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しょうわじょしだいがくふぞくしょうわ

昭和女子大学附属昭和中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(昭和女子大学附属昭和中学校の特色のある教育 #1)

グローバル&理数系教育を強化!新カリキュラム「SHOWA NEXT」がスタート

2016年度より「SHOWA NEXT」を掲げ、教育改革をスタートした昭和女子大学附属昭和中学校。伝統のグローバル教育をさらに強化し、2018年度には、理数領域に特化した「スーパーサイエンスコース」を開設します。その内容とは?

2016年4月より、新しいカリキュラム「SHOWA NEXT」がスタートした昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校。以前から力を入れていたグローバル教育をさらに進化させ、1年間の海外留学を必修にした「グローバル留学コース」を開設。2018年度からは、理数系に進みたい生徒のために「スーパーサイエンスコース」がスタートします。「生徒一人ひとりがもつ将来の希望をサポートし、社会で活躍できる女性を育てていきたい」と、中学校教頭の粕谷直彦先生。同校の教育改革を取材しました。

中学校教頭 粕谷直彦先生

伝統のグローバル教育を進化、1年間の海外留学コースを開設。

「近年、社会が大きく変化し、生徒たちが抱く将来の希望も多様化してきました。また、社会で必要とされる能力や適性も時代とともに変化しています。こうした現状のなか、本校の教育も見直すべきではないか。生徒それぞれの進路を全面的にサポートし、大学進学はもとより、21世紀のグローバル社会でのびのびたくましく生き、活躍できる力を養っていくべきではないか。そうした決意をもって、新しい中高一貫カリキュラムを導入することにしました」。教頭の粕谷直彦先生は、「SHOWA NEXT」をスタートした経緯をそのように話します。

 同校は、グローバル教育が今のように認知される以前から、海外研修や短期留学を積極的に行ってきました。「2年生全員が、アメリカのボストンにある学園施設「昭和ボストン」を利用して、12日間研修をする「ボストンミッション」を10年以上前から実施しています。4年生(高1)以上の希望者を対象にした英国短期留学も、今年で47回目となりますね。そのほか、4年生(高1)全員が自ら研修地(ベトナム、マレーシア、オーストラリア)を選んで現地体験をする研修旅行や、LABO活動での海外研修(アメリカ、タイ、フィンランド、カンボジア)など、たくさんの研修プログラムを用意しています」。このような取り組みをはじめ、実践的な英語教育、国際理解教育に力を注いできた同校は、2014年にスーパーグローバルハイスクール(SGH*)に認定されています。
さらにグローバル教育を強化するために、2016年度に、「グローバル留学コース」を新設しました。このコースは、4年(高1)時に、1年間のカナダ留学を必修プログラムに組み込んでいるのが特徴です。英語の授業をオールイングリッシュで行い、その大半をネイティブスピーカーの教師が担当。数学や美術を英語で学ぶ英語イマージョンの授業も展開しています。また、日本人教師2人と外国人教師1人の3人担任制をとるなど、日頃から英語に触れる機会を設けています。
そのほか、1年生でアジア(シンガポール・マレーシア)研修を実施。2年生のボストン研修では、本科コースよりも多く英会話の授業や現地生徒との交流を組み込んでいます。また、キャンパス内にあるインターナショナルスクール「ブリティッシュスクール・イン・トウキョウ」と交流会をしたり、ブリティッシュスクールの先生が来て、英語イマージョンの授業を行うこともあります。こうして生徒たちは留学前に、英語の運用能力や国際感覚を身につけていきます。

*国際的に活躍できる人材育成を重点的に行う高等学校を文部科学省が指定する制度

2018年度、理数系進路に特化した「スーパーサイエンスコース」を開設。

2018年度には、理数領域に特化した「スーパーサイエンスコース」が、新たに設置されます。これは3年生から編成されるコースで「Showa Next」の1期生が3年に進級する時に合わせてスタートします。「リケジョという言葉もすっかり定着し、本校でも理数系に関心をもつ生徒は少なくありません。中高一貫教育の利点を活かし、早い段階で理数系の進路に合わせて学習できる環境をつくりました」と粕谷先生。
「このコースの特徴は、理科の授業数が多く、高校生になると理数系の授業をたくさん選択できることです。実験も2時間続きの授業でより深い学びにつなげます。また、『SEPUP(Science Education for Public Understanding Program)』という、アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校で開発された科学教育プログラムを導入し、科学の原理の理解や思考力などを養っていきます。3年生では、校外研修として屋久島へ行きます。事前の準備研究をした後、世界遺産の大自然のなかでフィールドワークを行い、その結果をまとめて発表します」
 
4年生で学習する物理基礎、化学基礎、生物基礎の3科目は全員が必修。また高校では、大学との連携プログラムも取り入れています。
 「これまでも昭和女子大学の研究設備を利用して、教授が授業を行ったり、一緒に実験したりしていましたが、今後はもっと高大連携の学習を深めていきます。具体的には、物理、化学、生物、地学、数学の5分野において、連携大学の先生の講義を受けたり、研究室と交流を図ります。また、先生や研究者の指導のもとで課題研究に取り組み、その成果を発表する機会もつくっていきます」。ちなみに今年から医系総合大学の昭和大学が提携校となり、同大学の先生が来校しての授業も始まりました。

勉強面とマインド面の双方を育成!自分の人生を自分の手で拓いてほしい。

このように同校は、海外留学や理数領域に特化したコースをつくり、教育改革を促進しています。「中学校の早い時期から、自分の関心のある分野を、より深く専門的に学ぶことができるのが、このコース制の良さです。もちろん、どの教科も身につけるべき知識・基礎基本は徹底します。その上で、自分の特性や、得意なことを伸ばしていく。そうすれば将来の可能性も拡がっていきます」と粕谷先生は言います。
 「そして『SHOWA NEXT』は、勉強だけのプログラムではありません。1つの軸が勉強面であるとしたら、もう片方の軸は、リーダーシップをとる力や、自主性や協働性などといった内面の教育の部分です。このようなマインド面は、1人3分間のプレゼンテーション(感話)や、1年~6年生までの縦割り班『朋友班』活動、5年生まで毎年行う宿泊プログラム『学寮研修』、中高合同で行う『クラブ活動』、高校生必修の『サービスラーニング』などのキャリア教育を通して育んでいきます。この両軸を絡み合わせながら、指導を行っていきます」。
 
 「私たちは大学進学の先、社会に出た時に、自分の足でしっかりとたくましく生きていける力を育てたいと考えています。そのために、深いアクティブラーニングの授業や活動を通し、また多くの体験、キャリアを積む機会を増やして、思考力や表現力、コミュニケーション力、実践力なども養成していきます。昭和で身につけた学力やグローバルマインドを社会で生かし、自分の人生を自分の手で切り拓いてほしいと願っています」

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