学校詳細
建学の精神、教育理念
「Thought(思想) Technique(技術) Faith(信仰)」
自由学園ではキリスト教にもとづく教育理念「思想しつつ 生活しつつ 祈りつつ」を掲げ、男子部では「Thought(思想) Technique(技術) Faith(信仰)」をモットーに掲げている。
「Thought」=「知識を身につける」+「自分の頭で考える」。「Technique」=問題を発見し、考えたことを実現していくための「決断力や実行力」を身につける。「Faith」=友情や愛といった「目に見えないものの大切さ」や「本当の自分」を知る+「他人の立場を理解し協力できる人になる」。
教育の特色
新カリキュラム「探求」と「共生学」
2021年度より始まった2つの授業は、学年・先生・男女の枠を取り払い、学びを深めていくことを大切にしている。2024年の共学化に向け、国・文化・性別・年齢などが異なる人々がともに学んでいける環境を整え、平和な社会を創っていく人が育つ学校を目指す。
「探求」は、生徒自身がテーマを決めて、教員をアドバイザーとし、相談や報告を挟みながら3学期の発表にむけて自身で学んでいく授業。毎週土曜日の授業はすべて「探求」に充て、自らが学びの主体となる。
「共生学」では「平和」「人権」「環境」の3つをキーワードとし、それぞれの教員の“得意”を生かしたテーマが全24講座開講されている。生徒は中1〜中3までの混合グループで受講し、社会課題に目を向ける。また、後半には自分の関心のある「プロジェクト」を選び、知識を「活用」することに重点を置いていく。
この2つの新しい取り組みは「先生と生徒」=「教える人と教わる人」ではなく、共に学びを深めていくということを大切にしている。教員はアドバイザーとして生徒に寄り添い、生徒と一緒に講座を受講するなどの取り組みを積極的に行っている。
施設設備
10万㎡のキャンパスに歴史的建造物の校舎
10万㎡の自然と文化あふれるキャンパスに自由学園の幼児生活団(幼稚園)、初等部、中等部・高等部(男女別)、最高学部(大学部)がともに学ぶ。 学園の象徴ともいえる美しい校舎は、その多くが20世紀の世界的な建築家、フランク・ロイド・ライトの弟子である日本人建築家により昭和初期に建てられたものであり、5棟が「東京都選定歴史的建造物」に指定されている。男子部体操館はそのうちの1つ。校外施設として自由学園明日館(東京都)、植林地(埼玉県)、那須農場(栃木県)を所有。
学校行事
学びの共有を大切に、アクティビティーも充実
1年間の学習の成果や調べ学習のまとめを3学期に発表する「共有の会」は一大イベントになる。体操会やクリスマス礼拝などは幼児生活団から女子部、最高学部まで合同で行う。年に一度行う修養会では、学年別に北軽井沢や山中湖にてキャンプ、カヌー実習、読書、東北の漁師さんとの交流などを行う。コロナ禍では「デジタルデトックス」を目的としたアウトドアイベントを実施した。自然と触れ合うこと、仲間と1から創り上げ、成し遂げることを大切にしている。
部活動
他校にはない、アクティブな部活動
自由学園男子部の運動部はサッカー部、バスケットボール部、テニス部、剣道部、床運動などを行う転回運動部が活動。高等科ではアメリカンフットボールクラブも盛んに活動を行っている。
文化部ではウインド・オーケストラ部(吹奏楽)と弦楽オーケストラ部などが活動し、校内の式典などで活躍している。
進路指導
最高学部卒業後は一般企業や大学院などへ
自由学園では、幼児生活団から最高学部(大学部)までの一貫教育を行っている。最高学部は男女共学・4年制。 一貫教育の良さは、進学のための受験勉強ではなく、同じ教育理念のもとで児童・生徒が豊かに、深く学べることにある。幅広い異年齢の交流も行い、ともに人間として大きく成長している。 最高学部・短期大学部卒業後の進路は、就職や進学など個々の志望に応じてしっかりとキャリアサポートを行う。歴代卒業生も社会の多方面で活躍しており、現役生を応援している。
その他
伝統の生徒自治・新入生が一定期間寮生活
委員会による生徒自治が伝統。1年間を6期に分け、約50日間で委員を交代する。高等部の委員がリーダーとなり、中等部の委員とともに学園をまとめる。 ゴミの分別や資源回収、全員で昼食をとる記念ホールの管理、キャンパス内に定められた男子部の「自治区域」の維持・清掃など、すべて委員会が中心となって行う。生徒による話し合い・会議も盛んで、行事や校外学習などについて、懇談(HR)や全校討議が行われる。 また新入生が一定期間学園の寮に入り、上級生のあたたかいサポートを受けながら自治生活を送る。