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スクール特集(中村中学校の特色のある教育 #5)

先輩を見習って磨かれていく対応力!受験生との縁をつむぐ“中村アンバサダー”

中村中学校の学校説明会では、有志の生徒が校内見学の案内などを行っている。説明会を取材し、中村アンバサダーとして活躍している生徒に話を聞いた。

中村中学校の学校説明会では、中村アンバサダーの生徒が案内する校内見学が保護者や受験生から好評を博している。2024年2月23日に小学4・5年生を対象に行われた「入試体験&入試説明会 ~入試問題にチャレンジ~」を取材し、入学対策部・副部長の野志尚美先生と中村アンバサダーとして活動している生徒に話を聞いた。

学校説明会で活躍する中村アンバサダー

同校では、現在約80名の生徒(中1~高2)が中村アンバサダーとして登録している。近年は志望する生徒が増えているが、その前身となる活動は25年以上前から行われていたと、野志先生は振り返る。

「私が就任した当時は、高校受験のために学校見学をしたいという中学生が多く来校していました。そのため、放課後に何人かの生徒に待機してもらい、見学の案内をしてもらっていたのです。そこから発展して、現在は校内見学だけでなく、説明会の司会をしたり、壇上で発表をするなど、役割の幅が広がっています。本校ではプレゼンに力を入れていることもあり、生徒たちでできることが増えてきたので、自然に任せることの幅も広がってきました。学校案内のパンフレットだけでなく、等身大の生徒たちを見ていただくことが、本校について理解していただく近道だと考えています」(野志先生)

学校説明会が開催される日には中村アンバサダーが駅の改札前に立って出口番号の案内をしたり、入試当日には試験監督の補佐役なども務めるという。

「試験会場には試験監督の教員がいますが、1人だと不測の事態が起きたときに対応が難しい場合もあります。ですから、中村アンバサダーの生徒にも手伝ってもらっているのです。具合が悪くなったときや、筆記用具を落としてしまったときなどは、中村アンバサダーが対応してくれます。説明会に来てくれた受験生に年賀状を書いているのも、中村アンバサダーの生徒たちです。12月に入るとみんなで分担して、『あと1ヶ月、頑張りましょう!』などとコメントを書いて送っています。入学してからも、その年賀状をずっと大切に持っている生徒もいます」(野志先生)

▶︎入試対策部・副部長 野志尚美先生

中村アンバサダーの活動を通して大きく成長

中村アンバサダーの生徒たちには、校内見学で最低限これだけは説明してほしいことをまとめたマニュアルが用意されている。しかし、生徒たちはそれに留まらず、自分たちでプラスアルファをした説明を行っていると、野志先生は説明する。

「初対面の人を案内するという経験を重ねることで、彼女たちのよさを自分で引き出していき、結果的に主体性や表現力が備わっていきます。中村を好きになってもらいたい、魅力を伝えたいという彼女たちの思いを乗せて、自分なりのエピソードトークを足していくので、より心に響く案内になっているようです。コミュニケーション力や対応力など、相手に応じて臨機応変に動ける力は、私たち教員よりあるかもしれません」(野志先生)

中村アンバサダーの生徒たちは名刺のような役割を果たす紹介カードを携帯しており、校内見学などで担当した受験生や保護者に渡しているという。

「カードの裏には、生徒自身がメッセージを書いています。合格してからもそのカードを大事に持っている生徒もいて、『あのとき案内してくれたのは○○先輩でした』などと覚えていることも多いです。日常生活のことも含めて、中村アンバサダーの先輩から様々なことを学んで大きく成長していきます」(野志先生)

▶︎手書きのメッセージが書かれた紹介カード

中学生2人にインタビュー

Fさん(中1)
Mさん(中3)

▶︎写真左より:Fさん、Mさん

――中村アンバサダーになったきっかけを教えてください。

Mさん 私は中村が第1志望だったので、受験生の頃に何度か父や母と学校説明会に来ました。校内見学のときに中村アンバサダーの先輩に案内してもらって、素敵だなと思ったので自分も中村アンバサダーになりました。今も、その先輩の名前は覚えています。入学してから「受験生のときに校内見学の案内をしてもらいました。とてもわかりやすかったです」と挨拶に行ったら、「ありがとう」と喜んでもらえました。

Fさん 私も学校見学のとき中村アンバサダーの先輩に案内してもらって、優しく接してくれたので自分もなりたいと思いました。

――中村アンバサダーの先輩からどんなことを学びましたか?

Fさん 初めて案内をしたときは先輩と一緒だったのですが、受験生は緊張しているようでした。先輩は受験生に優しく話しかけていて、案内をしているうちに仲良くなっていたので、自分もそのような接し方ができるようになりたいです。 

Mさん 中1のときは説明なども上手くできなかったのですが、先輩方を見るととてもハキハキ話していて、説明もわかりやすかったです。当時も先輩方を見習って案内しましたし、今も見習っています。

――この学校のいいなと思うところを教えてください。

Fさん 職員室に行くと、先輩と先生が楽しそうに話しているのをよく見かけます。先生方は面白くて、生徒との距離が近いのがいいなと思います。

Mさん バスケットボール部の試合で他校に行くことがあったのですが、今思うと、更衣室の場所などがわからないときに他校の対応はちょっと冷たい感じでした。中村では、「こちらです!」と案内してくれたりして、他校とは違う温かさがあります。

――受験生へメッセージをお願いします。

Mさん 中村アンバサダーも含めて先輩と接する機会が多いので、いつのまにか仲のいい先輩ができたりします。私は学校週番*の活動もしていたので、そこでとても仲のよい先輩ができました。中村に来れば、先輩の背中を見ながら成長できます。

*学校週番とは、美化委員と風紀委員の両方の要素を持つ生徒会の組織で、選挙によって選抜、信任されたメンバーによって構成されている。

Fさん 先輩や他クラスとの関わりも多いので、友達ができるかなという心配はいりません。縦にも横にもつながる機会がたくさんあるので、安心して中村に来てください。

中村アンバサダーの案内による校内見学

入試説明会の後、個別相談や校内見学が行われた。インタビューした中3のMさんは、2組の校内見学を担当。コリドール(図書館)、澄心庵(和室)、音楽室、物理・化学室、職員室、カフェテリア、体育館などの施設について、説明しながら校内を案内した。廊下に設置されている「中村さんBOX」については、「このBOXに生徒の要望を入れることができます。スラックスの制服も生徒からの要望で実現しました」と説明。制服が展示されている場所では、「以前は手提げタイプの鞄だけでしたが、先ほどの中村さんBOXに要望があってリュックが加わりました」と説明し、「背負ってみますか?」と受験生に声をかけていた。

案内をしている間、保護者からは「髪の毛は結ばないといけないのですか?」「靴は指定ですか?」「理科は実験が多いですか?」などと様々な質問が出ていたが、どの質問にもしっかりと対応。「体育館も見たいですか?」など、保護者や受験生の希望も聞きながら丁寧に案内していた。

▶︎中村さんBOX

入試説明会「6年生生徒によるトークセッション」

受験生が入試体験をしている間、保護者向けに2024年度入試の解説や6年生(高3)生徒によるトークセッションが行われた。トークセッションでは、6年生3人が6年間を振り返り、生徒目線で同校の魅力を語った。

Tさん(進学先:法政大学人間環境学部人間環境学科 一般選抜)
Oさん(進学先:国際基督教大学教養学部アーツサイエンス学科 総合型選抜)
Sさん(進学先:明治学院大学国際学部国際学科 学校推薦型選抜)

▶︎写真左から:Tさん、Sさん、Oさん

――中学校時代の思い出

Sさん 私は人見知りだったので、友人関係を構築するのに少し時間がかかりましたが、学年合同授業でお互いを知ることができました。中1の研修合宿で、プロジェクトアドベンチャーというスポーツとゲームを融合させたプログラムを通して、友達の新しい一面を知ることができたのもよかったです。

Tさん 中村に通ったからこそ、成長できたと感じられることがたくさんあります。例えば、プレゼンの機会が多いので、Sさんのようにもともと人見知りだったりしても、プレゼンを繰り返すことで、人前で話す楽しさを見出すことができると思います。

Oさん 今では笑い話になっていますが、中1の頃はいろんな人とケンカをして職員室に呼び出されていました。中村の先生方は、そういった小さなもめ事を放っておかず、解決に導いてくれます。

――高校時代の思い出

Sさん 進路について考える時間が多く、先生に相談するといろいろなサポートをしてもらえたのでありがたかったです。中学生の頃からしてきた活動をアピールできる入試方法が自分に合っていると思ったので、学校推薦型で受験すると決めました。フェアトレード商品を販売するボランティアなど、いろいろなことに挑戦したので勉強との両立が大変でしたが、今振り返ると、そのような活動に積極的に取り組んで乗り越えたから、今の自分があるのだと思います。

Tさん 体育祭では、応援団の副団長を務めました。中村の体育祭は縦割りで行われ、高3がすべてを統括します。応援合戦では、ダンスや衣装、構成などの指揮をとり、嫌われるのではないかと思うくらい厳しく後輩に指導しましたが、上に立つ立場としての振る舞いなども学べたと思います。

Oさん 国際科(2022年度からは国際コース)に進んだのは、海外の人ともっとコミュニケーションが取れるようになりたかったからです。ところがカナダ留学中は、ホームステイ先とライフスタイルが合わなかったり、頑張って英語で話しても通じなくて悔しい思いをしたりして、泣きながら担任の先生に電話したこともありました。国際科は、ネイティブの先生によるオールイングリッシュの授業もあるので、英語力が伸びたと思っていましたが、まだ英語を母語とする人と話すレベルではなかったのです。それでも、絶対に弱音を吐かず、毎晩発音を練習したり、ネットで単語やフレーズを調べて、「明日はこれを使って話してみよう」と毎日チャレンジしました。

――6年間通って感じた中村の魅力

Sさん 人見知りだった自分を変えることができたのは、中村で出会った友だちや先生のおかげだと思います。先生と距離が近いので悩みを相談しやすく、自分のペースでやりたいことが実現できる温かい環境が中村の魅力です。受験のときは担任の先生とは別に、生徒1人にキャリアサポーターの先生が1人つきます。志望校決定から提出する資料の作成、面接練習など、1人じゃないと思えたことが大きな力になりました。

Oさん 中村の魅力は、手厚いサポートと先生が生徒をよく見ていることです。私は明るい人だと思われがちですが、実は1人で悩むタイプで、先生方もそれをわかってくれていました。カナダ留学から帰国した直後、みんなが受験モードになっていたことに戸惑い、心と体が追いつかなくて悩んだことがあります。そんなとき、副担任の先生が気づいて「何か悩みがあるでしょ?」と声をかけてくれたので、思わず号泣してしまいました。その一言が、私にとっては大きな支えになったのです。受験以外にも、先生方の存在がなかったら乗り越えられなかったことがたくさんありました。

Tさん 入学した頃の学力では、今の進学先は想像できなかったと思います。中高での積み重ねと先生方のサポートがあったから、実現できました。先生と生徒の距離が近く、アットホームなところが中村の魅力です。多くの中村生が言っていますが、先生方と築き上げた絆は深く、卒業生がよく遊びに来るのもそういった先生方との関係があるからだと思います。

トークセッションを終えた6年生3人にインタビュー

Tさん(普通科)
Oさん(国際科)
Sさん(普通科)
※2022年度から現在の普通科3コース制に再編

――トークセッションで語っていた友人関係については、どのように乗り越えましたか?

Oさん 中1のとき、私はよくクラスメイトとケンカをしてしまったのですが、担任の先生は教室に入ってくると「なんか空気がおかしいね」と気づいてくれました。そのたびに職員室に呼ばれましたが、高校生になってから職員室に行ったときに同じように呼ばれている下級生を見かけたことがあります。どの学年にもちょっとしたもめ事はあると思いますし、先生方は何がいけなかったかを明らかにして、次に同じことが起きないように話し合いをしてくれます。そのような経験を重ねながら、人との接し方がわかってきました。

Tさん 誰にでも、合わない人はいると思います。私の場合は、その人とはなるべく距離を置こうと思うようになりました。近づいたら問題が起きやすいので、授業などで話す必要があるときはもちろん話しますが、問題を起こさないように考えて行動するようなりました。

――中村アンバサダーの活動で、印象に残っていることはありますか?

Sさん 以前案内した受験生が文化祭に来て、「Sさんいますか?」と私を訪ねて来てくれたことが嬉しかったです。案内したときにその受験生はあまり話さなかったのですが、「どこか行きたいところある?」とか「気になる部活はある?」などと自分なりにコミュニケーションを取りました。そのときはどう感じていたかわからなかったのですが、わざわざ私に会いたいと思ってもらえるほどのことをしてあげられたならよかったと、感動しました。先ほど先生から聞いたのですが、12月の説明会でも私が案内した受験生が私を訪ねてきたそうです。私の案内がきっかけで、中村の受験を決めたと聞きました。「Sさんが受験で頑張っているなら、私も頑張ります」と言っていたと聞いて、とても嬉しかったです。

――受験生や保護者に向けてメッセージをお願いします

Sさん 中学受験は、両親が勧めて始めることが多いと思います。どうして勉強しなければならないか、わからないまま勉強している人も多いでしょう。行きたい学校が見つかると、一気に「目標に向かって頑張ろう!」という気持ちになれるので、行きたいと思う学校に中村がなれたらいいなと思っています。

Tさん 今、弟が受験勉強をしています。問題が解けないときは「やりたくない」と言っていたのですが、最近わかるようになってきて、やっとやる気がでてきました。めげないでやり続けることは小学生にとって難しいと思いますが、どこかのタイミングで「できる!」と感じられるようになるものです。そのためには、周りが盛り上げて雰囲気を作ってあげることも大切だと思います。

Oさん 私は都立の中高一貫校が第1志望でしたが、結果的には中村に来てよかったと思っています。それでも、今中学受験を振り返ると、塾の提出物も出さなかったですし、全力で取り組んでいなかったと思います。その意味では後悔もあるので、皆さんは後悔のないように頑張ってください。

<取材を終えて>
中3の中村アンバサダーによる校内見学に同行したが、Mさんはどんな質問にもきちんと答えられていた。会話からは、決められたことをこなしているのではなく、受験生や保護者の立場に立った対応をしていることが伝わってくる。中1のときは上手く話せなかったと言っていたが、先輩たちの背中を見ながら大きく成長したことが感じ取れる案内だった。

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