つくばだいがくふぞくこまば
筑波大学附属駒場中学校
学校説明会レポート 2015年度入試
説明会名称 | 説明会 |
---|---|
説明会開催日時 | 2014/10/12(日) 11:10~12:30 |
会場 | 300名~400名程度の中教室 |
参加状況 | 100% |
配布資料 | 学校案内、平成27年度生徒募集要項 |
副校長先生より
本校は緑多く広い校地、グラウンドも広い。しかし校舎は古く、施設も新しくない。マンパワーが本校の財産。
小学生の皆さんには大きな野望を持って本校に入学してほしい。夢を見つけてほしい。そして夢を実現させるための基礎基本をここで築いてほしい。
=学校目標
自由闊達のもと「挑戦」し、「創造」し、「貢献」する生き方をめざす。この目標を果たすため、将来のトップリーダーを育成する。
「挑戦」とは失敗を恐れず創造すること。そして社会に貢献できること。そういう人を育てたい。
本校は制服なし、校則なし。自由な学校。自由とは責任も伴う。
トップリーダー育成の三本柱として、学業・学校行事・部活動を据えている。学業は教養主義にもとづき、まんべんなく学ぶ。多くのものに触れてほしい。学校行事は豊富。すべて生徒が自分たちの力で動かしていく。なかでも音楽祭、体育祭、文化祭に重点を置く。部活動も盛ん。全国大会レベルで活躍する部活がある。
本校は中学は120人、高校は160人、みんながともに切磋琢磨して学べる学校。行事や部活でリーダーにもフォロワーにもなる経験をしてほしい。
教務部長より
=学習について
・登校は8:20。朝のHRはなく、8:30に1校時が開始。50分授業で3学期制。月~金まで6時間授業。本校の教養主義にもとづき、バランスのよいカリキュラム。週32時間のうち2時間は総合学習。土曜は隔週(中・高交互)で総合学習として、校外での水田学習や地域探求を実施。
・高校のカリキュラムは高2まで共通。高3も文理分けのクラスはつくらず、選択科目により自分の必要なものを学ぶ。多面的に考える力を育てたい。
中1は基礎基本をしっかりと学ぶ。詰め込みではなく、考え方の基本を身につける。英語は文法よりも発信力や交渉力を伸ばしたい。音声をたくさん聞き、発信力や交渉力を鍛える。発音練習も大きな声で行う。男子校だから恥ずかしがることなく、みんな大きな声を出す。中3では英語劇やコントなどを行う。
・数学は先取り学習はせず、多方面から考える力をつける。公式ができた理由などを考えたりして、数学の概念を学ぶ。
・授業の雰囲気は、一言でいえばうるさい、にぎやか。おしゃべりの子が多い。私たちはこうした授業中の生徒のようすを“吹きこぼれ”と言っている。自分の考えを言いたくてしかたがない子どもの集まり。型にはめることはできない。
生徒はそれぞれの得意分野があり、自分の好きな教科をとことん深める。勉強以外にもカードゲームに強いなど、生徒たちはリスペクトし合う。
・教員は自作プリントで教える。中学の段階で高校や大学の内容にも触れていく。
・OBはいろいろな分野で活躍している。在校生も国際科学オリンピックなどで活躍している。
=学校紹介(生徒が作成した映像を用いて紹介)
・総合学習によって自ら課題を設定し自ら解決する力を養う。中1は水田学習(本校自前の水田を使用)で日本の歴史・環境・文化を学習。
・体育祭(中高合同)はサッカーやバレーボール、バスケットボール、卓球、バドミントンなど、いろいろな競技を同時進行で行う。
・音楽祭(合唱祭)は昭和女子大学人見記念講堂で開催。
・授業例:英語はネイティブ教員と日本人教員とのティームティーチング。理科は実験重視。国語、数学、地理などどの教科でも生徒は積極的に学ぶ。
生徒部長より
=6年間の心の成長について
・中学校からほぼ全員が附属高校へ進めるが、6年間の成長のなかで中3は不安定になる時期。本校の生徒たちは小学校時代はリーダーだった。でも本校ではそうなれない。中1~中2は混乱期。足の引っ張り合いや他生徒への不信感が見られる。中3になると正義感が強くなり、他人に厳しくなる。無責任な友だちへの批判も強まる。
・高1になって不安定になる生徒もいる。また混乱期のない子どももいる。高2~高3は安定性が高まる。部活や行事、委員会活動により居心地の良い友人関係ができる。心も安定する。
・成長とともに他人より優位に立つことがよいこととは考えないようになる。集団内での自分の役割を自覚する。また卒業を意識し、やり残しのないようにやろうとする。学業もゼミなどにより学びを深めようとするなど、「自己拡大」が起こる。
以上により本校の課題は、中学では自分崩しと自分づくり、そして高校では仲間づくりと自己拡大。
担任は生徒の様々な生活を見守る。試行錯誤や失敗を見守る。生徒や保護者と個人面談も行う。中学は1学年3クラス、高校は4クラス。各学年団の教員が協同して生徒を育てる。できるだけ教員団のメンバーが変わらず持ち上がるようにする。
保健室には養護教諭が2名。スクールカウンセラーも設置。筑波大学のスクールカウンセラーもいる。
本校の財産はマンパワー。教職員、個性豊かな生徒、みんながのびのびと刺激し合う環境。高校生の先輩が活躍する姿は中学生に刺激になる。その意味でも学校行事という“ヒドゥンカリキュラム”を重視する。
学校行事の意義
① 直面する課題に立ち向かう実践の場
② 生徒が企画・運営の主役となる場
③ 個性が発揮される場・評価される場(得意を発揮する、役割を果たす)
④ リーダーとフォロワーの養成の場(リーダーシップ、支え合い)
⑤ 異学年集団での教え合いと学び合いの場(先輩から後輩への継承)
⑥ 班・学級・学年・学校という組織での活動を通して、社会の構図を学ぶ場
⑦ 人格形成の場、かつ学校文化継承の場
総務部長より
=入試について
・募集人員 120名(1クラス40人×3クラス)
・通学区域指定あり(東京都、埼玉、千葉、神奈川それぞれに指定)
・第1次選考(平成27年1月15日に抽選)抽選で選ぶ者の数は、募集人員の約8倍(出願者が8倍を超えたら抽選実施)。この10年ほど抽選は実施せず。抽選の有無は1月13日午後5時より本校掲示板およびホームページで知らせる。
・第2次選考(平成27年2月3日) 国語・社会・算数・理科各40分・100点満点、報告書100点満点、計500点で総合判断。
・第1次出願手続き 平成27年1月9日、10日。朝9時から開始するが、9日午前は例年混雑し、長時間待つことになる。午後にするか、10日に手続きするとよい。第2時出願は平成27年1月22日、23日。
・小学校への出願の連絡手順に注意。手順は、12月に小学校へ出願を知らせる→1月に受験番号が決定→そのあと小学校の担任の先生に報告書に記載してもらう。報告書には受験番号の記載欄あり→書類厳封。
・入学手続説明会は2月11日。合格者で入学の意思のある人は保護者同伴で必ず出席すること。
・繰り上げ合格あり。候補者は合格発表日(2月5日)に速達で連絡。入学手続説明会で入学者人数が確定する。それによって繰り上げ合格者の有無、人数が確定する。そのうえで2月11日午後に電話にて知らせる。毎年数名の繰り上げ合格が出る。繰り上げ合格者は入学後の成績には全く関係ないので、通常の合格と思ってほしい。
・検定日直前の体調不良の場合は、事前連絡してほしい。保健室受験可。
・平成26年度入試状況
第1次出願者 755名。 第2次出願754名。
第2次選考受検者 631名。 合格者128名。
本校は緑多く広い校地、グラウンドも広い。しかし校舎は古く、施設も新しくない。マンパワーが本校の財産。
小学生の皆さんには大きな野望を持って本校に入学してほしい。夢を見つけてほしい。そして夢を実現させるための基礎基本をここで築いてほしい。
=学校目標
自由闊達のもと「挑戦」し、「創造」し、「貢献」する生き方をめざす。この目標を果たすため、将来のトップリーダーを育成する。
「挑戦」とは失敗を恐れず創造すること。そして社会に貢献できること。そういう人を育てたい。
本校は制服なし、校則なし。自由な学校。自由とは責任も伴う。
トップリーダー育成の三本柱として、学業・学校行事・部活動を据えている。学業は教養主義にもとづき、まんべんなく学ぶ。多くのものに触れてほしい。学校行事は豊富。すべて生徒が自分たちの力で動かしていく。なかでも音楽祭、体育祭、文化祭に重点を置く。部活動も盛ん。全国大会レベルで活躍する部活がある。
本校は中学は120人、高校は160人、みんながともに切磋琢磨して学べる学校。行事や部活でリーダーにもフォロワーにもなる経験をしてほしい。
教務部長より
=学習について
・登校は8:20。朝のHRはなく、8:30に1校時が開始。50分授業で3学期制。月~金まで6時間授業。本校の教養主義にもとづき、バランスのよいカリキュラム。週32時間のうち2時間は総合学習。土曜は隔週(中・高交互)で総合学習として、校外での水田学習や地域探求を実施。
・高校のカリキュラムは高2まで共通。高3も文理分けのクラスはつくらず、選択科目により自分の必要なものを学ぶ。多面的に考える力を育てたい。
中1は基礎基本をしっかりと学ぶ。詰め込みではなく、考え方の基本を身につける。英語は文法よりも発信力や交渉力を伸ばしたい。音声をたくさん聞き、発信力や交渉力を鍛える。発音練習も大きな声で行う。男子校だから恥ずかしがることなく、みんな大きな声を出す。中3では英語劇やコントなどを行う。
・数学は先取り学習はせず、多方面から考える力をつける。公式ができた理由などを考えたりして、数学の概念を学ぶ。
・授業の雰囲気は、一言でいえばうるさい、にぎやか。おしゃべりの子が多い。私たちはこうした授業中の生徒のようすを“吹きこぼれ”と言っている。自分の考えを言いたくてしかたがない子どもの集まり。型にはめることはできない。
生徒はそれぞれの得意分野があり、自分の好きな教科をとことん深める。勉強以外にもカードゲームに強いなど、生徒たちはリスペクトし合う。
・教員は自作プリントで教える。中学の段階で高校や大学の内容にも触れていく。
・OBはいろいろな分野で活躍している。在校生も国際科学オリンピックなどで活躍している。
=学校紹介(生徒が作成した映像を用いて紹介)
・総合学習によって自ら課題を設定し自ら解決する力を養う。中1は水田学習(本校自前の水田を使用)で日本の歴史・環境・文化を学習。
・体育祭(中高合同)はサッカーやバレーボール、バスケットボール、卓球、バドミントンなど、いろいろな競技を同時進行で行う。
・音楽祭(合唱祭)は昭和女子大学人見記念講堂で開催。
・授業例:英語はネイティブ教員と日本人教員とのティームティーチング。理科は実験重視。国語、数学、地理などどの教科でも生徒は積極的に学ぶ。
生徒部長より
=6年間の心の成長について
・中学校からほぼ全員が附属高校へ進めるが、6年間の成長のなかで中3は不安定になる時期。本校の生徒たちは小学校時代はリーダーだった。でも本校ではそうなれない。中1~中2は混乱期。足の引っ張り合いや他生徒への不信感が見られる。中3になると正義感が強くなり、他人に厳しくなる。無責任な友だちへの批判も強まる。
・高1になって不安定になる生徒もいる。また混乱期のない子どももいる。高2~高3は安定性が高まる。部活や行事、委員会活動により居心地の良い友人関係ができる。心も安定する。
・成長とともに他人より優位に立つことがよいこととは考えないようになる。集団内での自分の役割を自覚する。また卒業を意識し、やり残しのないようにやろうとする。学業もゼミなどにより学びを深めようとするなど、「自己拡大」が起こる。
以上により本校の課題は、中学では自分崩しと自分づくり、そして高校では仲間づくりと自己拡大。
担任は生徒の様々な生活を見守る。試行錯誤や失敗を見守る。生徒や保護者と個人面談も行う。中学は1学年3クラス、高校は4クラス。各学年団の教員が協同して生徒を育てる。できるだけ教員団のメンバーが変わらず持ち上がるようにする。
保健室には養護教諭が2名。スクールカウンセラーも設置。筑波大学のスクールカウンセラーもいる。
本校の財産はマンパワー。教職員、個性豊かな生徒、みんながのびのびと刺激し合う環境。高校生の先輩が活躍する姿は中学生に刺激になる。その意味でも学校行事という“ヒドゥンカリキュラム”を重視する。
学校行事の意義
① 直面する課題に立ち向かう実践の場
② 生徒が企画・運営の主役となる場
③ 個性が発揮される場・評価される場(得意を発揮する、役割を果たす)
④ リーダーとフォロワーの養成の場(リーダーシップ、支え合い)
⑤ 異学年集団での教え合いと学び合いの場(先輩から後輩への継承)
⑥ 班・学級・学年・学校という組織での活動を通して、社会の構図を学ぶ場
⑦ 人格形成の場、かつ学校文化継承の場
総務部長より
=入試について
・募集人員 120名(1クラス40人×3クラス)
・通学区域指定あり(東京都、埼玉、千葉、神奈川それぞれに指定)
・第1次選考(平成27年1月15日に抽選)抽選で選ぶ者の数は、募集人員の約8倍(出願者が8倍を超えたら抽選実施)。この10年ほど抽選は実施せず。抽選の有無は1月13日午後5時より本校掲示板およびホームページで知らせる。
・第2次選考(平成27年2月3日) 国語・社会・算数・理科各40分・100点満点、報告書100点満点、計500点で総合判断。
・第1次出願手続き 平成27年1月9日、10日。朝9時から開始するが、9日午前は例年混雑し、長時間待つことになる。午後にするか、10日に手続きするとよい。第2時出願は平成27年1月22日、23日。
・小学校への出願の連絡手順に注意。手順は、12月に小学校へ出願を知らせる→1月に受験番号が決定→そのあと小学校の担任の先生に報告書に記載してもらう。報告書には受験番号の記載欄あり→書類厳封。
・入学手続説明会は2月11日。合格者で入学の意思のある人は保護者同伴で必ず出席すること。
・繰り上げ合格あり。候補者は合格発表日(2月5日)に速達で連絡。入学手続説明会で入学者人数が確定する。それによって繰り上げ合格者の有無、人数が確定する。そのうえで2月11日午後に電話にて知らせる。毎年数名の繰り上げ合格が出る。繰り上げ合格者は入学後の成績には全く関係ないので、通常の合格と思ってほしい。
・検定日直前の体調不良の場合は、事前連絡してほしい。保健室受験可。
・平成26年度入試状況
第1次出願者 755名。 第2次出願754名。
第2次選考受検者 631名。 合格者128名。