＜SGHからWWLへ＞
「国際性豊かな若き淑女の育成」を教育目標として掲げ、早くから英語教育や国際交流に力を入れてきた。2015年に文部科学省よりSGH（スーパーグローバルハイスクール）に指定され、英語教育と探究を中心としたカリキュラムを実践し、様々な成果を出している。2020年度からは「WWL（ワールドワイドラーニング）コンソーシアム構築支援事業・カリキュラム開発拠点校」となり、SGH実績校として築き上げたカリキュラムをさらに発展させて、国内外のネットワーク作りを推進。

＜7名のネイティブ教員＞
帰国生（全体の20％）を含め、入学するまでの英語学習経験に差がある中で、全生徒の4技能を伸ばすことを目標に新旧融合型の英語教育を行っている。4技能の中でも、「話す」と「長い文章を書く」という、発信力につながる技能を特に強化していく。7名のネイティブ教員が在籍し、「一般コース」でも週1時間はネイティブ教員の授業、週2時間はネイティブと日本人のチームティーチングが行われる。「英語特別コース」ではネイティブ教員による取り出し授業が行われるが、入試でのレベルチェックで週7時間のすべてを取り出し授業で行うグループと、一部を取り出し授業で行うグループに分けて丁寧に指導。希望者は無料で「放課後英会話レッスン」をマンツーマンで受けることができ、ネイティブと自然に会話ができるようになる環境が整っている。

＜細やかなフィードバック＞
すべてを取り出し授業で行うグループ以外の生徒は週1回、授業の中で「Online Speaking」を実施。海外のネイティブスピーカーとマンツーマンで会話をする中で、表現力を磨く。毎回、自己評価シートを用いた振り返りを行い、「言えなかった表現」を調べて提出し、教員が添削。これにより、「話して終わり」ではなく、自ら見つけた課題や反省点を次の機会へとつなげていく。毎週末の課題として取り組んでいる「週末エッセイライティング」では、中1～中2は日記、中3以上は与えられたトピックに関するエッセイを書いて提出。ネイティブ教員と日本人教員がダブルで添削を行い、必ず書き直しをして再提出する。そのほか、図書館にある3,000冊以上の英書などを活用し、辞書を使わずにできるだけ多くの英書を読む授業なども行っている。

＜高2全国平均を超える英語力＞
徹底的に4技能を伸ばす英語教育により、英語によるプレゼン力も年々レベルアップしており、帰国生との区別がつかないレベルの発表をする生徒も増えている。成果はGTECにも表れており、2019年度の中3は、高2の全国平均を超える成績を修めた。英検取得率も高く、中3の全員が3級、70％が準2級以上を取得。英語力を活かし、東京外国語大学や早・慶・上智などの難関大学への進学率も高く、海外大学へ進学する生徒も増えてきている。

「英語資格入試」「WILL入試」では、実用英語技能検定などの英語資格を取得している級に応じて得点化。英検以外の検定試験も、CEFR（ヨーロッパ言語共通参照枠）に基づいて対照する。どちらの入試も英語資格と1科目（国語または算数）で受験できるが、「WILL入試」では、学科試験が基礎的な問題構成となっており、面接試験で「富士見丘中学校で学びたい」という意志・意欲（WILL）が評価される。英語特別コースは英語力に応じてコースA(4級~3級)、コースB(3級~準2級)、インター(2級以上)の3レベルに分かれており、コースBもしくはインターを希望する場合は、ネイティブ教員による英語口頭試問が必須。口頭試問は、一言で答えられる簡単な質問から始めて、受験生のレベルに合わせて会話を展開していく。また、会話だけでなく、英文の音読も含まれる。説明会では、ネイティブ教員による英語の授業を体験できる「英語授業体験」を受験生向けに開催している。

■英語資格入試 受験資格：英検4級以上取得者
コース：英語特別コース
入試科目：国・算より1科目＋英語資格
　　　　　英語口頭試問（コースB・インターのみ）
※英検準2級以上を英語100点、3級を90点、4級を80点に得点化。
※国・算は、一般入試と同じ問題。
※英検準2級以上で英語特別コースを希望する場合は、英語口頭試問で優遇。

■WILL入試
コース：一般コースまたは英語特別コース
入試科目：国・算・英語資格より2科目（英語特別コースは英語必須）
　　　　　英語口頭試問（コースB・インターのみ）
　　　　　面接
※英検2級以上を英語50点(満点)、3級を45点、4級を40点に得点化。

入試日程

※新型コロナウイルスの感染状況等により、日程が変更となる可能性があります。各学校のHP等で最新の情報をご確認ください。