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女子校

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じょしせいがくいん

女子聖学院中学校 

スクール特集(女子聖学院中学校の特色のある教育 #5)

女子聖の探究授業           『マイ・コンパスプロジェクト』が始動

2021年からスタートしたマイ・コンパスプロジェクトで探究授業を実施している女子聖学院。スクールモットー「神を仰ぎ人に仕う」を基に構成された探究カリキュラムについて川村明子先生に話を聞いた。

スクールモットーに沿った探究授業

女子聖学院の探究学習は、マイ・コンパスプロジェクトとして週2時間の設定。中高6年間で、自分軸を形成することを目標に、各学年、先生たちが工夫を凝らした授業を展開している。生徒が様々な活動を通して、ときには失敗をしながらも学び方の本質を理解し、学ぶ意味を見出せる力を養うことが狙いだ。このマイ・コンパスプロジェクトの詳しい内容と生徒たちの様子について、探究・ICT委員会委員長の川村明子先生にインタビューした。

「本校では、これまで各教科ベースで探究授業は行ってきたのですが、2021年より、学習指導要領で探究学習を教科にすることが決まったため、時間割の中に探究学習を組み込んで実施しています。実は本校のスクールモットー『神を仰ぎ人に仕う』と探究学習が目的とする力は一致しており、そういう意味では、本校の教育に沿った形で授業展開ができる教科です。探究学習のテーマも『人に仕う』という立場になったとき、どういう形でどういう方法で社会貢献していくかという考えが基本にあります。まずは、自分を知ること。そして、自分を知るためには他者の存在も必要であり、また自分の長けている部分をどう活かしていくかなど、これらを探究授業の内容に組み込んで授業を行っています」と川村先生。

▶︎探究・ICT委員会委員長 川村明子先生

中学1年は学びと向き合い、好奇心を大切にする

生徒たちには、主体的な学びができる自律した学習者になってほしいというのが同校の願いだが、これを探究授業にどう落とし込んでいくのだろうか。
「自律した学習者になろうというのは、すべての学年に共通するテーマですが、中学1年では、まず学びへの好奇心を大事にしたいと考え、学習そのものを見つめることを探究テーマとして掲げています。自律した学習者になるためには、学習方法を戦略的に取り組むことが大切です。そのためには、自分が行っている学習について客観的にとらえることが重要。メタ認知を大いに活用し、生徒が苦手な教科を克服するために、どんな学習方法があっているのかを生徒自身に探究してもらいます。それが、学習と向き合うという中1が実施している探究学習です」(川村先生)

コロナ禍の中、オンラインで外部と繋がり探究授業を実現

中学1年で、学習と向き合い、学びの方法を探究したあと、中学2年では視野を広げることをテーマとして掲げている。

「今年の中学2年は、昨年からコロナウイルス感染拡大の影響で、オンライン授業が続き、郊外学習や外で行う行事がまったくできず、学年やクラス全体で一体化した学習が十分にできていません。そうなると、どうしても視野が狭くなりがちなので、オンラインを使って外部との繋がりを持つという探究学習を実施しました。さまざまな専門家の方たちのお話しを伺う機会を設けたのです。詩人の谷川俊太郎さんや広告業界の著名な方、また卒業生にも協力してもらい、与論島で環境問題に取り組んでいる卒業生とオンラインで繋がり、多様な社会を知る機会を得ることができました。生徒たちが、社会の中で自分は何ができるのかと、自分の立場を意識するきっかけ作りができたと思います。できれば今後、状況を見ながら、フィールドワークとして郊外へ出て学習する機会を設けたいです」(川村先生)。

中学3年では、社会を創造する段階にステップアップする

「中学3年の探究は高校での探究授業に繋がるように、社会を知る段階から、社会を創造する段階へとステップアップします。関心のある分野について、各自が深堀りしつつ、理想を描いて発表できるように指導していきます」と川村先生。

そして、高校での探究授業では、中学で学んだ広い視点からグっと自分自身と向き合う時間を増やしていく。何になりたいか、どうしたらなれるか、と自分にポイントを持ってきて、将来の仕事を考えるきっかけを作っていき、大学受験における、大学や学部選びに繋げていく。また探究学習の方法論は、各教科の授業にも落とし込んでいるそうだ。

「私は数学の担当なのですが、好奇心を大切にするという探究のスタンスで授業をしているので『○○しなさい、覚えなさい』ではなく『あなたはどう考えましたか? それをお友達と共有して何がわかりましたか? それをどういう風に繋げていきますか?』と、生徒たちがどう感じているのかというのを見逃さないように授業をしています。女子は『なぜこうなるの?』という疑問を持つことが多いので、答えだけをバンと提示するのではなく『〇〇だから△△の結果になるんだよ』と説明し、一方的な授業ではなく、一緒に伴走してあげることが大事だと思っています」(川村先生)

マイ・コンパスプロジェクトでの探究授業の影響は大きく、他の先生方から「今年の中学1年は違いますね! 何が起きているんですか?」と驚かれると川村先生。授業へ取り組む姿勢が、より積極的になっているそうだ。すでに学校側が目標としている「自律した学習者」への道が開かれていると言えるだろう。

(取材を終えて)
女子聖学院の探究授業は実に完成されていて、スクールモットーをベースにしているせいか、揺るぎないカリキュラムになっている。コロナ禍によりフィールドワークができない中、オンライン講義で外部の有識者の方のお話しを聞いたり、卒業生の協力があるなど、さまざまな工夫で生徒に探究の経験を積ませており、同校の探究学習に対する並々ならぬ力の入れ具合がわかった。中1の「レポートの書き方」、中3の「資料の使い方」という授業も見学させていただいたが、自分で作り上げていく授業であるためか、生徒たちは探究学習を大いに楽しんでいた。授業資料はシンプルだがわかりやすくまとめられており、生徒に考える余白も与えている。同校の探究学習を積み重ねていけば、将来、なりたい自分が必ず見つかる。それに伴い、進路が明確になるのも早いのではないかと感じた。

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