学校詳細
建学の精神、教育理念
時代を超えて“輝き、翔ばたく女性”を育成
校訓は「誠実、勤勉、友愛」。中高6年間の教育を通じて、将来どのような場所・場面においても「周囲と協調しながら個性を発揮」しつつ、「自立を志向し、社会に貢献」できる女性に育つよう導いていく。
教育の特色
幅広い学びと権限なき「共立リーダーシップ」
明治時代の開校以来続く小笠原流礼法の授業や美術・家庭科など本格的な実技系授業をはじめとして、大学受験勉強だけに特化しない、人生の礎となる学びを大切にしている。
学習および進路については、4+2システムを採用。これは、中高の6年間を「基礎力を育てる4年間」と「実践力育てる2年間」に分け、それぞれ目標をもって指導していくものだ。はじめの「基礎力を育てる4年間」(中1〜高1)では、同一のカリキュラムのもとで教科の偏りなく幅広く学び、しっかりとした基礎力を養成。そして「実践力を育てる2年間」(高2・高3)では、将来の可能性を広げるために、コース制(文系・理系)のもとで大学進学を視野に入れ、より専門性の高い学力の形成をめざす。
探究では学園全体で取り組む、権限なき21世紀型の「共立リーダーシップ」に取り組む。、この「共立リーダーシップ」は、あくまで全員が発揮するもので、トレーニングによって後天的に開発可能な力。授業・部活動・委員会・行事などあらゆる場面で、まず目標を立て、自分ができることを考えて実行し、メンバーが行動しやすい環境を作ることで課題を解決していくことにより、自己肯定感や自己有用感を養う。
昨今は大学入試の変化により、小論文やプレゼンテーションなど様々な形で日本語の表現力がますます重視されるになっている。そのような力を向上させるため、「国語表現」の時間を毎週1時間設定し、論述、創作、発表、討論などに取り組む。従来から行ってきた作文やブックトーク、読書ノート、俳句・短歌などの創作もこの時間内で実施する。また、授業内のよりきめ細かな指導のために、1クラスを2分割して授業を行っている。
2019年度より、生徒1人1人がタブレット(iPad)を所持し、授業中や学校生活など様々なシーンで活用している。
施設設備
食堂は予約不要で中1から利用可
校舎は堅牢で重厚感があり、施設も充実している。コンピューター演習室は、美術のコンピューター・グラフィックスや情報の授業で使用。蔵書8万冊の図書館には、広い自習スペースも確保。明るい食堂は、中1から予約不要で利用可。日替わりランチやカレー、お弁当やパンなどメニューが豊富。放課後にはアイスクリームやスイーツ類、中華まんなども購入できる。
学校行事
高3の伝統ダンス「荒城の月」
行事はバラエティーに富み、一つひとつが伝統の味わいと重みを有する。宿泊行事は中1・中3・高2の3回。7月には中高それぞれの体育祭を代々木第一体育館で実施。高3は伝統のダンス「荒城の月」を発表する。10月下旬には共立祭(文化祭)を開催。部活動発表や授業での学びのプレゼンテーション、ゲーム企画や縁日などのお楽しみコーナーまで幅広いプログラムが見学者にも好評。
部活動
太極拳部や能楽部、歩行部など希少クラブも活動
約30ある部活の参加率は中学では約95%、高校では約90%となっており、課外講座の華道や中国語会話も含めるとほとんどの生徒が何らかの活動に取り組んでいる。
運動部には、剣道部、卓球部、ソフトテニス部、太極拳部、バドミントン部など。特にバスケットボール部、ダンス部、バトン部は外部大会で活躍。文化部には、吹奏楽部、演劇部、弦楽合奏部、茶道部、能楽部、食物研究部、科学研究部、古典文化部(競技かるた・囲碁・将棋)など。
進路指導
進路先が求めるレベルの学力をしっかり養成
様々な学校活動を通して「誠実・勤勉・友愛」の心を持った生徒に育つよう生徒一人ひとりの個性を伸ばし、同時に将来、社会に貢献できる「自立(自律)した女性」への成長をサポートする。生徒たちの多種多様な目標を達成するには、それぞれの目標にふさわしい基礎学力の定着に加えて、進路先が求めるレベルの学力を養成することが必要不可欠。中高完全一貫カリキュラムは、その目標を達成するために構築されている。
学習支援の一つとして、卒業生チューター制度を設けている。放課後、大学・大学院に通う卒業生が進路指導室に待機。勉強の質問や進学の相談はもちろんのこと、学校生活の様々な悩み事について良き相談役となっている。また校内に自習サポートセンターがあり、有料ではあるが学校内で夜8時まで残って自習や質問をすることができる。
その他
防災・安全対策も万全
校舎の耐震補強を2000年から重ねて行っている。東日本大震災においても構造的な被害を被ることはなかった。食料、簡易トイレ等の防災備蓄品は、生徒全員3日分を用意。電気は、1回線が故障しても他の2回線で受電できる「スポットネットワーク」を採用。ガスも非常時には自動的にストップする「マイコンガスメーター」を採用している。
学園で防災センターを設け、365日24時間体制で警備員を配置して生徒の安全確保に努めている。
制服
伝統の「鳩の袖章」が付いたセーラー服
中学は伝統の「鳩の袖章」が付いたセーラー服。冬服は紺地に白のネクタイが映える。夏服は白地にマリンブルーのネクタイが爽やか。半袖と長袖がある。
高校は卒業生で同窓会会長のウェディングファッションデザイナー桂由美先生によるもの。冬服は上品で知的な印象のブレザーとプリーツスカートの組み合わせ。オプションにスラックスもある。薄いパープルピンクのブラウスに「ユミブルー」のラメ入りネクタイがおしゃれ。夏服は半袖ブラウスに紺のプリーツスカートがすっきりとした印象。オプションの白のニットベストはちょっと寒い時に便利。かわいらしさのあるチェックのオプションスカートは「日によって気分を変えられるように」と桂先生のご意見から生まれたものだ。
なお、セーター(白・紺)やショートコートは中高共用となっている。