2018年度から、一般入試（4教科型）の［帰国生出願］に加えて、英語選択型（国語・算数・英語）の帰国生入試を開始。「海外のインターナショナルスクールや英語圏の現地校に通っていた帰国生は、英語力を身につけています。そうした児童に入学の機会を作ろう。また学校としても、より多様な文化や社会の中で過ごしてきた帰国生を受け入れたいと考え、英語選択型の入試を導入しました」と広報部長の岡田美秀先生は話す。同校は、英検2級以上の英語力をもつ生徒を対象に取り出し授業を実施。ネイティブの教員が受け持つ授業では、4技能の中でも、帰国生が培ってきたスピーキングに重点を置いている。また、海外研修やオーストラリアの姉妹校との交流など、国際理解教育にも力を注いでいる。
しかし、英語の取り出し授業以外は帰国生に限らず、特化したカリキュラムは実施していない。「本校は、様々なバックグラウンドや考え方をもつ生徒が共に学び合うことを重視し、特別クラスや特進クラスなどは設置していません。また、学習面はリベラルアーツを取り入れ、生徒たちは、基礎教養をしっかり身につけた上でそれぞれの進路に向けて専門的な学習を選択していきます。帰国生のみなさんも自分のやりたいことを選び、自分のスタイルで学校生活を送ってほしいと思っています」と帰国生入試広報を担当する上野先生。互いの個を受け入れ、自分の好きなこと、得意分野を伸ばしていける環境が作られている。

Iさん　中学3年生　
（小5～6年の約1年半にわたってイギリス・ロンドンに滞在し、日本人学校へ通う）

Sさん　高校1年生
（小・中合わせて4年3ヶ月にわたりアメリカ・ニューヨーク州に滞在し、現地校へ通う）

Q 東邦中学校を選んだ理由、受験対策は？

Iさん　イギリスに行く前から良い学校だなと思っていました。学校見学に来たこともあるのですが、校舎が綺麗で食堂で食べたカレーがとても美味しかったことを今でも覚えています。ロンドンに行ってから帰国生として受験する道もあることを知り、あらためて受験を考えるようになりました。

Sさん　アメリカに行く前から中学受験をしようと思ってはいたのですが、帰国生の受け入れについてはアメリカに行ってから知りました。現地で行われていた説明会に上野先生がいらっしゃって、両親が持って帰って来たパンフレットを見て行きたいと思うようになりました。帰国生を受け入れている学校は他にもあったのですが、英語一択というところが多くて、もともと日本で国語と算数を勉強していた自分にとって、試験科目の国語、算数、英語が100点ずつの配分だったのも選んだ理由のひとつです。

Q 帰国生入試を受けるために、どのような勉強をしましたか？

Iさん　イギリスに行くまでは、英語の勉強をほとんどしたことがなかったので、ほぼゼロの状態から英語の勉強を始めました。日本人学校だったこともあり、英語を話す機会もなく、ネイティブの先生に時間を作ってもらって話す機会を多く持つようにしました。英検対策もして、小学校卒業時点で準2級をとることができました。

Sさん　英語は日本にいた時に英語劇に参加する機会があって、英語のセリフを言うことはできるものの、いざ話そうとすると全く喋れないといったような状況でした。ニューヨークでは現地校に通っていたこともあり、小学校卒業時点で英検準1級をとることができました。帰国生入試を受けるにあたって英語よりも国語と算数を中心に勉強しました。

Q 英語の授業はどうですか？

Iさん　英語は取り出し授業があるので、帰国生や英語の得意な人と一緒に週6時間英語の勉強をしています。中学1年生の頃は他の帰国生と比べると喋れない方だったので大変でしたけど、取り出し授業に出ていればずっと英語に触れられるので英語力をどんどん鍛えることができると思います。

Q 英語以外の授業はいかがですか？

Iさん　英語以外は帰国生も他の生徒と一緒に授業を受けています。同じ学年にシンガポールから来た帰国生が多いんですけど、数学の勉強がすごく進んでいるんです。僕も理系で数学が得意なのですが、東邦の帰国生は理系が多いのかなって感じます。

Q 勉強以外で取り組んでいる活動はありますか？

Sさん　高校生になってからは、有志3人で英語のディベートを始めました。国際交流室で英語科の長瀬先生も手伝ってくださって、先日は他校とオンラインでつないでディベートをしました。東邦には部活以外にも囲碁や将棋、模擬裁判、サクラテンペスタというロボットコンテストに出場しているようなチームに参加している人もいて、学校外の活動も含めていろんなことにチャレンジしている人がいます。

Iさん　バスケ部に所属しています。高校もバスケ部に入ろうと思っています。とにかく自由な雰囲気で、自分の個性や特徴を生かしながらできるんじゃないかと思っています。いわゆる体育会系の厳しい雰囲気とも違って、楽しむところは楽しみながら練習できていると思います。千葉にはジェッツもあるので、近くで試合があるときはみんなで観に行くこともあります。

Q 将来の夢や目標、これから取り組んでみたいことなどについて教えてください。

Iさん　今は、まだ具体的にこれって決めているものはありません。ただ、海外で仕事をすることは、考えています。イギリスにも興味があります。そのためにも今は学校の勉強が大事だなと思っています。

Sさん　宇宙関連の仕事をしたくて、アメリカにいたときはNASAの見学にも行きました。東邦出身の宇宙飛行士の方もいらっしゃいますが、私は宇宙空間に行くのはちょっと怖いので、研究開発をしたいと思っています。

Q これから貴校に入学しようと検討している帰国生へメッセージをお願いします。

Iさん　東邦は学校規模が大きいので、いろんなことにチャレンジできる環境が整っています。友だちもできるし、先生もやさしいし、部活も自由な雰囲気で学校生活が本当に楽しいです。入学した後も特に苦労することなくスムーズに馴染めた感じがします。ちょっとおすすめしたいってレベルじゃなくて、東邦だからこそ充実した学校生活が送れるということを伝えたいですね。

Sさん　入ればすごく楽しいし、先生も助けてくれる。とにかく楽しい学校です！

 

【出願資格】
2009年4月2日～2010年4月1日の間に生年月日があり、下記の２つのいずれかの条件を満たし、かつ「帰国生条件」１～３のいずれかを満たすこと。
1.2021年3月小学校卒業見込みの者
2.海外の学校に在籍する者

【帰国生条件】
1.海外での修学期間が2年以上ある者
2.海外での修学期間が1年以上で次のいずれかの条件を満たす者
・海外の学校に在籍してること
・国内の小学校に在籍し、帰国後3年以内であること
3.その他、同校が受験資格を認める者
【募集人数】
若干名
【試験科目】
国語・算数・英語（各100点　各45分）

入試日程

試験日	試験名	募集人数	選抜方法	出願期間
2022/12/1(木)	帰国生入学試験【英語選択型】	若干名	3教科（国語・算数・英語）	11/7(月)〜11/11(金)

※新型コロナウイルスの感染状況等により、日程が変更となる可能性があります。各学校のHP等で最新の情報をご確認ください。

開催日	開催時間	説明会名	予約
2022/7/23(土)	10:00〜	追加学校説明会（一般生・帰国（編入）生）	[要予約]
2022/7/23(土)	13:00〜14:40	帰国生学校見学会・説明会	[要予約]
2022/8/26(金)	10:00〜	追加学校説明会（一般生・帰国（編入）生）	[要予約]
2022/8/26(金)	15:30〜17:30	施設体験会	[要予約]
2022/8/27(土)	10:00〜	追加学校説明会（一般生・帰国（編入）生）	[要予約]
2022/8/27(土)	15:30〜17:30	施設体験会	[要予約]
2022/9/3(土)	10:00〜11:40	学校見学会・説明会（一般生・帰国（編入）生）	[要予約]
2022/9/3(土)	10:40〜11:40	オンライン学校説明会	[要予約]
2022/9/10(土)	10:30〜11:30	帰国生対象オンライン学校説明会	[要予約]
2022/9/24(土)	10:00〜11:40	学校見学会・説明会（一般生・帰国（編入）生）	[要予約]
2022/9/24(土)	10:40〜11:40	オンライン学校説明会	[要予約]
2022/10/15(土)	10:00〜11:00	入試説明会（ライブ配信）	[要予約]
2022/10/15(土)	12:00〜13:00	入試説明会（ライブ配信）	[要予約]
2022/10/29(土)	10:00〜11:40	学校見学会・説明会（一般生・帰国（編入）生）	[要予約]
2022/10/29(土)	10:40〜11:40	オンライン学校説明会	[要予約]
2022/11/5(土)	10:00〜11:40	学校見学会・説明会（一般生・帰国（編入）生）	[要予約]
2022/11/12(土)	10:00〜11:40	学校見学会・説明会（一般生・帰国（編入）生）	[要予約]
2022/11/19(土)	10:00〜11:40	学校見学会・説明会（一般生・帰国（編入）生）	[要予約]
2022/12/24(土)	13:00〜14:40	帰国生学校見学会・説明会	[要予約]
2022/12/24(土)	13:00〜14:40	帰国生対象オンライン学校説明会	[要予約]