学校詳細
建学の精神、教育理念
「国際性豊かな若き淑女の育成」
中高6年間の一貫教育により、「国際性豊かな若き淑女の育成」を目指す。グローバル化、情報化が進む現代社会の中で、言語や習慣の壁を乗り越えて他者を理解することのできる女性を育成。
教育の特色
グローバルに活躍するためのコース制
2015年に文部科学省より「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の指定を受け、「サステイナビリティ(持続可能性)から創造するグローバル社会」をテーマに、地球規模の社会課題を解決する探究学習に取り組んでいる。
●英語力に応じたコース設定
中学「一般コース」の英語は、教科書ベースの授業、独自カリキュラム、ネイティブの授業を組み合わせた多彩な学びを少人数で行う。中学「英語特別コース」は、英語の授業内容がより発展的になり、英語のレベルに応じてA・B・インターに分かれる。カリキュラム上、英語以外の教科内容はどちらのコースも同じで、基礎学力の定着から発展的内容まできめ細かくフォローする。
高校「グローバルコース(一般)」は、授業のほか、課題や特別講座で基礎的及び発展的な内容を学習。グローバル教育の様々なプログラムにチャレンジでき、探究学習を通して思考力、創造力、行動力を養い、協働する姿勢やプレゼンテーション能力も身につけていく。高校「アドバンストコース」は、英語以外の教科内容は「グローバルコース」と同じだが、英語の授業内容がより発展的になり、英語のレベルに応じてA・B・インターに分かれる。スポーツ・芸術(バレエなど)で積極的に対外試合(活動)や海外遠征に挑む生徒は、いずれかのコースに属しながらグローバルアスリートの認定を受け、学期中でも特別欠席で活動することが可能。
●4技能を伸ばす先進的な英語教育
英語の授業は、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能を意識したアクティブラーニング型による最新の指導法を取り入れている。毎週末の課題として実施している「週末エッセイライティング」(中1~高3)では、中1は日記、中2以降は与えられたトピックについて賛否の理由を示しながらエッセイを書き上げ、ネイティブ教員と日本人教員が添削。「書く」ことと改善点の気付きを得る機会を習慣として確立することにより、生徒の多くはライティングを得意分野として資格試験の取得にも役立てている。週に1回取り組む「オンライン英会話」(中2~高2)では、1対1で海外のネイティブスピーカーと会話を行うことで、臆することなく発話する勇気と英語力を身につける。辞書を使わずにできるだけ多くの英書を読む授業「Extensive Reading」(中2~高1)では、単語力、読解力、速読力、文法力を養成し、英語で読むことへの慣れを育む。
施設設備
万全な安全対策
災害時に最低3日間の電気の供給が可能な大型自家発電装置、災害時対応汚水処理槽、各フロアに警報装置やAEDを設置。カメラによる集中監視システムなど万全な安全確保に努めている。温もりあるレンガ校舎は、ルーフバルコニー、ペントハウスラウンジ、ウッディテラスなど憩いの場が豊富。茶室「忠恕庵」は坪庭つき。理科実験室、調理室、CALL教室など最新設備が整っている。
学校行事
中学の修学旅行はオーストラリア
体育祭(6月)や文化祭(9月)のほか、独自の行事も多い。中学3年次のオーストラリア修学旅行(全員参加)では、現地の姉妹校を訪問し、生徒同士の交歓行事と授業体験に参加。春休みにはイギリス短期留学(中2~高2の希望者)を実施し、チェルトナムでホームステイをしながら、語学研修やアクティビティを行う。
高校1年次には、連携校と課題を議論する「鹿児島フィールドワーク」(10月)を実施。2泊3日で鹿児島の産業・歴史や環境問題に関わる施設をめぐるとともに、Super Science High Schoolである池田高校と互いの探究学習の成果を発表し、意見交換を行う。高校2年次には、アメリカ西海岸修学旅行(11月)で姉妹校の生徒たちと授業に参加したり、交歓会で交流を深め、UCLAやディズニーランドなどにも足を運ぶ。高校2年次1月には、探究学習の集大成として「グローバルスタディ演習」に取り組む「海外フィールドワーク」(選択者)を実施。選んだテーマによってグアム、マレーシア、台湾で高大連携のプロジェクト学習を行い、フィールドワークと現地での英語プレゼンテーションを実施する。その成果発表の場として、2月に「SGH WWL研究発表会」を開催。
部活動
テニス部、少林寺拳法部は全国レベルで活躍
テニス部は全国大会連続出場中の強豪校、少林寺拳法部も全国レベルで活躍している。近年活躍がめざましい模擬国連部は、週1回の活動をネイティブ教員と日本人教員がバックアップ。模擬国連大会への出場だけでなく、様々な英語コンテストに出場して入賞する部員も多い。模擬国連部での活動や探究活動、医療に関わる学部で学んで世界の役に立ちたいという思いなどが評価され、「柳井正財団海外奨学金」(授業料や生活支援金など、4年間の学生生活をトータルで支援する給付型)に合格してアメリカのジョージア工科大学に進学した卒業生もいる。上智大学が開催する高校生英語弁論大会「ジョン・ニッセル杯」で1位となり、上智大学に4年間の授業料全額免除で入学するなど、模擬国連部での活動を進路につなげていく生徒も増えている。
進路指導
一人ひとりの夢を徹底サポート
個々の強みを活かした進学を実現するために、コースに関係なく、一人ひとりの夢を徹底サポートする進路指導プログラムを用意。総合型選抜や学校推薦型選抜などの強みとなる探究活動や部活動、ボランティア活動などにも力を入れ、中学1年次から様々な働きかけを行っている。総合型選抜などで必要な志望理由書は担当教員がしっかりサポートし、一般選抜の対策なども丁寧にフォロー。上智やICU、青山など、グローバル教育に力を入れている国内の難関大学のみならず、世界大学ランキングで上位にランキングされている海外大学へ進学する生徒も増えている。2023年~2024年の2年間で、トップレベルの海外大学に18名合格。
その他
慶應義塾大学、ハワイ大学などと連携
これまでの教育実績をもとに、SGHとしてグローバル教育を推進。高校の「グローバルスタディ演習」の授業では、慶應義塾大学やハワイ大学などとの高大連携や、アジアでの海外フィールドワークを通して、研究やレポート作成、発表、英語での発信などを行う。これらの活動によって、問題を発見・探究し、解決する力や高い英語運用力を育成。
制服
ブリティッシュ・トラッド
イギリスへの海外留学を他校に先駆けて1972年にスタートし、姉妹校との交流は50年以上の歴史を数える。2018年度から変わった制服は、イギリスの学校をイメージして「ブリティッシュ・トラッド」を意識したデザインを取り入れた。冬服は、チャコールグレーのジャケットの襟にテーピングを施し、スカートはイギリス伝統のタータンチェックの巻きスカート風。ワインカラーのセーターは、制服としては珍しい。リボン(中学:薄いグレー、高校:濃いグレー)は、普段の生活では外して過ごすことも可能。夏服は、胸元にエンブレムの刺繍が入った爽やかなオーバーブラウスで、スカートの柄は冬服と色を反転させた軽やかなオールプリーツ。ブラウスの襟のパイピングとボタンは中高で色違い(中学:エンジ、高校:紺)となっており、赤のライン入りライトグレーのカーディガンも用意されている。