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ほうとくがくえん

報徳学園中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(報徳学園中学校の特色のある教育 #7)

リーダーシップが光る生徒会メンバーが語る報徳学園らしさ、充実した男子校生活。

近年、難関国公立大学への進学者が増加し、文字通り “文武両道”を実現している報徳学園。6カ年でたくましく成長を遂げる男子校ならではの魅力や特徴について生徒会メンバーが語る。

阪神間にあって、2021年に創立110年を迎える伝統校。江戸時代後期の農政家、二宮尊徳の「報徳思想」を学校の根幹理念とし、徳・知・体のバランスのとれた全人教育を実践している。「世の中のあらゆるものにはそれぞれのよいところ、取り柄や価値がある」ことを「徳」とし、自分のよいところを見出し、社会に貢献できるリーダーシップや主体性の育成を重視。お互いの個性を認め合えるのびのびとした男子校ならではの気風で、自らの目標に向かって真摯に取り組む生徒が多いのが特徴だ。

今回は、学園祭などの学校行事で活動する生徒会「自彊(じきょう)会」で役員を務める高校3年生4名に、同校の代表としてインタビューを行った。自彊とは「みずから励み努める」という意味を持つ。リーダーシップを発揮して、楽しく充実した学校生活を送る彼らの姿勢そのもの。この春は、新型コロナウイルスによる新しい学校生活をテーマにした動画作成に挑戦し、YouTubeで配信した。「みんなで友達との青春を守ろう」と呼びかけ、学校行事や大会が中止になった悔しい思いを、前向きにとらえられるようメッセージを送った。

【自彊会執行委員担当】新しい学校生活

同校の魅力や学校生活について話をしてくれた4名は6ヵ年コースに在籍している。最終学年だから感じる報徳学園について、また自らの成長について語ってくれた。

S.Mさん(副会長/弓道部)

本校の生徒は個性豊かです。運動が得意だったり、勉強にがんばっていたり、アニメやゲームなどに詳しかったり…、それぞれに情熱を注げるものがあります。「多様性」という言葉がふさわしく、それぞれに自分の好きなこと、得意なことに打ち込んでいます。

学校行事がさかんなので、活動を通して、自分のよさや強みに気づけることも特徴です。僕自身は中学生の時から自彊会の活動をしており、中学3年では生徒会長を務めました。報徳学園には、仲間や先生、先輩、後輩など「人との縁」があります。そのおかげで自分自身の可能性を広げることができるとも思います。

本校では中学1年からキャリアデザイン教育(CDE)を通して、自分の未来を具体的に描く授業をします。学園生活やCDEを通して、夢や目標が具体的になりました。自分の徳を活かして、社会に貢献する「以徳報徳」の教えを実践できる政治家になりたいと考えています。

H.Kさん(総書記/ラグビー部)

本校で力を入れられている国際教育プログラムは、異文化の中で自分を客観的に見つめることができ、可能性を広げてくれる機会のひとつでしょう。

僕自身、一番好きな教科は英語です。大学も英語を活かして、進学したいと考えています。幼い頃から得意だったわけではなく、中学生になるまで英語教室などに通ったことはありませんでした。英語の勉強は報徳中学校に入学してから。普段の授業で興味を持ったこともありますが、中学2年生の時に参加した海外語学研修で大きなきっかけとなりました。40名くらいのメンバーで2週間、イギリス(現在はアイルランドへ変更)へ行き、それぞれでホームステイしながら日中は同じ語学学校へ通いました。日本とはまったく違う環境のなかで、目にするものすべてが刺激になって、英語へのモチベーションを高めることができました。帰国後も、英語は意欲的に勉強を続けています。

報徳学園には、さまざまな語学研修プログラムがあり、誰でも参加するチャンスがあります。渡航先もアメリカやアイルランド、オーストラリア、フィリピンなどさまざまです。本校生徒と一緒に参加するので安心ですし、現地で助け合い、結束が深まります。親や家族への感謝が深まり、何より自分自身で成長が感じられる経験になると思います。

普段の学校生活では、「C-Room(Cross-cultural Room)」にネイティブスピーカーの先生が常駐しています。生徒はいつでも自由に質問できますし、気軽に英語での会話を楽しむこともできます。先生を通じて、異文化や多様性への認識を深められ、海外への意識を高めることができています。

S.Hさん(評議委員長/公式テニス部)

まず「先生と生徒の距離が近い」ことをあげたいと思います。どの先生とも気さくに話せて、部活や進学などの相談もしやすい。中学に入学した頃を振り返ると、「男子校」という響きに最初は緊張していましたが、先生方の雰囲気もあって学校にはすぐに慣れ、男子校のよさを知りました。

本校は部活動がさかんです。全国レベルで好成績を収めている運動部もたくさんありますし、文化部も活発です。僕は中学、高校と硬式テニス部に所属し、キャプテンを務めました。約30名の部員をまとめる点では大変なこともありましたが、「まずは自分が率先して動くこと」を大切にして、チームを率いました。キャプテンの経験を通して、自分らしいリーダーシップを学ぶことができたと思います。

また部活のなかには、中学と高校が一緒に活動している部もあるため、中学で入学した時にお手本となる高校生の存在が身近なことも、報徳学園のよいところだと思います。

M.Mさん(副会長/ワンダーホーゲル部)

僕からは本校で勉強と部活を両立できる秘訣をお伝えしようと思います。

僕は小学生の時、ラグビーをしていました。中学校でラグビーを続けたかったこともあり、報徳中学校へ入学しました。高校ではワンダーホーゲル部へ移籍しましたが、外部ではラグビーを続けました。大阪から通っていて、通学にも時間がかかる分、時間を効率的に使えるよう心掛けています。

本校には放課後、部活動の後にも勉強ができる仕組みがあります。それが20時30分まで使える自習ルームの「金次郎STUDEO」、志望校や目標にあわせ講座を選んで受講する「金次郎SEMINAR」です。私はこの2つを活用して、部活と勉強を両立してきました。塾に通わなくても、学校で完結できることもメリットですし、部活もがんばりながら、勉強にも意欲的に取り組む生徒が多いです。また友達ががんばっている姿に刺激を受けてモチベーションを高められるのもいいところ。これから受験に向けて追い込みの時期に入りますが、一緒にがんばっていきたいと思います。

<取材を終えて>
今回、話をしてくれた自彊会役員を務める生徒が、それぞれに異なるアプローチで報徳学園の特徴や魅力を楽しそうにいきいきと語ってくれたことが、何より印象的だった。男子校での6年間で心も身体も大きく成長し、それぞれのステージに向かってこれから挑戦する姿はのびやかで頼もしい。

入試広報部長堀谷先生は、近年、大学進学実績において国公立や難関私大への進学者が増加していることに触れられた。取材中にも話にあがった金次郎STUDEOや金次郎SEMINARを利用して、学校の中で部活も勉強も両立するシステムが定着し、お互いに切磋琢磨している様子が顕著だそう。

「男の子は目標に向かう集中力が違う。男子校はわき目をふらずに目標に向かって没頭できる環境。スポーツではプロ、勉強では東大と、どちらのステージでもトップレベルを目指す生徒がいることも本校の特徴のひとつで、全校生徒への刺激になっています」と話した。

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