四條畷学園中学校

説明会に参加してみて

JR京橋駅から、東西線・学研都市線（快速）で13分。四条畷駅に着くと、目の前に見えるほどの近さに四條畷学園中学校があります。大阪・奈良はもちろん、便が良いので、神戸方面や様々なエリアから通学しておられるそうです。「何より、駅から学校が近いと、通学のハードルが下がりますよ！」と力説してくれた生徒さんに、なるほど…と思いました。中学になると教科書も増え、土曜も学校があります。学校⇔駅1分で済むのは、子ども目線に立てば大切なポイントだと実感しました。

こちらの学校は、「3年後に生徒が自分で進路を選択できる、3年教育の学校」です（※四條畷学園高校への進学を希望し、条件を満たせば入学することが可能です）。
今回の説明会では、強い思いのこもったメッセージをうかがうことができました。

〇今の子どもたちが生きていく時代は、今までのような安定した時代ではありません。VUCA（変動・不確実・複雑・曖昧）の時代を生徒たちが生き抜くために、あえて意思を持って3年制という仕組みにしました。
〇中学受験は、保護者が主導して学校選びをするケースが多いでしょう。
でも中学の3年間では、「自ら学び」、「自ら考える」習慣を身に付けることで自己肯定感を高め、進路を実現し、次の3年へとつなげて欲しいと考えています。

私を含めて多くの保護者は、「高校受験に時間を取られず、伸び伸びと好きなことに時間を使えるから…」などの理由で中高一貫というシステムを検討されると思います。ですが、確かに小学6年生時点で選択する道と、中学3年とでは、だいぶ違いがあるため、中学3年時にもう一度「どういう道を進みたいか？」考えることができるのは、非常に有難い機会になるでしょう。また、自分で考えた将来を胸に、高校受験に向かって仲間と挑戦する経験は、人生の糧となるはずです。学校としては、大変なことが多いはずの3年制にあえて舵を切ったこちらの学校。100年前から続く「人をつくる」という教育理念を肌で感じたメッセージでした。

説明会では、3人の卒業生（現在高校生）が中学時代を振り返り、今の自分を作り上げた経験を語ってくれました。3人とも四條畷学園中学を卒業後、受験を経て自分自身で選択した私立、公立高校に入学し、希望した道を歩んでいます。
不登校だった小学校時代から一念発起して、中学時代には憧れたボランティア活動を頑張った話、コロナ禍の制限の中でも可能な行事を試行錯誤して成功させた話、
内気で人前で話すことが苦手だったけれど、部活のリーダーを経験する中で、現在は高校のアナウンス部で活躍されているという話…3人ともに本当に素晴らしい内容で、会場内の皆さんが真剣に聴き入っているのがひしひしと伝わってきました。
いずれの生徒さんも、「この学校には、誰もが活躍できる機会があり、それを応援してくれる先生方がいる場所」と、異口同音に繰り返していたのが印象的でした。勉強面でのきめ細やかなサポートはもちろんですが、行事や課外活動などが充実し、卒業生が語るエピソードの端々から、先生方が本気で生徒と関わり合う姿が浮かびました。
8月31日（土）には、学校見学会（体験授業）もありますので、実際に学園生活を謳歌している生徒さん・先生方に会いに行かれてはいかがでしょう？たくさんの学園の姿を見て、聞いて、親子で将来のことを考えるきっかけにして欲しいと、心から願っています。
(TS )