特集(興味・関心で学校を知る)
併願校特集 2022

公立中高一貫の魅力
1999年に公立の中高一貫校が制度としてスタートしてから20余年が経過。学校ごとの特徴も定着しつつあるところだ。まずは、2021年度の応募倍率をいくつかの学校で見てみよう。
学校名 | 2021年度倍率 |
---|---|
東京都立小石川中等教育学校 |
4.64倍 |
東京都立武蔵高等学校附属中学校 |
3.04倍 |
(都立中高一貫校10校の平均) |
4.87倍 |
横浜市立南高等学校附属中学校 |
5.76倍 |
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校 |
6.44倍 |
さいたま市立浦和中学校(※) |
2.81倍 |
千葉県立千葉中学校(※) |
7.45倍 |
千葉県立東葛飾中学校(※) |
10.24倍 |
※第1次選抜適性検査
軒並み5倍以上の「狭き門」となっており、公立中高一貫校は、相変わらず高い人気を保っていることがわかる。
その人気の秘密は・・・
(1)安い教育費で高いレベルの教育が受けられること (2)比較的短期間での対策が可能な適性検査による選抜であること |
この2点に集約することができる。
まず、(1)について。前半の3年間は義務教育にあたるため、一般の公立中学校同様、入学金や授業料はかからない。また、高校に該当する後半の3年間も授業料の実質無償化が実施されており、かからないケースが大半だ。
次に、(2)について。公立中高一貫校の導入が検討されていた当時は、受験競争の激化が社会問題となっていた。その傾向に歯止めをかける目的で、適性検査が公立中高一貫校の選抜方法として採用されたという経緯がある。
適正検査とはいえ、実際には何も対策をせずに合格することは難しい。しかし、現在の主流である4教科入試を念頭に、小学校4年生から塾へ通い、受験勉強に追われる状況を思えばチャレンジしやすいのも確かだ。その意味で、(2)は非常に重要なポイントだと言えるだろう。
一方、私立の中高一貫校では、適性検査を導入する学校が増えている。公立校と出題傾向が似通っているケースも多い。そのあたりの情報をこの特集でしっかり確認した上で、併願校選びの参考にしていただきたい。

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