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東洋大学京北中学校 

スクール特集(東洋大学京北中学校の特色のある教育 #2)

共学第1期生が大躍進!可能性を広げて高みを目指す進路指導

東洋大学京北中学校では、2015年に入学した共学第1期生がこの春に卒業。国公立大や難関私大へ、進学実績を大きく伸ばした6年間の軌跡について取材した。

東洋大学京北中学校では、附属校推薦入学枠で東洋大学へ進む道を選ぶこともできるが、可能性を広げる教育により、難関大学を目指す生徒が増加している。この春に卒業した生徒の約4割が、国公立を含めたGMARCH以上の大学へと進学。早慶上理ICUへは、前年度の1名から19名へと大幅に増加した。この躍進に大きな影響を与えたのが、2015年に入学した共学第1期生だ。躍進につながった6年間の進路指導について、武田浩哉先生(進路指導部長)と依田淳先生(数学科)に話を聞いた。

伸びしろを大きくするための「クラス分け」

同校は、2015年に共学校となり現在のキャンパスに移転し、東洋大学の附属校となった。新入生の中には、当然、東洋大学への進学を目標にしている生徒も一定数いる。しかし同校では、可能性を広げることを意識した進路指導を行っていると、依田先生は語る。

「最初から東洋大学と決めるのではなく、様々な可能性を考えてほしいと中学生のうちから話しています。しかし、附属校に入ったのに、目標を東洋大学にしない方向に意識を変えることは簡単ではありません。1期生の意識を変えるターニングポイントになったのは、中3の習熟度別授業だと思います。英語と数学の授業を、3つのレベルに分けました。それにより、上のクラスに入った子たちにプライドが芽生えてきたのです。数学は、中2までに中学の内容を終えているので、中3で高校の内容に入り、大学受験問題なども取り入れました。公立中学ではやらないような難しい問題にも取り組めていることが、生徒たちの自信につながったと思います」(依田先生)

高校に上がるときには内進生と高入生は混ざらず、それぞれが、一般受験を基本として難関大学を目指す「難関進学クラス」と、東洋大学への進学も含めて、多様な入試方式を活用して第1志望への進学を目指す「進学クラス」に分かれる。中3の英・数を習熟度別クラスにしたことが、「難関進学クラス」への移行をスムーズにしたと依田先生は振り返る。

「今、東洋大学への進学を決めるのはもったいないという話をすると、中3の習熟度別で上のクラスに入った子たちは、素直に受け止めてくれました。そして、もっと上を目指そう、自分たちが難関クラスへ行くんだ、という自覚を持ってくれたのです。高校に上がって難関クラスに入ったら、もう目標に東洋大学はありません。勉強を頑張るぞ、という意識がしっかりと芽生えていたのです。中2まではなかなか学習に集中できなかったある生徒も、成績はギリギリでしたが難関クラスに入ったら、別人のようにやる気を出して、中央大学に合格することができました。学習意欲を高め、より高い目標を設定するためには、クラスを分けることがよい方向に働いていると思います」(依田先生)

依田淳先生(数学科)

放課後のプログラムで基礎学力の定着

可能性を広げるためには、学習習慣や基礎学力も重要である。同校では、朝テストと連動した放課後の学習プログラム「ASP(After School Program)」を実施。疑問点や理解不足を明確にしていくために、少人数で生徒が質問をしやすい環境をつくっていると武田先生は説明する。

「中学生のうちから、学習習慣を身につけておくことが重要です。全学年で朝テストを実施して、生徒の学力状況を分析し、理解が曖昧な箇所や苦手な分野を把握します。中1~中2は放課後の補習で取りこぼしのないように指導し、基礎学力を定着させます。中3から高校は、大学入試を意識した講習に移行し、学習に対する自信や意欲へとつなげています。学習への意識という意味で重要な役割を果たしているのが、高校入学後すぐに行う、2泊3日のオリエンテーション合宿です。国・数・英の3教科を中心とした授業や自習に真剣に取り組む中で、内進生も高入生も高校生としての自覚が芽生えて意識が大きく変わります」(武田先生)

中学でのASPは、学力や学習習慣の定着だけでなく、教員と生徒との関係づくりにも大きな役割を果たしていると、依田先生は語る。

「ASPでは、学習に苦手意識を持っている生徒とも、授業中より多くの会話をすることができ、距離が縮まっていくことが実感できます。1期生ともそのような関係づくりができたことが、その後の指導によい影響を与えました。高校では、授業では扱えない範囲など、大学受験を意識した講習を行っています。希望制ですが、難関クラスの生徒たちは自然に参加するようになりました。長期休業期間中には、夏期講習や冬期講習も行っていますが、1期生が高2の12月に実施した勉強合宿は特に印象に残っています。ちょうどクリスマスイブからのスタートだったので、『遊んでいる人たちには負けないぞ!』と気合いが入っていました」(依田先生)

武田浩哉先生(進路指導部長)

教育の3本柱「哲学教育」「国際教育」「キャリア教育」

同校では、「哲学」の授業がカリキュラムに組みこまれている。身近な事柄について問いを立て、考え、対話することを通して、常識にとらわれずに考える力を養う。「哲学教育」は、主要教科を学ぶための下地としても重要な役割を果たしていると武田先生は語る。
 
「『哲学』の授業では、対話をしながら考えを深めていく『哲学対話』なども取り入れています。例えば、『友達と親友の違いは何?』『本当に頭が良いってどういうこと?』などのテーマについて、自分の意見を語り、人の意見との違いを感じたりする中で、思索を深めていきます。教員が問いを与えて考えさせるのではなく、生徒たち自身で問いを立てることが大切です。自分の思考の前提になっている『思い込み』や『常識』を改めて吟味することによって、批判的思考力や創造性が育まれます。また、自ら問いを立て、考えたことを掘り下げて、文章にする『哲学エッセーコンテスト』も実施しています。グループワークなどを通して、自分の考えをまとめて発表する力も育まれます。これらは、社会に出てからも必要になる力であり、総合型選抜などにも活かせる力です。数字として表せる力ではありませんが、哲学教育がベースにあることで、知識を得るだけではない学びへと深めていくことができます」(武田先生)

「国際教育」では、海外体験や研修型プログラムが進路に大きな影響を与えるケースも多いという。

「海外体験・研修型プログラムとしては、中1から参加できるセブ島英語研修(希望制)、高1~高2対象のオレゴンサマープログラム(希望制)、カナダ修学旅行(中3)を実施しています。これらの体験をきっかけに、英語力を伸ばす生徒も多いです。4技能をバランスよく学ぶ一環として、英検の取得も積極的に行っています。最近は、高3で準1級を取る生徒も増えてきました。海外での体験や身につけた英語力は、総合型選抜による合格にもつながっています」(武田先生)

東洋大学との中高大連携

「キャリア教育」としては、中学生のうちから職場見学や職業インタビューなどを実施。附属校のメリットを活かし、大学での学びをより具体的にイメージできることも、興味・関心の広がりや、具体的な目標設定につながっているという。

「中学生のうちから、東洋大学の教授による理系の授業を体験することができます。院生も手伝って実験装置なども見せながら、大学で学ぶ内容を中学生向けにわかりやすく解説する授業です。医学・生物学と工学の両面の理解を深める生体医工学など、どんなことが学べるか、どんな研究をしているかまったくわからないような分野についても、肌で感じることができます」(依田先生)

体験型学習プログラムとして、東洋大学の留学生を招き、英語でのコミュニケーションを体験する「Let's Chat in English!」なども実施。また、中学生のうちから東洋大学のキャンパスを訪問して、様々な学科や学部の学びに触れることも、将来への可能性を広げていく。

「難関大学への進学を目指すためには、文理問わず幅広く学習することが重要であり、それが思考力を深めることにつながります。高校は、国公立大学受験にも対応したカリキュラムです。模試で結果がでないと自信をなくしたり、途中で諦めてしまったりするものですが、『まだ力を出し切っていない、上を見ていこう』と励まし続けて6年間かけてやってきたことが今回の成果につながりました。この経験を活かして、今後もさらに生徒の力を伸ばし、1期生以上の結果を出せるよう生徒たちとともに頑張っていきます」(武田先生)

<取材を終えて>
中学生のうちから大学の授業を体験できることは、附属校としての大きな魅力である。2019年度から始まった「未来の科学者育成プロジェクト」では、東洋大学の生命科学部と食環境科学部の教授らが、中学生向けに授業を実施。今年度からは数学の講座も追加されるなど、体験の幅も広がっている。大学の附属校として、附属校推薦入学枠以外の魅力にも注目していただきたい。

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