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私立中学

女子校

ふたば

雙葉中学校

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学校説明会レポート 2015年度入試

説明会名称 学校説明会
説明会開催日時 2014/10/30(木) 10:00~12:00
会場 講堂(654名収容)
参加状況 80%
配布資料 説明会資料、学校案内、願書・入試問題集販売(各300円)
校長先生より
=沿革
学校の設立母体である幼きイエス会修道会は、17世紀フランスの田舎・ルーアンにて貧しい子どもたちへの教育をめざして設立された。設立者はニコラ・バレ神父。ニコラ神父は人の命とは神からいただいたものであり、教育とは子どもの無限の可能性を生かし、その成長を助けることであるとした。
やがて幼きイエス会修道会による学校教育がパリへ広がり、さらに海外へも広がった。アジアなど海外各地にシスターが派遣され、日本へは1872(明治5)年に5人のシスターが横浜に入国。3年後、築地に「築地語学校」開校、雙葉の前身となる。1909(明治42)年、築地に「雙葉高等女学校」を設立、翌年四谷に移転。
1941(昭和16)年戦争勃発、外国人シスターの校長は認められず、初の日本人シスターが校長に就任した。
戦時中の1945(昭和20)年、空襲により木造校舎を焼失。52(昭和27)年に鉄筋の校舎を建築。のち新耐震基準に合わせ校舎を全面改築し2001年に完成した。2009年(平成21)年に創立100周年を迎えた本校は、これからも新しい教育を行っていく。

=教育方針
カトリックの精神に基づき、一人ひとりを大切にする全人教育を行う。知、徳、体の三つの育成を大切にする。
神は子どもをかけがえのないものであり一人ひとりの可能性は異なるものとした。これにもとづき、ニコラ神父はそうした子ども一人ひとりの成長を後押しするという方針をとった。

・週1時間の宗教の授業では、聖書を覚えるわけではないし、成績もつけない。心の成長に励み、中1は人としての基本となる常識を学ぶ。中2以降は世界に目を向けていく。高校では人生設計を考えていく。
・カトリックの信仰は強制することはない。各家庭の宗教は自由。
・体育も授業や行事、林間学校などいろいろな機会に養っていく。
・知育・徳育・体育すべてで自主性を重んじ、自己の確立をうながす。
・自治活動は高2を中心に行う。クラブ活動や文化祭などみんな活躍している。
・本校の全人教育により、よき日本人、社会人、国際人として活躍する人になってほしい。
・校章は1894年にフランスでつくられたもの。そこにフランス語で刻まれた文言「徳においては純真に、義務においては堅実に」が校訓となっている。品性を保ち裏表のない人となること、やるべきことは最後まで責任をもって果たす強さを持つことという意味。校章に本校の精神が込められている。
・国内の姉妹校は5校。交渉は海外、国内共通。
教頭先生より

=学校生活
・雙葉小学校は1学年80名、中学校・高等学校は1学年180名(高校での募集なし)
・クラス編成は1クラス約45人×4クラス/学年。毎年クラス替え。
・専任教員55名、講師35名、スクールカウンセラー1名。警備員常駐。
・登校8:00、朝礼8:10。
・週6日制で土曜午前授業実施。50分授業で月~金は6時間、土曜は4時間。教員は中高両方担当する。
・中高6年間のカリキュラムにより、無理なく先取り学習を行う。能力別クラスや文・理分けクラスはつくらず、高校では豊富な選択科目を設置。大学受験を見据えて指導する。
・自ら学ぶ姿勢を育て、順位を争わせる教育はしない。
・少人数による英会話を実施。フランス語の授業も行う。
・宿題を出すなどきめ細かな指導を行う。成績に差が生じたときは特別な課題を出したりして個別に対応する。
・クラブ活動は約40。クラブ活動、委員会は中高合同。
・校内清掃は生徒、教員みんなで行う。
・下校は4:00、土曜は1:40(クラブ活動以外)。

=設備
・教室は木目調、南向きで明るい。50インチプラズマディスプレイ設置。個人ロッカー、クローゼット設置。災害用非常食も各教室に収納。
・教室前には生徒ラウンジ(各学年2つ)。聖堂、図書室、パソコン教室、屋上庭園など施設が充実。
・校外施設は日光霧降高原荘。クラブ合宿などで使用。
・進路は55%が文系、45%が理系。本人の希望を尊重して進路指導を行う。高1~高2は社会人OGに話を聞く機会を設ける。OGは医師や広告業、大使秘書、一級建築士、アナウンサーなどいろいろ。全校で講演会も開き、国境なき医師団に参加するOGなどを招いている。
・大学は現役合格が多い。2014年は卒業生188名中105名が有名私立大へ進学。芸大進学者も多い。近年では医歯薬など理系志望が増えている。推薦枠もいろいろな大学から得ている。
・学校行事は球技大会(バレーボール、バスケットボール、卓球)、雙葉祭、運動会、クリスマスミサなど。中1は5月にオリエンテーション実施。中3は広島修学旅行。
・ボランティア活動として、赤い羽根共同募金活動は60年以上続けている。ほかに老人ホーム訪問、施設へのクリスマスプレゼントなど。

(スライドで学校生活を紹介)
各教科主任より

=英語
・英語教育を重視する。授業時間数を多く配置し、進度も速い。各学年週6時間。高2~高3は選択授業も設置。ネーティブ教員による授業は創立以来行っている。将来どのような場面でも通用する英語力を身につけさせる。
・中学では教科書ニュートレジャーを中心に、プリントや問題集などいろいろな教材を使用。中1は英語の学習経験に応じて分割授業を実施。学習経験の少ない生徒は4月~10月まで週1時間補講あり。
・中学のネーティブ教員による会話の授業はクラス2分割で20名の少人数指導。ネーティブの授業ではスピーチのほかグループ劇のシナリオ作成、詩、ストーリーなど書く力も重視。
・中学3年間で高1の内容を終わらせ、高校では受験を意識して教える。文法、作文、コミュニケーションの力を高め、受験に十分に対応できる力を養う。
・入学前に英語を勉強する必要はない。中学入学後は毎日の授業の復習、予習を大切に。
・外国語としてフランス語も学ぶ。中3で週1.5時間の必修授業を設置。フランス語の基礎を学ぶ。高校は英語およびフランス語どちらかを選択。フランス語選択の大学受験にも対応する。

=国語
・中高一貫教育を生かした教育を行う。中学は週5時間。文学史、古文、漢文も学ぶ。中1からさまざまな国語を体験し、漢文は素読、暗記。
・中1は自分の名前の由来について親に聞いたりして調べ、3分間スピーチ。夏の課題は芸術鑑賞文。この課題を授業中のグループ学習で使用する。互いに文章を公表し合い、代表作を選んでキャッチコピーも考えるなどの活動を行う。
・中2~中3は論理的文章や優れた文学を多く読む。古典文法は中2から学び、平家物語の群読などを行う。読書会として発表も行う。作文や短歌、論文など生徒による作品をまとめて文集を作成。その作品も生徒のレベルは高い。
・国語の入試問題は記述を重視し、ジャンルを問わずに出題する。自分の言葉で説明できるように。2014年度入試では、漢字は同音異義語問題を出した。漢字の意味を理解したうえで使えるようにしておくこと。

=数学
・中1は数学という新たな学習内容に加え、勉強の仕方を教える。毎日の宿題や小テスト、ノート提出などきめ細かく指導。
・中1~2は週5時間。代数、幾何に分け、両方平行して授業を行う。教科書は一貫校用の「体系数学」。高校の内容も先取りするレベルの高い内容であり、問題集やプリント、模型などを使用して無理なく力をつける。考え方や記述力を重視する。
・中3からは高校の教科書を使用。
・高2はいくつかのコースのなかから科目を選択。高3は志望に合わせて科目選択。
・入試では式、計算、答えという3つのポイントを重視し、この3つを記入する。問題を正しく読み、筋道立てて考え、確実に計算できること。解答欄はスペースをたっぷりとってあり、そこに書かれていることをすべてよく読んで採点する。どんな計算をしたらよいかをよく考えること。
・2014年度の入試では、㎝、mの単位をそろえて計算する問題を出題したが、単位が理解できておらず、間違えて計算する子どもが多くいた。1mは何㎝で、実際にどれくらいの長さか、学校から家まで何㎞か、1円玉は何gか、など日常のなかで五感を通して理解しておくこと。

=社会
・中高一貫教育を生かし、地理、歴史、公民を年齢に応じて効率よく学ぶ。視聴覚室や図書室を使用して調べ学習、レポート作成、発表も行う。視覚に訴え、おもしろい、美しいと実感させながら教える。
・中学は深めて考える力を養う。教科書の範囲にこだわらず学ぶ。自分を取り巻く社会を知るために、新聞をスクラップし意見をまとめる。中3は歴史新聞の課題を出す。世界史や公民を合わせて新聞をつくる。修学旅行の事前学習として公民で平和や人権について調べる。
・高校では選択科目も多く設置。
・入試はどの分野からもまんべんなく出題。総合的思考力を問う。2014年度は室町、戦国、江戸の内容について時代順に並べる問題を出題。また弥生時代のコメ作りとして脱穀の絵を示して出題したが、これを見て餅つきと思う子どもがいた。しかし問題文にはコメ作りとはっきり書いてある。問題文をよく読むこと。

=理科
・中学では第1分野(物理・化学)、第2分野(生物・地学)を平行して学ぶ。
・実験室は4つ。顕微鏡は1人1台。中学では実験、観察が多い。高校の内容も中学で扱っていく。中1の1学期、第1分野では身の回りのもとを調べようというテーマでいろいろな実験を行った。第2分野では同じく1学期に、タンポポやゾウリムシなどを観察。2学期はイカの解剖を行った。中3は野外実習として秩父で礫の採集を行い地形観察。
・入試では小学校で実験や観察にきちんと取り組み、法則性を見出すことができるかなどを問う。大問4問を出題。2014年度は、1つは磁石に関する問題で、磁石にプチトマトを近づける実験を出題。日ごろから身の回りに関心を向け、「なぜ」を大事に、疑問を持とう。
教頭先生より

=入試について
・出願受付 平成27年1月20日(月)~24(土)
・入試日 2月1日(日)
・合格発表 2月2日(月)
・手続 2月2日(日)正午まで。2月3日15:00まで。
・資格として、保護者と同居していること。通学時間は通常の交通機関を用いて90分以内。朝の通学時間を測ること。願書に通学経路を記入する。
・出願受付 初日は7:30開門し、8:00までに来校した人を対象に抽選で受験番号を決める。8:00以降の来校者は抽選なし。初日は昼以降に来校したら待ち時間なく受験番号が決まる。試験当日は受験番号順に帰れるわけではない。
・出願書類の備考欄には、ケガや地方在住(入学前の時点)など、学校への連絡事項がある場合のみ記入。そのほか志望動機など何も書かなくてよい。
・通知表のコピーはB4で(拡大・縮小可。1枚以上でも可)。成績は6年生12月までのもの、2期制の場合は前期の12月までの成績状況を記載。あるいは報告書を提出。
・入試は4教科と面接。
・入試当日は上履き、弁当持参。詳細は出願時にプリントにて知らせる。
・面接は個人面接で3分程度。受験生1人につき2名の教員が質問。当日に質問カードが配布され、面接でそれについて答える。2914年度は「私の家で大切にしていることは……」に続けて答えるというもの。
・面接順は受験番号順ではない。全員終了予定時刻は午後1:00~3:30。面接の待ち時間は在校生が相手をするので退屈することはない。
・入学手続き時の納入金は入学金のみ。
・入学後、任意の賛助寄付あり(一口50,000円)。
・まとめとして、中高時代は自己を確立する大切な6年間となる。雙葉の第一志望者に入学してほしい。

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