そろって答えたのは「生徒会室」だった。
「高校生のときは、生徒会長として頑張りました。目立ちたがり屋なので、どうせやるなら会長がいいかなと思いました(笑)」(きずなさん)
「文化祭の前は、数ヶ月にわたって準備をした思い出の場所です。妹が、いつの間にか会長になっていたのは驚きましたが、人前で話す様子を見たら、堂々としていて向いているなと思いました」(弘亜さん)
最後に、受験生に伝えたい同校の魅力を3人に聞いた。
「説明会での言葉どおり、先生方の面倒見のよさを実感しました。生徒と向き合って成長を見守りながら、学習もしっかりとサポートしてくれます。個々のよさを引き出して、限界まで伸ばしてくれると感じました。中学は少人数ですが、高校になると15クラスぐらいになり、マンモス校のような人数ですが、先生方の目がちゃんと行き届いています。校長先生をはじめ、ベテランの先生から若い先生まで、それぞれが子どもたちを気遣ってくれるので、安心して通わせることができました」(弘行さん)
「給食も美味しかったですし、この空間で生活することが快適でした。登校してから下校するまで、ストレスがなかったです。登校すると先生方が昇降口でニコニコ挨拶してくれるので、毎朝、来てよかったと感じました。先生方に影響されて生徒も自然に挨拶するようになり、僕が卒業後にふらっと立ち寄ったときでも、僕を知らない在校生が『こんにちは』と挨拶してくれます。卒業後も温かい場所だと思えるような、そんな学校です」(弘亜さん)
「様々な年代の先生がいて、教科や経験がそれぞれ違います。いろいろな価値観を持つ先生方が、生徒一人ひとりと真剣に向き合ってくれるのです。そのような環境で過ごしていくうちに、多様な考え方を受け入れることができるようになり、内面が豊かになっていきます。そんな先生方と出会えることが、一番の魅力だと思います」(きずなさん)
取材を終えて
インタビュー中に弘亜さんが英語の授業について「例えばHe is like・・・」と少し説明しただけで、発音のよさは歴然だった。このような場面でも、「西武台式英語」の成果がわかる。インタビュー後に撮影のために生徒会室へ移動する途中には、2人に気づいた先生方はもれなく声をかけてきた。久しぶりに実家に帰ったように温かく迎えられていて、卒業した今も、2人にとって同校は家族と過ごすように居心地のよい場所であることが伝わってきた。
所在地
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TEL 048-424-5781
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