甲南中学校

説明会に参加してみて

甲南中学校は、1919年（大正８年）に開学した、歴史ある伝統校です。阪急神戸線「芦屋川」駅、JR「芦屋」駅から、およそ徒歩20～25分ほど坂を上がると （バス：7分） 、周囲の自然に調和した瀟洒な学校が見えてきます。
一歩足を踏み入れると、様々な木々や植物に彩られており、まるでリゾート施設を散策しているかのよう。梅や桜はもちろん、紫陽花、百日紅、楓、椿…と、季節を彩る多様な植栽や昆虫は、生物好きの子たちが喜びそうでした。

今回の説明会は、受付でいただく校内MAPを手に、自由に校内の施設巡りをすることからスタート。皆さん、それぞれに興味をもった場所で足を止め、じっくりご覧になっておられたのが印象的でした。室内のゴルフ練習場では、「上手くなったら、お父さんと（ゴルフ）できるな！」と笑顔で話す親子あり、図書室でゆっくり雑誌や本を眺める親子あり（入学後、保護者も図書室利用が可能）…と、学校が見せたいものではなく、子どもが主人公となってお気に入りを探す趣向が、甲南の校風を表しているようでした。

中学のコースは、理系の教養や国際理解力を磨くフロントランナー・コース、主体的な学びの姿勢を身に付けるメインストリーム・コースの二つ。入学後も変更が可能です。また、大学受験時には、甲南大学入学を留保したまま他大学受験も可能とのこと。生徒たちの多様な志向に寄り添い、共に将来を考えてくださる優しさが伝わってきました。中でも印象に残ったのは、教え子たちの写真を見せてくださりながら、笑顔でお話してくださった校長先生のお話です。
●私は公立の中・高出身なので、卒業後に母校を訪れたことがない。訪れても、恩師たちが異動でいなくなってしまい、知らない先生ばかりだから。でも甲南は、いつでも生徒たちが帰ってくることができる場所。兄弟で、親子で長いお付き合いができる。
●わが校は社会で活躍するOBが多いので、＜人創りの教育＞の一環として、OBを招いたり企業訪問をしている。こうしたジェネリックスキル（社会で必要とされる基礎力）を中高から積み上げていくため、甲南大学の就職率はとても高い。

大学のその先の将来までを見据え、子どもたちの才能を開花させたいという想いや、
長きに渡って、子どもたちに眼差しを向けてくださる温かさこそが、「甲南紳士」を育む土壌なのだろうと実感できました（余談ですが、生徒さんたちの挨拶や声がけが爽やかな笑顔で、皆さん素晴らしかったです）。

なお、説明会では、入学試験に関する貴重な情報（入試のポイント、学習の仕方など）もうかがえました。第三回説明会（11月2日）の参加を強くお勧めします。
(TS)