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近畿大学附属中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(近畿大学附属中学校の特色のある教育 #10)

自分の視野を広げる経験を中学生から!『グローバル教育』の真骨頂に迫る!

激しく変化する現在の社会で必要なスキルと、グローバルな視点は何か?近畿大学との連携による英語体験や、シンガポール研修での実体験を踏まえながら、得られる経験など詳しく聞いた。

近畿大学附属中学校が考える『グローバル教育』とは、『視点を広げる』・『英語教育』を2本柱として掲げている。その一つに、近畿大学との連携がある。こども達にとって大学の研究と言われると、ものすごく難しいことを行っており、自分とは遠い存在のように感じている子が多いと思うが、近畿大学では『マグロ』『ウナギ』『みかん』など誰もが馴染みのある身近な食品の研究が挙げられる。「私も知っているよ!」から実際の学習へ発展し、大学での研究へと繋がり、どんどん視野が広まり世界的な成果発信へと繋がっていく、『視点を広げる』教育。

一方で、世界へ出るためには必然として英語力が必須となる。生きた英語や実践力を積み重ねるため、中学校からの『英語教育』に力を入れている。具体的にはケンブリッジイングリッシュの導入、Eチャレンジ、沖縄ホームステイ研修、シンガポール英語研修などたくさんの体験学習を行っている。それぞれの詳細について、入試企画部長の原先生、中学校英語科主任の吉野先生に話を伺った。

▶︎入試企画部長 原先生

▶︎中学校英語科主任 吉野先生

ケンブリッジイングリッシュ(CE)

ケンブリッジ大学が出版している教材を使って、オールイングリッシュで行われる英会話の授業である。ネイティブの先生と日本人の先生がチームとなり授業をしている。1年生は週1回、2、3年生は週2回の授業を実施し、英語4技能をバランス良く身につける事ができるカリキュラムとなっている。

「まずはコミュニケーションをしっかり取り、自分から発話することを念頭に置いた授業を進めています。よくある授業の風景ですが、どう返答したら良いかわからず黙っている生徒達。それでは誰にも何も伝わらないので、もしわからなければ、『I don’t know. 』『I have no idea.』と返すのも、立派な表現の一つだと生徒達には伝えています。そういったやりとりを繰り返し、生徒達も、合っているか間違っているかは関係なく、思い切って自分の思っていることを発言してみよう!といった雰囲気になります」(吉野先生)

一方で、基礎の部分である、文法、リーディング、ライティングも大切にしている。話すばかりだと文法的におかしくなってしまうので、しっかり基礎も学ばせてインプットし、スピーキングの機会をたくさん作り、アウトプットさせているそうだ。

「こども達もCEの時間はとても楽しみにしています。隣のクラスで授業をしていると、楽しそうな賑やかな声がよく聞こえてきます。間違えてもいい、単語だけでもいい、とにかく表現しようをモットーにしている授業なので、こども達はとても元気です(笑)。アウトプットが増えた事により、非常に良い効果がありました」(原先生)

「本校はiPadを使用しています。ロイロノートというアプリがあるのですが、写真を撮る、文章を書いて送る以外に、音声も録音して送る機能があります。自分が音読したものを録音して送り、教員が発音をチェックし返却します。『家で読んでおいてね!』ではなかなか定着しづらい点もあるので、ICTを利用して音読の宿題チェックなどを行っています」(吉野先生)

『Eチャレンジ』 近畿大学内の英語村で留学生達との交流

近畿大学の英語村E3(E-cube)を訪問し、留学生や大学生と触れ合い、英語に慣れ親しむ機会を作っている。大学附属校ならではの大学の施設を使ったプログラムとなっている。
E3(E-cube)イーキューブとは、近畿大学のキャンパス内にある英語村。コンセプトは『英語の遊び場』。カフェや談話スペースなどがあり、主に留学生や大学生が自由に入れるスペースだ。ここにいる間、使える言語は英語のみとなっている。

中学1年生は全員参加、中学2、3年生は希望者対象としている。オールイングリッシュの環境の中、様々な国からの留学生と楽しみながらクイズやアクティビティを通して英語の楽しさを体験できる。大学が隣にあるのも利点の一つで、すぐ歩いて行くことができ、気軽に立ち寄れるのが強みだ。

4日間の『沖縄ホームステイ研修』 

日本国内でホームステイを体験できるプログラムとなっており、中学1、2年生の希望者を対象に、夏休みの4日間、沖縄県在住の外国人ホストファミリーと過ごす。日本にいながら、英語を学ぶことができる国内ホームステイプログラムとなっている。最終日にはアメリカンビレッジへ行き、探検アクティビティである「ロゲイニング*」にもチャレンジ。

*地図をもとに時間内に指示のあるチェックポイントを周り、得点を集めるゲーム。

「海外は少し不安といった意見や、ホームステイさせたいという声もあり、昨年度から始めたのが沖縄ホームステイ研修です。それぞれのご家庭で、色々な所へ連れて行ってもらい楽しめたようで、とても好評でした。天気が良く開放感もあり沖縄を感じられた内容になりました。何より日本にいながら外国を体験できるので、時差がない、怪我や病気をしても日本の医療機関で診察してもらえるといった点が安心できる所かなと思います。まだ始まったばかりですが、これからグローバル教育のベースの一つとなっていくと思います」(原先生)

7日間の『シンガポール研修』

コミュニケーション力と国際感覚を育成するため、中学2・3年生の希望者を対象に、7日間の日程で実施。シンガポールの現地校へ赴き、同世代の学生と触れ合う。短い間ではあるが、英語力だけでなく、こども達の成長を感じる事ができる内容となっている。また、中学生で修学旅行とは別に、海外研修があるのも珍しい。

「今年も3月の修了式の翌日から研修へ行ってきました。現地校では、シンガポール・タイ・インドネシア2校と本校の合計5校が集まって、各々の国のダンスや歌、遊びを披露し合って文化交流をしました。実際に交流があったのは2日間でしたが、生徒達は別れ際にみんな大号泣して別れを惜しんでいました。特に、バディ(世話をしてくれる現地の生徒。生徒一人につき、現地の生徒一人がついてくれる)と誰よりも仲良くなるので、連絡先を交換し合って帰国後も連絡をとっている生徒もいます、とてもいい出会いをして帰ってきてくれたなと微笑ましく思っています」(吉野先生)

シンガポールは、中国系・インド系・欧米系など様々な人種がいる多民族国家だ。その中で、現地校ではとても温かく迎え入れてくれたようだ。

「初めはなかなか英語が話せず、緊張で固まっている子もいましたが、そういった子の気持ちを和ませるため、ニコニコと話しやすい雰囲気を作ってくれ、心温まる経験ができました。また、別日には、B&Sプログラム(ブラザーズ&シスターズプログラム)という現地の大学生と本校の生徒5、6人でグループを作って、自分達で行きたい場所を決めて、1日中シンガポールを周って夕方帰ってくるプログラムがありました。自分から英語を話さなければならない状態を作り、食事も自分達で注文をするといった感じになります。こども達の適応能力は素晴らしく、最初は躊躇していた事も、最終日には物おじせず、自分から買い物・食事をする姿を見て、本当にたくましく思いました。この経験は、生徒それぞれのターニングポイントになっていて、自分の英語が通じるのだという自信と、もっと英語が話したい、通じ合いたいという気持ちが芽生えた事は間違いありません。また、帰ってきてからのモチベーションや、物の見方に変化が見られ、人として大きくなって帰ってきてくれたなと感じた1週間でした」(吉野先生)

「グローバルの真骨頂ですよね、自分の視野を広げる経験という。親元を離れて自分だけで友達とすごした7日間と言うのはすごく大きな体験です。もちろん渡航前には、事前学習を何度も行っています。宿泊を伴うので、持ち物、集合時間、その他海外渡航の連絡、現地で披露するソーラン節の練習などもありますが、色々な話をしながら当日に向けて気持ちを作っていきます。一度、事前に現地校とZoomで交流をする時間も設けました」(原先生)

原先生は、グローバル教育についての熱い思いを話してくれた。

「実際に体験することによって、確実に生徒のモチベーションは変わります。やっぱり生徒達は触れて、体験して、遊びながら学びたいのです。こういった体験実習により、思いっきり経験し、その中から様々なことを学んで欲しいと思っています。『何か得て帰ってくるならそれが一番!』本校は、体験実習を多く設けています。好奇心をくすぐることで、さらに自己肯定感を得て帰ってくるのであれば、一石二鳥にでも三鳥にでもなります」(原先生)

また、全員ではなく、希望者対象にしている点にもポイントが。

「まずはこども達に、研修や実習がある事をお知らせし、同時に保護者対象の説明会があること、予算が発生することを伝えます。自分が参加したいと思うのであれば、まず保護者に説明し、家庭で生徒自身がプレゼンテーションをし、説明会に来てもらって、納得してもらい、金額面でも了解を得て参加が決定します。こういった要素を付け加える事によって、自分が参加したい研修に、どれだけの人が関わってくれていて、どれだけの費用がかかっているのかを自覚します。また、前述の通り、事前学習がありますので、放課後に残って少しずつ準備が始まり、当日に向けて仕上げていきます。参加を決めた時点で、すでにスタートしているのです。準備をしながら少しずつ体験の階段を上っています。また研修へ行く事がゴールでもありません。こういった経験により、特別感が芽生え、一緒に行った仲間との絆は深く、クラス、クラブとは別にシンガポール仲間や沖縄仲間という気持ちが学年関係なく生まれます。あたりまえではなく、特別なコミュニティができる、それも一つの大きな意味でのグローバルです」(原先生)

また、ステップアップする子も多く、例えば中学2年生で沖縄へ行き、中学3年生でシンガポールへと。
「一歩踏み出して『楽しい!』ことを知っていると、二歩目三歩目を出す事が苦にならない。その楽しさを知って欲しい。そして高校生になると、本格的なホームステイに踏み出して欲しい。その助走にこの研修を使ってもらいたい。色々な国へ行き、景色を見て、人と出会い刺激を受けるのは何ものにも代えがたい経験です。学校の中だけはなく、外での活動を体験して欲しいと思います。中学生のより素直で柔軟なうちに、経験させてあげたいと考えています」と原先生は教えてくれた。

受験を控えている生徒や保護者の皆様へのメッセージ

「中学校・高校では、大人になるまでの大事な時期を過ごす期間となります。本校での6年間は、自分の可能性を見つける時間にして欲しいと考えています。何を経験するのか?自分の良い所、気持ち、希望、真にやりたい事を見つける時間にして欲しいです。その為にも、教室で学ぶこと以外にも、行事・体験学習・グローバル研修など数多く用意しています。経験を通じて、様々な価値観を自分の中に貯蓄して欲しいです。『これ、面白そう!』とか『これ、いいな!』と思う瞬間を見つけてどんどん取り入れて下さい。自らが考える将来、本当の可能性を見つけるために、ぜひ本校で一緒に学びましょう!」(原先生)

【取材を終えて】
原先生、吉野先生のお話を聞き、息のぴったり合ったお二人を見て、先生同士の距離も近く、情報の連携も頻繁に行われている学校なのだろうと窺えた。
話を伺う前は、中学生で海外研修があるのは少し早いのでは? と思っていたが、素直で柔軟なうちに経験することで、自分の中での自信となり、自己肯定感につながる事、一歩踏み出した経験が早い程、二歩目三歩目を踏み出しやすく、より多くの琴線に触れる経験へと繋がっていくと言う話を聞き、とても納得できた。また、先生方が何よりも生徒の安全を最優先に考え活動できるようにプランを立て、付き添ってくれる点が保護者として安心できる所だと感じた。コロナ禍でできなかった事を再開し、また時代に添って以前とは少し変化し見直した所もあり、これからも激しく変化する社会の中で、形を変えながらグローバル教育が続いていくのだなと思う。

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