私立中学

男子校

ほうとくがくえん

報徳学園中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(報徳学園中学校の特色のある教育 #1)

6年制一貫の進学コースで、目標校への進学と人間力を育む

6年を通して、各学年ごとに定められた目標や先取り学習のカリキュラム、全学年合同で行う取り組みなど、6年制のメリットを活かした報徳学園の進路指導とは?

報徳学園が考える進路指導とは 六年制統括部長 西條 裕朗 先生 / Ⅱ進コース主任 矢野 耕 先生

本校の特長としては、部活動で日本一を目指す生徒、国公立の難関大学を目指す生徒、いろんな生徒が揃っていることでしょう。
勉強もスポーツも、本人のモチベーションがとても大切です。目的は違っても、一番を目指すために努力する姿は皆同じです。壁にぶち当たったとき、ひたむきに努力している仲間の姿に感化され、自分自身の行動を見直すよいきっかけとなっているようです。途中で投げださない逞しさを育む土壌は、伝統ある男子校ならではだと思います。

志望校や学部・学科は偏差値や学校名で決めるべきではないと考えています。自分が大学へ進学して何をやりたいのかを考え、目標校を決めるべきであり、本校では子どもの特性を伸ばすことを重視しています。日々の努力が力となり、進学先が具体的になってくることで、もう少し頑張ろう、もう少し上を目指そうという気持ちが芽生え、ステップアップしていきます。
教師は勉強内容の質問に答えるだけでなく、志望している大学の傾向によってアドバイスを行い、生徒の気持ちを引き上げるように心掛けて、生徒の努力をサポートしています。

本校では二宮尊徳先生の「徳を以って徳に報いる」という「報徳」の精神を、建学の基礎として掲げています。この「報徳教育」ではさまざまな思いに感謝し、その思いに報いることを、学校生活の中でも生徒たちに説いています。
「担任だけでなく多くの先生がたがいろんな形で関わってくれ、自分を支えてくれていたお陰で、もう少し頑張ろうという諦めない気持ちで入試に挑むことができた」と、目標校に進学した卒業生がよく言ってくれます。身近な人への感謝の気持ちも、努力の源になっているようです。

Ⅱ進コース、Ⅰ進コースの特長

6年制でⅡ進コース、Ⅰ進コースのコース分けをはじめてから11年、各コースで進学実績を積み重ねてきました。

Ⅱ進コースでは東京大、京都大、一橋大、大阪大、神戸大など難関国立大学への現役合格を目指しています。Ⅰ進コースは6年制化により、「国公立大学合格100名」という目標に向けて取り組むコースとなっています。
Ⅱ進コースは1クラスの少人数体制、全体で30名程度、さらにここから文系・理系に分かれますので、生徒1人ひとりに対してかなりきめ細かい指導が可能になっています。Ⅱ進コースの生徒たちも皆とびきり最初からできるわけではありませんが、最後まで5教科諦めずに頑張る粘り強さで、国公立大学の合格実績は8割を突破しています。教師も絶対に合格させてやるという意気込みでサポートしています。この最後の粘りが8割という合格率に繋がっているのだと思います。
Ⅰ進コースは国公立、有名難関私立大学への現役合格を目指しています。学年進級時にⅡ進コースへの転コースも可能です。3年生からはⅠ進選抜コースを編成し、難関国公立大学への現役合格を目指したより高度な授業内容を用意しています。

Ⅱ進コース・Ⅰ進コースともに、勉強ができるだけでなく、報徳らしい人間力をしっかりと身に付け、目標とする進路に向かって6年間をしっかりと過ごしてほしいと願っています。

Ⅱ進コースの学習指導について(1)

1・2年生では、学習量が不可欠。週38単位の豊富な授業数で、勉強量に慣れることから始めています。まずは学びの基礎体力をしっかりと身につけ、そのなかで自分の勉強スタイルを見つけて欲しいと思っています。6年生では大学入試に向けた準備がじっくりできるよう、早い段階で中学過程、高校過程の授業を終える先取り学習のカリキュラムを組んでいます。量に圧倒されて生徒が挫折しないようにサポートし、生徒の人間力を育てていくのが教師の役割だと考えています。
毎朝15分の早朝テストを行い、その結果が9割以下の生徒には放課後に定着するまで補習を行い、進度の早い授業にもしっかりとついてこられるようフォローアップ体制は万全にしています。Ⅱ進コースでも部活動に参加している生徒はいます。部活動の顧問も、放課後補習に対する理解があるので、文武両道を実践できます。放課後補習を受ける生徒は学年が上がるごとに減っていく傾向にあります。
土曜学習Dayでは国・数・英の4時間連続授業を行っています。たとえば英語の場合だと多読に2時間充てたり、模試が迫っている時期には集中的に模試対策の演習問題をしたり、調べ学習の成果を発表する自己表現の場を設けたり、普段できない授業内容で着実な学力と人間力の向上を図っています。

3・4年生になると、新聞コラムを読んで気になった記事の感想を書き、ホームルームの時間などで発表しています。これを続けることで、自分の興味や、クラスメイトの新たな側面に気づくことが出来ます。自己発見から将来の目標を見いだし、相手を尊重する気持ちが深まるきっかけになればと願っています。
また、国際社会で活躍できる人材育成のために、本校では国際交流のさまざまな取り組みを行っています。2年生ではより実践的な英語力を身につけられるよう、日本の大学で学ぶ外国人留学生と英語を通じてコミュニケーションをはかる国際交流合宿を行っています。事前に歴史や文化について調べ学習をしてから、京都で外国人観光客の案内することで、英語力を養うだけでなく、新しい発見、広い視野を育てています。
3年生では国公立大学への見学会や大学合同説明会での模擬授業などを行っています。大学とはどんなところなのか、見学前に自分で調べ、学び、発表を行って、自分の進むべき道、将来の目標を明確にさせるのが目的です。

Ⅱ進コースの学習指導について(2)

来年度からは4年生の終わりに、Ⅱ進コース全員参加でフィリピンのCebu Doctor's University(セブ医大)への2週間の研修を予定しています。語学力を磨くことはもちろん、現地の大学生との交流を通して、さまざまな学びの機会を得てほしいという狙いです。また、現地小学生との交流ではボランティア活動を実施する予定です。未来の自分と他者のために何ができるのかという「推譲の精神」をこの活動を通して学び、体験してほしいと考えています。
Ⅱ進コースでは、春に2泊3日、夏に3泊4日で年2回、まさに勉強漬けの合宿を全学年合同で行っています。6年制のメリットを活かした縦割制を採用。上級生の勉強に対する姿勢を肌で感じることで、自分たちの今後も考えてもらうきっかけになっているようです。また、東京大学、京都大学、大阪大学に進学した卒業生がチューターとして毎年参加してくれ、教員とは違ったお兄ちゃん的な視点で生徒のサポートを行ってくれています。夢を実現させた身近な先輩から体験談や勉強の仕方を教わることで、生徒たちのモチベーションアップに繋がっているようです。自分も進学後には母校に戻ってきたいという思いを強く持ってくれ、よい循環になってきています。1・2年生は弱い教科を中心に授業を行っていますが、3年生からは講座制を採用。事前に生徒たちに不得意な分野をアンケートで聞き取り、1教科4〜5種類の講座を用意して、普段の授業ではできない内容で展開しています。

5年生からは大学受験を見据え、授業でも入試対策演習を多く行っています。模試後は担任による面談と復習を必ず行います。よくできる生徒は復習したいという気持ちが強いように思います。しっかりと復習し、結果を見直すことで、理解が深まり、目に見えて成果を得ることができれば、そのことが自信とモチベーションアップに繋がっていきます。この繰り返しが学力を伸ばす要因の一つだと思います。面談はHRや昼休みなど、随時声を掛けて行っており、教師と生徒のコンタクトの数はかなり多い方だと思います。これも少人数制ならではのメリットです。

いよいよ受験本番を迎える6年生の12月からは特別授業に入ります。私学入試の後は、国公立の二次対策の講座を開くなど、最後まで諦めない粘り強さで、教師も一丸となって生徒をサポートしています。

1年生から6年生まで全体での取り組みがあるのもⅡ進コースの特色です。今年は「環境」をテーマに調べ学習を行っています。事前に調べ、遠足で体験し、学園祭で発表するなど1年を通した取り組みをしています。自主性を身につけるため、企画や発表内容などはなるべく生徒に任せています。学年の枠を超えた議論の場を設けることで、先輩・後輩のつながりも自然に生まれてきます。

部活動について

弓道部、相撲部など中学校では珍しい部活動が多いのが特長です。
中高合同で活動する部も多く、少人数制、縦割の良さが結果にも繋がっているようです。
弓道部や野球部ではⅡ進コースの生徒も所属しており、文武両道の活躍をしっかりと見せてくれています。

進学実績について

2013年度大学入試のまとめ

Ⅰ.主な4年制大学 合格状況

国公立大学(防衛大学校1次含む) 55名(昨年67名)
関関同立    112名 (昨年92名)
産近甲龍    127名 (昨年92名)
早慶東京理科   6名 (昨年14名)
GMARCH     16名 (昨年11名)

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