けいめいがくえん

啓明学園中学校

学校詳細

建学の精神、教育理念

世界をつなぎ、未来に輝く

「広い視野のもと、豊かな人間性と独自の見識を持ち世界を心に入れた人を育てる」という教育理念のもと、1940年に設立。帰国生や国際生、留学生など、これまで世界４０以上の国と地域から生徒が集まってきている啓明学園は、多様な文化や価値観が共存する”多文化共生キャンパス”です。英語・外国語といった語学力はもとより、他者の考え方を理解する姿勢（聴く力）、そして理解する力（理解力）、そして自分の思いを理解してもらための伝え方の技術が欠かせません。それらをもとに世界について学び、世界のために貢献する「Peacemaker（平和を築く人）」の育成を目指す。理数的な見方や考え方を活かして課題解決することが求められる現代において、先進性、主体性、人間性に優れたリーダーとなれるようにサイエンス教育も推進。人格教育では、「正直・純潔・無私・敬愛」という校訓を学園全体で大切にしている。

教育の特色

英・数は習熟度別クラス編成

●英語
英語の授業は、一般英語クラスを3クラス、英語圏帰国生中心の国際英語クラスを2クラスに分けて習熟度別に編成。「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能に、「思考力」を加えた5つの能力をバランスよく育てる。一般英語クラスは週1回、ネイティブ教員と日本人教員のティームティーチングによる英会話授業を設け、聞く力と話す力を強化。文科省の検定済教科書だけでなく、Oxfordなどの洋書も使い、物語を読む面白さも味わいながら英語独特の言い回しや表現方法を学ぶ。中1から英検やTOEFL ITPの全員受験合格を目指し、一般生の中3で英検3級から2級を取得。

●探究学習
中3から高3で取り組む教科横断型の探究学習「Peacemaking Project」では、グローバル社会に対応する主体的な学びから、思考力・判断力・表現力などを育む。平和を主軸とした世界の諸問題について課題を発見し、レポートを仕上げてプレゼンテーションを行う。

施設設備

八王子駅からスクールバス運行

約3万坪の広大な敷地には、グラウンド、野球場、テニスコート、体育館、小体育館（格技場）などが並ぶ。敷地内にある創立者ゆかりの日本建築「北泉寮」は、東京都指定有形文化財となっている。昼食時にはカフェテリアを利用でき、ラーメンやカレーライスや日替わり丼が人気。スクールバスは、JR拝島駅南口とJR八王子駅南口（京王八王子駅経由）から運行している。国内初の試みとして、2023年3月からスクールバス（八王子便）に水素を活用した次世代型燃料電池バスが導入された。

学校行事

1966年から続く「英語・外国語スピーチコンテスト」

2月に行う「英語・外国語スピーチコンテスト」は、一般生と国際生に分かれて競う伝統行事。国際生は、中国語やコリア語、タイ語など多言語でのプレゼンテーションも行う。
中高合同で開催される「啓明祭」（文化祭）は、クラス展示、体験学習・海外留学の発表、部活動の発表や対外試合、模擬店などが恒例となっている。カンボジアワークショップキャンプと関連して、2014年から取り組んでいる「Stiches for Riches」（カンボジア裁縫プロジェクト）の制作物も啓明祭で販売。カンボジアのお母さんたちに布を提供して裁縫品の制作を依頼しており、売上は子どもたちの就学資金に充てられる。

部活動

幅広い人間関係を築く交流の場

大小4つのグラウンドとは別に野球場やテニスコートがあるので効率よく練習でき、体育館にはシャワー付きの更衣室を完備。中・高合同で活動するクラブも多く、幅広い人間関係を築く上でも欠かせない交流の場となっている。サッカー部（中高）と硬式野球部（高校）は、同校の公式インスタグラムで活動を積極的に発信。サッカー部は勉強と部活動を両立できる部員の育成を目指し、部員募集のためにリーフレットなども独自に作成している。文化部は、演劇部、ブラスバンド部、文芸アニメ部、サイエンス部などが、文化祭での発表や校外での発表に向けて練習や研究を行っている。聖歌隊は、ハンドベル演奏や賛美歌で奉仕。老人ホームや幼稚園での慰問演奏、礼拝や文化祭、チャペルコンサートなどで活躍している。

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進路指導

難関上位校の指定校推薦枠も多数

個々の進路選択を尊重し、進路実現を全力でサポート。毎年多数の生徒が、早慶上理ICUやGMARCHなどの難関私立大学へ進学している。指定校推薦・キリスト教学校教育同盟校推薦枠は、高3の在籍生徒数より多くあることが大きな特徴。近年は、約6割が推薦や総合型選抜で進学している。推薦や総合型選抜に向けた小論文対策や面接の練習などは、生徒が納得するまで時間をかけて指導。海外協定大学推薦制度（UPAA）と協定を結んでいるので、イギリスやアメリカの大学進学への道も開かれている。

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その他

国内のSAT入試にも対応

SATはアメリカの大学を受験するために生まれた統一試験であるが、日本でも上智大や国際基督教大（ICU）の国際教養学部などでは、SATのスコアを利用した入試が設けられている。SATは英語と数学がそれぞれ800点ずつの出題となっており、1年間に複数回受験することが可能。SATを利用した入試に関する情報提供を行うとともに、高校2年生で選択可能な「College TestPreparation(CTP)」という科目において英語に特化した外部検定試験対策を行っている。数学（Math）においても対策講座を設けており、大学受験までにより高いスコアを取れるように指導し、受験に向けたサポートを行っている。