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ぶんかがくえんだいがくすぎなみ

文化学園大学杉並中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(文化学園大学杉並中学校の特色のある教育 #5)

英・算1科から適性検査型まで個性を活かせる多彩な入試

文化学園大学杉並中学校では、2018年度から「英語特別入試」と「算数特別入試」を導入。得意な1科目や帰国生の強みを活かせる4種類の入試を紹介する。

日本とカナダの高校卒業資格を同時に取得できる、「ダブルディプロマ(DD)コース」が人気の同校。中学入試では、2科・4科に加えて、「英語特別入試」「算数特別入試」「適性検査型入試」「帰国生入試」といった多彩な入試を実施している。それぞれの狙いや問題の傾向について、西田真志先生(入試広報部長)に話を聞いた。

英語1科目、算数1科目でも受験が可能

2018年度から共学校となり、より多様な考え方に触れる環境が整った。中学入試でも多様なニーズに対応できるように、「英語特別入試」と「算数特別入試」を導入。

「算数特別入試では、計算問題(50題)と、すべて記述で答える記述問題が出題されます。2020年度入学者向けの入試から試験日が2回に増えるので、算数が好きな小学生にぜひ受けてほしいです。英語特別入試は、小学校や英会話教室などで、英語をがんばってきた児童を対象にした試験。両親のどちらかが外国人でずっと日本に住んでいるなど、帰国生の基準に該当しない児童が受験するケースもあります。日本語での面接があるので、ある程度のコミュニケーションができる日本語力も必要です」(西田先生)

「英語特別入試」のレベルは、英検4級程度。100点満点ではなく、正答率で合否を判定する。リスニングパートでは、英語のやり取りを聞いてメモを取る作業も入ってくるが、多少のスペルミスは減点されない。リーディング/ライティングパートは、語彙や文法問題、英文を読んで当てはまる絵を選ぶビジュアル読解、表を見て質問に答える問題、メモを作成する問題などがあり、この場合も多少のスペルミスは採点に響かない。スピーキングパートでは、日常会話の応答、図表を見ながら質問に答える問題、2つの絵を比較して間違いを指摘する問題。いずれも文法の完璧さを求めるのではなく、自分の考えを伝えようとする姿勢や、コミュニケーション力などをみる。

▶︎入試広報部長 西田真志先生

タイプ3まで出題する「適性検査型入試」

同校では、8年ほど前から「適性検査型入試」を実施。文章の要点を捉えて自分の考えを述べる問題や、社会や自然の中で起こる事象について、図表などのデータを分析しながら自分の考えを述べる問題が出題される。

「私立中学でも適性検査型の入試を行う学校が増えましたが、タイプ1とタイプ2だけの学校もあります。本校の適性検査型入試は都立中高一貫校と同様に、タイプ1~タイプ3まで出題(タイプ1とタイプ2までの選択も可)。都立が第1希望の受験生にとって、本番前に本校を受験して合格することは大きな自信になると思います。都立中高一貫校を目指しているなら、ぜひ本校の問題にもチャレンジしてほしいです。第2希望だった本校に入学した生徒が、入学後に理系でトップになって、医療系の大学に合格したケースもあります」(西田先生)

(適性検査型入試の過去問題・算数特別、英語特別入試のサンプル問題)
※算数特別入試、英語特別入試とも、特待選考の対象となります。

年々注目度が高まっている「帰国生入試」

2015年度から同校の高校に設置された「ダブルディプロマ(DD)コース」は、日本のカリキュラムと同時進行で、カナダ・ブリティッシュコロンビア州(BC州)の授業をBC州の教員が実施するという国内唯一のグローバルプログラム。卒業時には日本とカナダ両国のディプロマ(卒業資格)を取得できるため、進路の幅が大きく広がる。2019年度からは、中学校に「ダブルディプロマ(DD)準備コース」が設置され、中学2年次から「中高一貫コース」か「DD準備コース」を選択。「DD準備コース」の生徒は、中学生のうちからBC州の教育に求められるクリティカルシンキングやクリエイティブライティングなどに慣れていく。

「高校の3年間で日本とカナダの教育を同時に行うので、当然授業数は多くなりますが、45分授業なので、6時限目までなら2時40分、7時限目まででも3時35分には終わります。45分の中でも充実した内容となるように、各教員が様々な工夫しています。グループ学習やタブレットを活用した反転型授業など、生徒主体の授業です。特にネイティブ教員は、電子黒板で動画を見せるなど、オリジナリティあふれる授業を行っています」(西田先生)

「DDコース」や「DD準備コース」には、帰国生も多い。帰国生と国内生は混合でクラス編成されるが、高い英語力を持っている生徒は取り出し授業を行うなど、海外で身につけた英語力を維持、向上できる環境が整っている。「帰国生入試」は、国語・算数・英語(希望者のみ)のうち、高得点の2科目で判定。英検準2級以上を取得している場合、英語は満点換算される。

「算数と国語は必須ですが、国語の試験は入学後にどのようなサポートが必要か判断するための参考にするためのものです。国語の点数が低い場合は、公文の補習などでフォローしていきます。DDコースは、日本の教育もカナダの教育も、3年間通して受講できるプログラムです。英語力も向上し、国内外の難関大学への進学という結果もでてきているので、帰国生からの注目度が高いですが、帰国生のためのコースというわけではありません。基準をクリアすれば、どの入試で入学した生徒でもDDコースを選択することは可能です」(西田先生)

<取材を終えて>
同校の「英語特別入試」では、多少のスペルミスは減点されず、スピーキングもミスを恐れずに自分の考えを伝えようとすることが評価につながる。それは、授業内での評価とも重なる。例えば「DD準備コース」の授業では、自分なりに考えた答えを発表した生徒に対して、それが正解でなくてもBC州の教員は「そのような考え方もある」と尊重していた。授業の中でもミスを恐れずに発言できる環境が整えられ、生徒たちも自分の考えをしっかりと発言しているのが印象的だった。

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