スクール特集(西武台新座中学校の特色のある教育 #2)
中高一貫一期生が大学受験。結果は?
2011年に開校した西武台新座中学校。西武台高校との中高一貫体制となった第一期生が2018年春、大学受験に挑みました。中高6年での学びがどのような成果を生んだのでしょうか?
3人の中高一貫第一期生にお集まりいただき、お話を聞きました。明治大学総合数理学部に進学するNさん、星薬科大学薬学部に進学するTKさん、高知大学地域協働学部に進学するTNさんです。
▶写真左より:TNさん・Nさん・TKさん
わかるまでとことん教えてくれる先生方
合格おめでとうございます。みなさんは、西武台新座中学校、西武台高等学校の6年間を一貫して学ばれた第一期生です。志望する大学の合格を勝ち取るために、その6年間でどのように成長してこられたのでしょうか。
「西武台の一番の特徴は、先生と生徒の距離が近いということだと思います。勉強のことはもちろんですが、プライベートなことも含めていろいろな話をさせていただきました」(Nさん)
「わからないところは、躊躇せずに先生に聞きに行きました。先生方も、わかるまで一生懸命説明してくださるので、力をつけることができたと感じています」(TKさん)
「年齢的にも私たちとそれほど離れていない先生が多く、本当に話がしやすい環境でした」(TNさん)
中高一貫で学ぶ意義
中学、高校の3年ずつを区切るのではなく、6年間学び続けることのメリットはどんなところにあるのでしょうか。
「先生も生徒もそうですが、6年一緒に過ごしているので、本当に仲良くなれるんですね。みんなそれぞれにキャラが立っていて、それを周りがちゃんと認めるようないい雰囲気がありました」(Nさん)
「高校受験がない分、中1から大学受験を見据えた勉強ができるのがいいと思います」(TKさん)
大学合格に結びつく西武台の学び
具体的に大学合格に結びついた学びがあったら教えてください。
「高知大学の入試は少し変わっていて、グループワークなんです。シャッター街となってしまった商店街をどう活性化するのかをテーマにグループワークをし、プレゼンテーションするというのが今年の入試問題でした。グループワークは、西武台では中学の3年間を通じてずっと取り組んできたこと。これは、本当に役に立ったと感じています」(TNさん)
「私が志望する大学出身の先生がいらっしゃって、過去問を教えていただいたりしました。中学時代では、長野や山梨での勉強合宿が楽しかったし、勉強もはかどってよかったですね」(Nさん)
社会で果たしていきたい役割
将来、社会に出てどんな仕事をされたいですか。
「僕は、中学の時から漠然と医療系に進みたいと思っていました。高1の時に弟が救急車で運ばれることがあって・・・。弟は無事だったのですが、緊急時にお医者さまだけでなく、周りのスタッフの方々が的確にコミュニケーションをとって、治療を進めていく様子を見て、薬剤師になりたいという気持ちが固まりました。志望する大学、学部に進むことができましたので、その道を真っ直ぐ進みたいと思っています」(TKさん)
「実は、高知は僕の地元なんです。祖父母が認知症になってしまい、様子を見るために里帰りするたびに、人が減り、産業が衰退するさまを目の当たりにしてきました。僕が学ぶ地域協働学部の中心的なテーマは、地方再生です。将来は、ふるさと高知をしっかり後の世代に引き継げるような仕事をしていきたいと思っています」(TNさん)
「先生になることが小学生の頃からの夢でした。好きな数学をわかりやすく教えられる、そして西武台のように生徒との距離が近い先生になりたいと思います」(Nさん)
素直で前向き、質問にも一生懸命考えて答えてくれた3人の卒業生。中高一貫第一期生として、すばらしい礎を母校に築いてきたことが強く感じられました。