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私立中学

男子校

えいこうがくえん

栄光学園中学校

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学校説明会レポート 2015年度入試

説明会名称 第3回説明会
説明会開催日時 2014/11/29(土) 10:00~12:00
会場 講堂
参加状況 80%
配布資料 学校案内、募集要項(願書)

校長先生より

教育理念

栄光学園では「キリスト教的価値観、また、イエズス会の創立者、イグナチオの精神を基盤とし、生徒一人ひとりが神から与えられた能力を十全にのばし、より人間的な社会の建設に貢献する人間に成長するようにたすけること」を基本理念として掲げている。

この基本理念を実現するために、行動の原点として「献身」、自己を支えるものとして「宗教性」「義務」、自己を磨くものとして「自己教育力」「心の陶冶・自律」の6つのキーワードを示している。学園ではこの6つのキーワードの実践を理想としている。

本校はカトリックの中高一貫校として全人的な人間教育をめざし、生徒が人々に奉仕しながら社会をより人間的なものに変えていくことのできる「誠実なリーダー、支えるリーダー」の育成をめざしている。
本校は一人ひとりの生徒の人格的成長を促すために力を注ぐ。栄光の生徒に求められるものは、学校や家での学習、課外活動に積極的に取り組む姿勢、その中で得られる人として大切なものを素直に吸収し、さらに人間的な成熟をめざす強い意欲。

栄光学園は各学年180人・4クラスの少人数の学校。各教科とも、4クラスを一人の教科担当が教える。だから生徒たちは皆同じことを体験でき、学園としての絆が深まる。
2017年には2階建てのすばらしい新校舎が完成する。これからもよい教育を行っていく。

各教員より学園生活について

数学科教員

本校の教育理念にもとづき、生徒の自主性が育まれる。教師も自主性の育成をめざしている。
何のために学ぶのか? どうやって学ぶのか? これを生徒に考えさせることを重視する。しかし、子どもを放っておくことはできない。たとえばどうやったら自転車に乗れるのか? そのサポートをするのが教師。
といって、教師のサポートがなくなったら、自分ではなにもできないようでは困る。そこで、「ストライダー」に注目した。ストライダーはバランス感覚などが高まるペダルなし自転車。遊びでこれに乗っているだけで、通常の自転車に乗れるようになる。栄光ではこの方式で教えている。教師は工夫を凝らしたとても楽しい授業を行う。そして生徒の力を引き出すよう努めている。

現在の小学校5~6年生ができることは、たとえばお母さんの買い物の手伝いをしよう。母親のメモに頼るのではなく、カレーライスをつくるのなら、自分でその材料を考えよう。これが栄光に入るための準備となる。与えられたものをこなすのではなく、自分で考えること。これが本校の教育。
栄光は先生も自由にやる学校。少人数教育、緑豊かな環境という学校のよさに加え、先生も生徒も自由にできることも栄光の魅力。

国語科教員

今年中2を担当している。1学期には短歌を学んだ。生徒のつくった短歌を紹介したい。

学問に終わりはないけれど終わってほしいと願う授業中
皿洗い多いかそれとも少ないか水掛け論に今日も悩まされ
男子校自分で選んで決めたけど文化祭が待ち遠しくなる
友だちが早めの駅でみな降りて一人になると恥ずかしくなる
弁当の下段のふたを開けたとき甘いものあるとちょっと幸せ
追いついてまた抜かされてまためざす兄の前には何があるのか
怒られて反抗しても最後には謝る自分がとても空しい
自分とは何者なのかとふと思う入浴中の思春期は大変だ
目の前に無限に広がる可能性そんなものはないと信じたくない

生徒の「弁当」について綴った作文も紹介。「学校に持ってこなくてはならないものは、第一に弁当。弁当を開けると、昨夜のおかずにまた会える。それは母がつくったタイムカプセル」「このおかずがおいしかったと母親に言うと、次の日もまた同じおかずが入っている」(どれも生徒のユーモアあふれる楽しい作文)

生徒の短歌を見ると、中学生は子どもから大人に変わっていく大変な時期であることがわかる。その大変な時期にある自分を短歌などの言葉に表すことに意味がある。こうした子どもの成長に寄り添うのが男子校だと思う。

数学科担当

中1の幾何と高2の数学を担当。
授業は自由に行っている。たとえば綿棒を使って正四面体をつくるという授業を行ったが、6月はこれだけをやった。この学習のあと、ある生徒は自分でフラーレンの分子模型を綿棒でつくってきた。さらにストローを使って、中に人が入れるほどの巨大な分子模型までつくった。宿題でもないのに、自らやった。

2018年より大学入試制度が変わる。これを意識した学校選択が必要になってきている。
栄光の教育は校長の話したように6つのキーワードに基づいており、「体験」「内省」「実践」のプロセスを大切にする。生徒との対話、実験、フィールドワーク、スポーツなど体験を重視する。そして深く考え、次に自ら実践する。遠足、キャンプ、学園祭、生徒会、部活動などの課外活動も重視する。
本校では大学入試が変わっても心配ない。「体験」「内省」「実践」を大切にしているから。

部活もとても頑張っている。全員入部し、活動は週に2日。これでは中途半端ではないかという疑問があるかもしれないが、本校は巨大なグラウンド、優秀な生徒、不屈の教員たちにより、週2日の使い道をよく考え、濃密な時間を過ごしている。自主練習を管理し成果を上げている。週2日の活動でもどの部も元気にやっている。
文化部は7つ。英語部はディベート大会で県優勝。物理部、囲碁将棋部なども全国大会レベルで活躍している。
運動部は11。陸上部、テニス部、バレー部、体操部などが外部大会で活躍している。

社会科教員

本校の宗教活動は大きく➀奉仕活動、②聖書研究会、③ミサの3つ。(写真を映しながら紹介)
➀奉仕活動は「愛の運動」と呼んでいる。施設訪問や学習ボランティアなどを行っている。恵まれない子どもとともに活動し、生徒はみな親身に学習サポートする。学園に子どもを招待することもある。そのほか東北被災地でのボランティア活動、釜ヶ崎ボランティア活動なども行っている。

②聖書研究会の活動として、生徒が撮影した活動記録映像を紹介。映像は2014年の栄光祭で発表した。研究会は学年別に活動。中学生は先生とともに聖書を読む。高校生は聖書について議論。栄光祭に向けた話し合いでは聖書を人形劇で紹介することに。研究会は長崎巡礼も行う。

③ミサは入学式や卒業式などで本式に行う。

宗教活動のめざすものは、真の人間を育てること、社会を変えるリーダーを育てること、Men for othersとして助けを求めている人に手を差し伸べること。
本校では宗教活動への参加は自由。強制はしない。
教務主任より

入試について

入試日
2015年2月2日(月)
出願期間
2015年1月13日(火)~1月17日(土)(学校に直接提出)初日は混雑する。初日は受験番号1番~16番までは抽選とする。

志願票、受験票両方写真必要。試験中に眼鏡をかける時間が長い場合は、眼鏡着用の写真。
志願票の緊急連絡先は自宅以外で2カ所記入。繰り上げ合格のときなどに電話連絡する。
合格発表
2月3日(火)

通学区域あり。区域以外からの場合は、公共交通機関を利用して自宅から最速で90分以内で通学できること(大船駅から学校までの徒歩15分を含む)。本校では家庭とのつながりを大切にしたい。また自宅学習も大切という考えから、通学区域、時間を指定している。入試の合否に通学時間が影響することはない。
選考方法
出題は4科とも小学校の学習指導要領を逸脱しない。一方で選抜試験であるからやはり簡単な問題ではない。過去問題をみてほしい。
入試当日
同伴者の控室あり。車は禁止。健康面の問題は事前連絡してほしい。インフルエンザは別室受験。

問題用紙は受験生に持ち帰ってもらうが、入試後販売もあり。
入学手続
2月4日(水)従来は設備費、入学金が必要だったが、2015年度より入学金300,000円のみ納入。2月5日午後4時までに入学辞退の申し出があった場合は入学金のうち200,000円を返金。設備費200,000円は2月20日(金)までに納入。

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