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スクール特集

女子校特集

中学受験スタディが特別取材した特徴ある教育

親和中学校 校長 向田茂先生が語る

親和中学校が考える女子教育とは

校長 向田茂先生が語る 親和中学校が考える女子教育とは

人間形成を第一に、社会で輝く女性を育成

PHOTO―貴校の考える女子教育とは何ですか?

女性の自立に対する教育がまだ理解されていなかった時代に、校祖である友國晴子が苦労を重ね、24歳にしてようやく叶えた学ぶことへの歓び。

その思いを胸に生涯を女子教育に捧げた晴子が、「婦人の徳を養成するを目的とす」という精神で創立したのが本校です。

晴子の掲げた基本理念は創立126年を迎えた今も受け継がれ、21世紀を担う自立した女性の育成を目指して、人間形成を第一に置いた教育を行っています。


「誠実(まことの心)」「堅忍不抜(耐え忍ぶ心)」「忠恕温和(思いやりの心)」の三か条を校訓に、真っすぐで、社会のどんな場面でも堂々と勇気を持って行動できる、豊かな知識と心を持った深みのある女性に育つようにと願っています。


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自主自立の力を養い、難関校への進学をバックアップ

―学び(授業・カリキュラム)の特徴について具体的に教えてください

本校では中高一貫のメリットを最大限に活かし、一人ひとりの能力と個性を伸ばすための教育を段階的に実践。必修教科や総合学習、特別活動を通して、自分で学ぶ力、気づく力に目覚めさせるよう、生徒の思考力や表現力を伸ばせるカリキュラムを組んでいます。担任は6年間の持ち上がり制なので、個々の成長を見守りながら長期的な視野での指導が可能です。

PHOTO中学1・2年次では、基礎・基本の徹底を行い、6年間の基本となる学び方や自ら学ぶ姿勢を養っていきます。

中学生活のまとめの年となる3年次には、これまでに培った基礎学力をもとに、さらなる学力伸長・発展を目指した指導を追試や補習を通して行っていきます。

また、教科によっては高校の授業内容に入る「先取り教育」を実施。中学と高校を連関させた独自カリキュラムを組んでいます。


英語と数学の授業では、中学の三年間を通じて週のうち数時間を発展・標準・基礎のクラスに分けた習熟度別の演習授業を行い、生徒の力をより高く伸ばすとともに、苦手意識を克服させる指導を行っています。

また、英語でのコミュニケーション能力を身に付けるため、総合学習の時間を活用して、ネイティブスピーカーによる英会話を1クラス20名の少人数制で学びます。

さらに、本校では全人教育の観点から、創造力を養う芸術教育にも力を注いでいます。中学国語の履修科目から「習字」を独立教科として設定し、「音楽」「美術」とともに、生涯楽しむことのできる知識と技術を身に付けてほしいと願っています。

なお、平成26(2014)年度入学生より、一括募集から「Sコース」「総合進学コース」の2コース制での募集に変更します。従来の親和を受けついだ「総合進学コース(募集人員約200名)」と、さらに進化した「Sコース(募集人員約40名)」、それぞれに特徴を出したカリキュラムを用意いたします。また希望の進路の実現に向けて、「週6日制の導入(土曜授業の実施)」「学習時間の増加(1限ごとに5分授業延長と土曜授業」など、伝統を重んじながら新たな親和がスタートしていきます。

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個々に対応したサポート体制で幅広い分野へ

―キャリア・進路指導についてお聞かせください

PHOTO各教科の学習では夢の実現に向かって必要となる「知識」と「思考力」を身につけていきます。そして、キャリア教育のプログラムにそって自分の能力と可能性を探り、進むべき道を自ら発見する「自主自立」の力を養っています。

さらに、研修旅行やクラブ活動などの集団活動での体験によって「対応力」「行動力」「豊かな心」を培っていきます。そうして、6年後には、一人の女性として大きく成長した姿を、自ら実感できるはずです。

中学1年次のテーマは「自分を知る」こと。自分史の作成・発表を通して自分への理解を深めます。中学2年次では、「世の中を知る」ことをテーマに、「私の尊敬する人」についての発表を行います。


教育実習生による講演を聴いたりするなかで、自分の「生き方」に関心を持つよう指導しています。そして、中学3年次には職業人インタビューを実施。社会に触れ、「職を知る」ことで、これからの進路を考え、将来の職業観を養う機会を与えています。

高校1年次では「学びを知る」をテーマに幅広い学問領域についての理解を深め、自分のやりたいことを発見する機会を設けています。高校2年次には大学の先生を招いての出張講義「学びゲーション」のほか、各学部・学科でどのようなことを学び、将来どんな分野でその力を発揮できるのかを知るためのセミナー「アカデミックナビ」プログラムを実施しています。

PHOTO「可能性を知る」をテーマにした高校2年次には希望者から選抜された約50名を対象に、オックスフォード英語・文化研修を行っています。

語学だけでなく、異文化や他国の歴史も学ぶこの2週間の短期留学は、国際的な視野を養い、将来の可能性を広げるきっかけづくりにもなっています。

学校生活の最後を締めくくる高校3年次では、「夢実現への第一歩を実感する」をテーマに掲げ、具体的な目標に向かってチャレンジしていきます。


消去法で「行ける大学」を選ぶのではなく、「行きたい大学」への進学を目指し取り組んでいきます。

本校では医学部や薬学部、理工学部などの理系進学希望者が多いのが特徴ですが、生徒本人の意思、選択を尊重し、文学・社会・経済・法学・教育・心理・生活科学・理学・工学・医学・薬学・看護など、幅広い分野への可能性をサポートしています。


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視野や見聞を広げ、協調性を養う宿泊旅行

―人間形成における取り組み(宿泊旅行、海外研修など)について教えてください

PHOTO本校では視野や見聞を広げ、協調性を養う場として、学年ごとに宿泊旅行を実施しています。旅行前にはそれぞれの行き先について学び、そこで何を得るかというテーマや目標を決めて参加します。

旅行後には、企画力やプレゼンテーション力を養う場として、旅行で得た成果の発表も行っています。

また、希望者を対象にした海外研修を実施。中学2年~高校2年を対象にした異文化体験旅行では、年度によって異なりますがカンボジアやベトナム、モンゴルをはじめ、アジア諸国を訪問。

史跡見学や現地の方と交流することで、異文化を理解し、国際的な視野を広げています。

高校1年を対象にしたメルボルン短期交換ホームステイプログラムでは、文化や言語の異なる国で育った同年代の生徒との交流・生活を通して、他社を思いやる心を育んでいます。


宿泊旅行や海外研修で得た経験は、自ら考えて行動し、発表できる力として身に付き、きっと将来に役立つことでしょう。

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豊かな心と知識、強さと美しさを兼ね備えた女性

―理想の生徒像とはどのようなものですか

「まことの心」「堪え忍ぶ心」「思いやりの心」を決して忘れることなく、豊かな心と知識を持ち、人として誰からも信頼される力を養っていただきたいですね。そして、目標とする進路に向かって最後まで諦めずに挑戦する強い精神を培い、美しく生きる女性へと育ってほしいです。


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充実した学校生活は一生の宝物に

―受験生やご家庭にメッセージをお願いします

文化祭に体育祭、音楽会など、6年間の学校生活にはさまざまな学校行事があります。

PHOTO5月に行われる中高合同の文化祭では、各クラブの出し物や展示発表、作品販売、模擬店などのイベントで盛り上がります。

文化祭スタッフを中心に生徒主導で行われる文化祭のクライマックスには、全校生徒が大きなひとつの輪になって「マイムマイム」を踊ります。本校恒例のこの光景を懐かしんで、卒業生も大勢参加するイベントとなっています。

9月に行われる体育祭では、かつて日本各地の旧制女学校で取り入れられていたカドリール、カレドニアンという体操ダンスを中学1年生と高校3年生が披露。これは126年続く本校の伝統となっています。


PHOTO11月の音楽会では、クラス・学年単位で音楽の授業の成果を発表し、音楽系のクラブがそれぞれ演奏します。生徒たちや音楽系クラブの華麗な演奏と美しい歌声は感動的です。

入学から卒業までの6年間のさまざまな行事に、指導教員と生徒が一丸となって取り組み、ひとつのことをやり遂げた経験、喜びは一生の思い出となって、心に深く刻まれることでしょう。

人との関わり、経験を積み重ねることで、コミュニケーション能力をしっかりと高めてほしいですね。


自分の意見をしっかりと話せ、他者の意見も聞ける懐の深い女性に育ってほしいと願っています。勉強だけでなく、何事にも真剣に、一生懸命に取り組む姿勢を6年間で養い、バランスの取れた人間性を身につけてください。

「親和で学んでよかった」と満足できる万全の教育プログラムで、世界や社会に出て、生涯にわたって活躍できる女性を育成していきます。


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