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しょうわじょしだいがくふぞくしょうわ

昭和女子大学附属昭和中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(昭和女子大学附属昭和中学校の特色のある教育 #5)

生徒が主役のNEW「昭和祭」 2年目はさらに笑顔あふれる2日間に!

2018年より、生徒が主体となって催しを行う文化祭へとリニューアルした「昭和祭」。「今年は、昨年以上にお客様と生徒全員が楽しめるものを創りたい」と実行委員たちが意気込みを語った。

 長年、各クラスの研究発表を行っていた「昭和祭」(文化祭)が、昨年からエンターテイメントの要素を取り入れた催しへと大幅にリニューアル。活動の中心となっているのが、高校1年生と2年生、各4名で構成する文化祭実行委員の「企画」チーム(高1から高2は同じ生徒が継続)だ。改革2年目となる今年の昭和祭をどのように創っていきたいのか、高2の企画のメンバーに話を聞いた。

昨年スタートしたNEW「昭和祭」の振り返り

新しい昭和祭の特徴は、生徒が主体となって企画・運営をしていること。昨年は、自由な催しの文化祭に変わるということで、来場者数が例年の約5000人から、1万人以上と大幅に増加した。まずは、生徒たちに昨年の「昭和祭」の感想を聞いてみた。

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▶︎写真左より、Yさん・Tさん・Aさん・Mさん

Tさん たくさんのお客様から「面白かった!」という声をいただきました。卒業生からも「今までとは違う昭和祭で楽しかった」「こんな文化祭を経験したかった」と好意的に受けとめてもらいました。私たちのクラスは、テレビ番組の「VS嵐」をまねたアトラクションを企画したのですが、手先の器用な人たちが集まって装飾を手がけ、「○○さんはこういうのが得意なんだ」とクラスメイトの新たな一面を見ることができました。

Yさん 新しい昭和祭で初めて取り組むことも多く進行が遅れがちでしたが、最後はきちんとまとめることができました。クラスでは「人探し」といって、スタンプを持っている人が校内を回り、スタンプを押してもらうと景品がもらえるという催しをしました。シフトに入る人は着ぐるみを着たりするのですが、小さな子どもたちが反応してくれ、やっている私たちも楽しかったです。

Aさん(リーダー) お客様に楽しんでもらうことは、もちろん大事なのですが、まずは自分たちが楽しもうという気持ちで取り組みました。私たちのクラスは、飲食の模擬店を出しました。焼きそばをたくさん作らなくてはいけないのに家庭用のフライパンしか用意できなくて大忙しでしたが(笑)評判は上々で、予定よりも早く完売しました。

Mさん 昨年は、自分たちの意思をもって創った文化祭だったので、生徒たちの表情が違うように感じました。準備の途中で、意見がぶつかることもありましたが、最後は団結して笑顔になり、それがお客様にも伝わったと思います。私はAさんと同じクラスで、飲食店をやったのですが、私たちのクラスは実行委員や部活の仕事などでシフトに入れる人が少なく大変でした。それでも、みんな楽しかったと言ってくれて嬉しかったです。

今年の昭和祭への意気込みと抱負

2019年の昭和祭のテーマは「おとぎばなしの世界」。各クラスでおとぎ話を設定して、その内容に沿った催し物を行う。たとえば赤ずきんの世界でお化け屋敷をしたり、白雪姫でりんご飴を販売したりと楽しそうな企画が上がっている。
今年の実行委員たちは、昨年の反省などを含め、どのような運営を目指しているのだろうか。

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Mさん 昨年は昭和祭を楽しめた人もいれば、自分のクラスの仕事で精いっぱいの人もいました。今年はクラス企画も楽しみながら、他の催しも楽しめるようなシフトを組みたいと考えています。

Yさん 2学期は9月に体育祭があるなど行事が多く、準備の時間がとれないので、今年は早めに動いています。最後になって慌てないようスケジュール管理をして、みんなに発信をしていきたいと思っています。

Tさん 私は有志発表の取りまとめをしているのですが、毎年、観客の8割が学校の生徒で、友だちのダンスや、歌っている姿を見たいと集まっています。今年はもっと一般のお客様や受験生にも見てもらいたい。昭和はこんな楽しい催しがあって、積極的な生徒がいる学校であることを知ってもらうために告知をがんばりたいです。

Aさん 昨年、「こんなことが大変だった、辛かった」という実行委員の声を吸収して、改善をしていきます。たとえば昨年は、食べ残しがトイレに捨てられるなど、ゴミの分別ができておらず、それを掃除する会場整備の生徒がとても大変でした。今年は分別の環境を整えたいと思っています。また、クラスの仕事が忙しくて他を回れないのは、文化祭の本旨ではありません。後夜祭でダンス部に踊ってもらうなど、シフトがかぶってしまった人が見られるような企画を作る予定です。

実行委員をしての気づき、成長したこと

昭和祭の企画・運営を行うことで、「気づきを得たり、見方が変わったりした」と生徒たち。どんなような体験をしたのだろうか。

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Tさん これまで私は人前で話すこともなく、実行委員になって初めてまとめる人たちの大変さを理解することができました。また、数多くの立候補者の中から、実行委員に選んでもらい、真剣にがんばっていれば見てくれる人がいることもわかりました。改めて他の人のためにがんばろうと決心しました。

Mさん 昨年の昭和祭では、クラス企画の準備に関わることがほとんどできず、心配でした。でも、できあがったものの完成度はとても高く、感動しました。アレルギー表示の看板も完璧でしたし、店で着用するエプロンも1週間前から手作りをして、それも普段はあまり率先してやらない人が活躍しているのです。リーダーシップも必要だけれど、人を信頼して任せることの大切さを学びました。

Yさん 準備の段階で「企画を○○日まで出してほしい」と言っても、期日までに提出されなかったり、催促をする手間もかかりました。学校でも先生が宿題を集め、忘れた生徒がいたりすると、授業の進度が遅れることがあります。要するに、先生の大変さがよくわかりました(笑)。

Aさん 自分が昭和祭のリーダーになって、上に立つことのプレッシャーや責任の重さに気づかされました。また、これまでの私はリーダーから話を聞く立場で、時には真剣に聞いていないことがあったかもしれません。でも、自分が話をする側になり、きちんと耳を傾けてくれる人に対してありがたいと思うようになりました。

生徒の新たな可能性を実感~今村量生先生のコメント~

昭和祭を改革したいという生徒たちの声を汲み上げ、自ら企画の責任者となって、実行委員たちをバッアップしてきた今村量生先生(教員の企画委員長)。昨年の昭和祭の振り返り、今年の実行委員への期待を次のように語った。

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「昨年は0からのスタートだったので、後手後手に回るところもありましたが、教員はなるべく先回りせず、生徒に任せました。それも良い経験ですし、失敗は今年の反省材料になります。また、実行委員自らが、全校生徒と教員にアンケートをとり、『この問題は解決できる』『これは次への課題かな』とカテゴリーに分類し、『改善できることはやっていこう』と、スピーディーに動いていると感じます。
昨年の昭和祭は、お客さんの反応が良かったですね。それもうれしかったですが、やはり取り組んでいる生徒たちがイキイキとして楽しそうだったのが良かった。黒板アートなど、装飾の工夫も素晴らしかったですね。こちらが想定した以上のものを見せてくれましたし、改めて昭和祭は、生徒のもっている可能性を引き出せる行事だとわかりました。今年はおとぎ話がテーマなので、一段と明るく楽しい雰囲気が作れるのではないかと期待しています」

昭和祭実行委員から受験生へメッセージ

Aさん 私も6年生の時に昭和祭を見学し、中学生、高校生に憧れの気持ちを抱きました。受験勉強に行き詰った時、昭和の生徒の楽しんでいる様子を見れば「私もここに行きたい」と勉強への意欲が湧いてくると思います。ぜひ、私たちの楽しんでいる姿を見に来てください。

Mさん 自分の意志をもって、自分の行動ができる場が文化祭。そんな私たちの姿を見て、面白そうだなぁと思ってくれたらうれいしいです。そして、入学したら文化祭実行委員になってほしいです。

Yさん 中学1年生が昭和の魅力を紹介するコーナーがあります。学校説明会は先生の話が中心になりますが、昭和祭は生徒の生の声を聞くことができるので、歳の近い先輩と触れ合ってみてください。

Tさん 生徒の主体性などを一番感じられるのが昭和祭だと思うので、実際に足を運んで、インターネットではわからない昭和の魅力を知ってほしいです。日によってイベントが違うので、できれば2日間来てください!

<取材を終えて>
今年の昭和祭は11月9日(土)、10日(日)に開催される。企画チームの話を聞き、生徒も来場者もみんなが楽しめる文化祭にしたいという思いが伝わってきた。そして、先生、生徒自身も言っていたように、昭和祭はもっとも素の生徒の姿が見られる良い機会。受験を考えているご家庭は、足を運んでみてはいかがだろう。

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