こまばとうほう
駒場東邦中学校
学校説明会レポート 2015年度入試
説明会名称 | 説明会 |
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説明会開催日時 | 2014/10/12(日) 14:10~16:10 |
会場 | 小ホール |
参加状況 | 100% |
配布資料 | 平成27年度学校説明会資料(過去3年間の全卒業生の進学先大学一覧付)、学校案内、募集要項、受験生のためのQ&A(冊子) 願書・入試問題販売(各500円) |
はじめにビデオで学校紹介(ビデオのなかで中学生が司会)。体育祭、文化祭、水泳大会、修学旅行などの行事や部活の様子が上映される。丁寧に編集してあり、見ていて楽しい。特に伝統の中高合同体育祭はくわしく紹介され臨場感あり。文化祭も生徒によるバイオリン・コンサート、中1討論会、男子人気コンテスト、水泳部によるシンクロ、理科実験、ブラスバンド部演奏、後夜祭のバンド演奏など多彩。
部活は囲碁部が全国大会優勝。陸上部、バレーボール部も強豪校。アーチェリー部も全国大会の常連校。人気の部活はブラスバンド部。
高2修学旅行は台湾。中3は奈良・京都研修旅行。
1マラソン大会は11月。中学生は5キロ。高校生は10キロ。
中2は武道寒稽古実施。
校長先生より
=沿革・教育の特色
・昭和32年創立。戦後復興のなか、これからの日本は頭脳資源が大切であると考え、次世代のリーダーを育てることをめざして創立した。男子による6年完全一貫教育を開始。
・建学の精神は「豊かな知性と科学的教養を身につけた、健康で実践力に富む有為な人材を育成する」
・昭和46年に高校の募集を停止して完全中高一貫校となり、より効率的なカリキュラムが実現。平成24年にアメリカ・スティーブンソン校との交換留学30周年も迎えた。同年台湾の国立学校との交換留学も開始。
・「自主独立の気概、科学的精神で次代のリーダーとなれ」を目標に、以下に重点を置いた教育を行う。
➀自ら考える力、答えを出す力を身につける。
②早い時期に文理分けをせず、6年次で文理に分ける。バランスのとれた能力を身につける。
③6年間の効率的なカリキュラムを実践。ほとんどの教科が高2で教科書の内容を終了する。
④教科によって少人数授業を取り入れ、理解の徹底と実習の充実を図る。
・6年間で自己探求や他者とのかかわりを学ぶことが重要。高校は自己探求の年齢。中学は親や教師のサポートが必要。保護者と学校の連携により生活習慣を身につける。高校は仲間づくりの時期。親や教師は少し距離を置く。
・本校では生活習慣を身につけること、クラスや学年の横のつながりを大切にすること、委員会や部活で縦のつながりをつくること、上級生が下級生を指導すること――これらが実現できている。それは第一に生徒1000人に対して専任教員が80名と専任率が高いため。第二に施設の充実。第三に高い資質をもった生徒の集団であること。学年のまとまりもよい。
・学校と家庭の強い絆があることも特徴。中学は各学年6クラス。各学年8名の教員団。そして各クラスの保護者役員。教員団と保護者役員が会議で話し合いながら教育を進める。部活の保護者会もある。
・PTA活動、邦友会(OB会)、卒業生父母の会があり、盛んに活動している。今年PTAバス旅行は400名参加、バス9台で富岡製糸場を訪ねた。菊池龍道(創立者)奨学基金あり。
・卒業生は13,000人。多くのOBが一線で活躍している。OBを学校に招いて講演会も開催。職場体験なども邦友会に協力してもらっている。
教頭先生より
=カリキュラムについて
・中高6年間の学習内容を5年間で終わらせる。中学では、中2で中学の学習内容を終わらせ、中3の途中から高校の内容に入る。部活も盛んだが、学習の進度は速い。
・受験を考える保護者から授業についていかれなくなったら、と質問を受けるが、大丈夫と答えている。思春期の男子は時間の概念がつかめず生活の計画をうまく立てられないもの。親はそれを心配するが、男子はこの間に自我の確立をしている。確実に成長している。高2~高3になるとしっかりする。
・中学
2年までに中学の内容を終わらせ、3年から高校の課程に入る。
中2の国語はA、Bに分かれ、読解、表現、古典を学ぶ。英語を中心に1クラス20名の分割授業を行う。
実験室は生物・地学、化学、物理それぞれ3教室で計9教室。20人ずつの分割により毎週実験授業を実施しレポートを書く。
体育は中学3年間を通して柔道、剣道の授業がある。中2は朝7時より寒稽古を実施。
数学は数学A、数学Bに分けて履修。中2の数学Bは教員2名によるティームティーチング。中3~高2は分割授業。
芸術科目は音楽・美術は中1~中2で必修。中3~高1で選択必修。
・高校
高3は文理に分けてクラス編成。割合は理系6~7割、文系4割程度。高2は選択科目を設置。高3の2学期中間試験以降は特別授業で二次試験対策とセンター試験対策を行う。
=進学状況について
2014年度は東大に75名合格。医学部志望者も多い。校内成績順位の低い生徒も東大に合格しており、全体の学力水準が高い。現役合格率は50%以上。40%程度が浪人するが、これは第1志望をめざすためで、上位大学に受かっても浪人している。
=生活指導
自主自律が生活の基本。校則でしばらない。
いじめはないとは言えない。人が集まればぶつかる。本校は優秀な生徒の集まり。入学後2年間くらいは生徒同士で対立する。それが激しいときは教員が介入し、保護者とともに対応する。また養護教諭、スクールカウンセラー、メンタルケア専門の校医(東邦大学医療センター大橋病院)と連携して対応する。生徒は中3、高1になると落ち着いてくる。
教務部長より
=入試について
入試 平成27年2月1日(日)
入試科目 国語(60分・120点)、社会(40分・80点)、算数(60分・120点)、理科(40分・80点)計400点満点
平成26年度入試結果
志願者数652名 受験者数630名 合格者数270名
合格最低点 241点(60.3%)
受験者平均点 233.6点
合格者平均点 261.0点
解答用紙のみ回収する。下書き用紙は回収しないので、きちんと解答用紙に書くこと。
国語は長文の物語1題を出題。男の子が主人公の物語が多いが、今年度の入試では女の子が主人公だった。漢字の書き取りも物語文に含む。書き取りは「とめ」「はらい」なども正確に。字形にも注意。読解力や自分の言葉で表現する力をみる。記述問題は必ず出題。解答の下書き用紙も配布。下書き用紙には各設問で指定される文字数に合わせてマスもつけてある。
社会は1ページ~2ページの長文。ここから歴史、地理、経済など様々な設問あり。「なぜ?」をじっくり考えながら理解を深め、考えたことを表現できるように。
算数はまずしっかりと計算できるかをみる。そのうえで自分の考えをしっかりと人に伝えることができるか。解答用紙は設問により枠の大きさが異なる。自分の解き方について説明すること。文章や図などを用いて説明してもよい。解答によって中間点を与える。
理科は実験・観察を重視する出題。小学校で学習した「物質・エネルギー」「生命・地球」の各分野全体について出題する。ふだんから身の回りの自然現象について「どうして、どうなるか」を自ら考え、実験してみたり観察してみたりして、科学的に考え説明する習慣を身につけておくこと。
出願書類には携帯電話番号記入欄あり。繰り上げ合格の場合に連絡する。
学費は26年度と大きく変わらない予定。
部活は囲碁部が全国大会優勝。陸上部、バレーボール部も強豪校。アーチェリー部も全国大会の常連校。人気の部活はブラスバンド部。
高2修学旅行は台湾。中3は奈良・京都研修旅行。
1マラソン大会は11月。中学生は5キロ。高校生は10キロ。
中2は武道寒稽古実施。
校長先生より
=沿革・教育の特色
・昭和32年創立。戦後復興のなか、これからの日本は頭脳資源が大切であると考え、次世代のリーダーを育てることをめざして創立した。男子による6年完全一貫教育を開始。
・建学の精神は「豊かな知性と科学的教養を身につけた、健康で実践力に富む有為な人材を育成する」
・昭和46年に高校の募集を停止して完全中高一貫校となり、より効率的なカリキュラムが実現。平成24年にアメリカ・スティーブンソン校との交換留学30周年も迎えた。同年台湾の国立学校との交換留学も開始。
・「自主独立の気概、科学的精神で次代のリーダーとなれ」を目標に、以下に重点を置いた教育を行う。
➀自ら考える力、答えを出す力を身につける。
②早い時期に文理分けをせず、6年次で文理に分ける。バランスのとれた能力を身につける。
③6年間の効率的なカリキュラムを実践。ほとんどの教科が高2で教科書の内容を終了する。
④教科によって少人数授業を取り入れ、理解の徹底と実習の充実を図る。
・6年間で自己探求や他者とのかかわりを学ぶことが重要。高校は自己探求の年齢。中学は親や教師のサポートが必要。保護者と学校の連携により生活習慣を身につける。高校は仲間づくりの時期。親や教師は少し距離を置く。
・本校では生活習慣を身につけること、クラスや学年の横のつながりを大切にすること、委員会や部活で縦のつながりをつくること、上級生が下級生を指導すること――これらが実現できている。それは第一に生徒1000人に対して専任教員が80名と専任率が高いため。第二に施設の充実。第三に高い資質をもった生徒の集団であること。学年のまとまりもよい。
・学校と家庭の強い絆があることも特徴。中学は各学年6クラス。各学年8名の教員団。そして各クラスの保護者役員。教員団と保護者役員が会議で話し合いながら教育を進める。部活の保護者会もある。
・PTA活動、邦友会(OB会)、卒業生父母の会があり、盛んに活動している。今年PTAバス旅行は400名参加、バス9台で富岡製糸場を訪ねた。菊池龍道(創立者)奨学基金あり。
・卒業生は13,000人。多くのOBが一線で活躍している。OBを学校に招いて講演会も開催。職場体験なども邦友会に協力してもらっている。
教頭先生より
=カリキュラムについて
・中高6年間の学習内容を5年間で終わらせる。中学では、中2で中学の学習内容を終わらせ、中3の途中から高校の内容に入る。部活も盛んだが、学習の進度は速い。
・受験を考える保護者から授業についていかれなくなったら、と質問を受けるが、大丈夫と答えている。思春期の男子は時間の概念がつかめず生活の計画をうまく立てられないもの。親はそれを心配するが、男子はこの間に自我の確立をしている。確実に成長している。高2~高3になるとしっかりする。
・中学
2年までに中学の内容を終わらせ、3年から高校の課程に入る。
中2の国語はA、Bに分かれ、読解、表現、古典を学ぶ。英語を中心に1クラス20名の分割授業を行う。
実験室は生物・地学、化学、物理それぞれ3教室で計9教室。20人ずつの分割により毎週実験授業を実施しレポートを書く。
体育は中学3年間を通して柔道、剣道の授業がある。中2は朝7時より寒稽古を実施。
数学は数学A、数学Bに分けて履修。中2の数学Bは教員2名によるティームティーチング。中3~高2は分割授業。
芸術科目は音楽・美術は中1~中2で必修。中3~高1で選択必修。
・高校
高3は文理に分けてクラス編成。割合は理系6~7割、文系4割程度。高2は選択科目を設置。高3の2学期中間試験以降は特別授業で二次試験対策とセンター試験対策を行う。
=進学状況について
2014年度は東大に75名合格。医学部志望者も多い。校内成績順位の低い生徒も東大に合格しており、全体の学力水準が高い。現役合格率は50%以上。40%程度が浪人するが、これは第1志望をめざすためで、上位大学に受かっても浪人している。
=生活指導
自主自律が生活の基本。校則でしばらない。
いじめはないとは言えない。人が集まればぶつかる。本校は優秀な生徒の集まり。入学後2年間くらいは生徒同士で対立する。それが激しいときは教員が介入し、保護者とともに対応する。また養護教諭、スクールカウンセラー、メンタルケア専門の校医(東邦大学医療センター大橋病院)と連携して対応する。生徒は中3、高1になると落ち着いてくる。
教務部長より
=入試について
入試 平成27年2月1日(日)
入試科目 国語(60分・120点)、社会(40分・80点)、算数(60分・120点)、理科(40分・80点)計400点満点
平成26年度入試結果
志願者数652名 受験者数630名 合格者数270名
合格最低点 241点(60.3%)
受験者平均点 233.6点
合格者平均点 261.0点
解答用紙のみ回収する。下書き用紙は回収しないので、きちんと解答用紙に書くこと。
国語は長文の物語1題を出題。男の子が主人公の物語が多いが、今年度の入試では女の子が主人公だった。漢字の書き取りも物語文に含む。書き取りは「とめ」「はらい」なども正確に。字形にも注意。読解力や自分の言葉で表現する力をみる。記述問題は必ず出題。解答の下書き用紙も配布。下書き用紙には各設問で指定される文字数に合わせてマスもつけてある。
社会は1ページ~2ページの長文。ここから歴史、地理、経済など様々な設問あり。「なぜ?」をじっくり考えながら理解を深め、考えたことを表現できるように。
算数はまずしっかりと計算できるかをみる。そのうえで自分の考えをしっかりと人に伝えることができるか。解答用紙は設問により枠の大きさが異なる。自分の解き方について説明すること。文章や図などを用いて説明してもよい。解答によって中間点を与える。
理科は実験・観察を重視する出題。小学校で学習した「物質・エネルギー」「生命・地球」の各分野全体について出題する。ふだんから身の回りの自然現象について「どうして、どうなるか」を自ら考え、実験してみたり観察してみたりして、科学的に考え説明する習慣を身につけておくこと。
出願書類には携帯電話番号記入欄あり。繰り上げ合格の場合に連絡する。
学費は26年度と大きく変わらない予定。