スクール特集(ノートルダム女学院中学校の特色のある教育 #8)

中3生徒会役員による女子トーク!ノートルダム女学院の魅力
生徒たちの飾らない言葉を通して、女子校ならではの心豊かな学校生活、行事に全身全霊で打ち込む姿、先生方との温かい信頼関係について、生徒会役員5名(中学3年生)に話を聞いた。
中学校生徒会役員5名の紹介
いとさん(生徒会-書記、総合コース、卓球部・軽音部)
かのんさん(生徒会-副会長、探究コース、科学部)
こはるさん(生徒会-会計、探究コース、習い事-茶道)
はなさん(生徒会-会長、探究コース、放送局)
みくさん(生徒会-書記、総合コース、バドミントン部・書道部)

▶︎写真左からいとさん、かのんさん、こはるさん、はなさん、みくさん
女子だけの空間が引き出す「ありのままの私」
全員が共学の小学校時代を経験し、中学から女子校に入学したため、環境の変化を肌で感じている。女子だけの空間がもたらす安心感や、ありのままの自分を受け入れられる喜びについて話してくれた。
家が近いから志望したと語る、かのんさん(副会長)は、「小学校の時は男の子が少し苦手で、やはり女子だけの空間は最高だと感じました。私が私でいられる居場所と、学校生活をリラックスして過ごせるところが何よりの魅力です」と語る。
一緒に塾に通う友人に勧めてもらい中学受験を決めたと言う、いとさん(書記)は、「仲が良すぎて困るほど(笑)。 異性の目を気にせず、どんなことにも本気で取り組める点が素晴らしいです。ありのままの自分で楽しめることが何よりの魅力で、女子だけの空間はとても貴重な経験」と感じているそうだ。
学校の習い事で茶道をやっているこはるさん(会計)は、「行事などで、周りの目を気にせず競技に集中し、全力を出せるところが本当に楽しいです!仲間との絆もより一層深まります。自分の意見を臆することなく発言できる環境も、女子校ならではの大きな魅力だと思っています」と教えてくれた。
バドミントン部と書道部を兼部しているみくさん(書記)は、「小学校の頃は、人と話すのが苦手で、自分の意見を言い出しにくかったのですが、女子校に入ってからは、自由に言いたいことをはっきり伝えられる環境になり、私が『こうなんじゃないかな?』と疑問に思ったことでも、自分の考えを伝えられるところが、私には馴染みやすく、みんなが共感してくれるのでとても嬉しい」と語ってくれた。
彼女たちの言葉からは、単に女子生徒が集まる場所ではなく、生徒一人ひとりが安心して自分を受け入れ、互いに深く共感し合える「心の拠り所」であることが伝わる。

全力で挑む感動体験! 絆を深める学校行事
ノートルダム女学院のもう一つの特徴は、学校行事に全力で取り組む生徒たちの姿。その中でも特に盛り上がるのが、6月に開催される「スポーツデー」。卓球、バドミントン、ドッジボールなどの競技に挑む。
「生徒がみんな本気で向き合うので、その熱気がすごいです(笑)」とその熱量を語る。学年は関係なくトーナメント形式で競い合うため、勝ちにこだわり、クラス全員が真剣そのもの。休み時間には、各クラスがギリギリまで練習に励む姿が見られそうだ。最高学年として優勝への強い思いを胸に挑んだものの、残念ながら今年は手が届かなかったそう。「でも、そんな時もあるよね」と互いの健闘を称え合う彼女たちの姿からは、勝敗を超えた温かい絆が垣間見えた。
一方で、7月には「合唱祭」があり、全クラスがそれぞれの個性を表現する場である。最優秀賞が一番良い賞だが、先生がクラスごとに合った賞の名前を付けて表彰してくれるのが特徴。最優秀賞にこだわりを見せながらも、順位だけでなく、自分たちの努力が認められる喜びを感じているようだった。選曲は、先生が候補をいくつかピックアップし、クラス全員で話し合って決めるのだが、なかなか曲が絞れず、4曲歌った年もあったそうだ。一つひとつのプロセスに生徒たちの主体性が大切にされていると感じられるエピソードだった。
少人数制であることも、行事を盛り上げる上で大きな要素である。こはるさんはこう語る。「少人数なので、それぞれが意見を出し合い、皆で考える行事が多いです。クラス一人ひとりの意見が集まり、それが反映できるところが楽しい」全員が当事者意識を持って意見を交わし、納得のいく形で企画を進めることができる。意見が対立することもあるが、「メリットとデメリットをしっかり話し合うからこそ、みんなが納得できる行事になる」と、みくさんは、対話を通して最善の道を見出す大切さを教えてくれた。


生徒会活動が育む「自信」と「リーダーシップ」
生徒会長であるはなさんは、生徒会に立候補した動機を次の様に話す。
「もともと内気な性格で、あまり目立たないタイプでした。ノートルダムへの入学を決めた理由は、先輩方がフレンドリーに人と接する姿を見て『こんな人になりたい!』と思ったからです。今は『この学校をもっと良くしたい!』と強く思っています。会長になったことで、内向的だった自分が、徐々に活発になっているのを実感しています」
生徒会活動が自身の成長の大きな糧となっている。生徒代表として、学校をより良くしたいという強い思いから、具体的な提案も心に秘めている。「イベントの時だけでも髪型を自由にしたい」といった校則の見直しや、生徒会役員の連絡ツールとしてのスマートフォンの活用などだ。他の生徒会メンバーの支えがあってこそ活動が成り立っていることへの感謝、そして世の中の変化に合わせて変わっていくことを恐れないとても強い意志が感じられた。

「第二のキャッチコピー」先生との温かい距離感と未来を育む学び
生徒たちが口を揃えて語るのが、「先生と生徒の距離の近さ」である。いとさんは、この点を「ノートルダムの第二のキャッチコピーだ」と表現するほど大きな特徴である。授業で分からないことがあれば、すぐに先生に質問できる環境が整っており、特にテスト前は、先生のところに駆け寄り、熱心に質問する姿が多くみられるそうだ。学習面だけでなく、日頃の悩みや些細なことでも先生に相談できる、アットホームで温かい雰囲気があふれている。
ここでも少人数制のメリットがある。グローバル探究コースとグローバル総合コースの2コースに分かれているが、主要5教科の授業ではさらに少人数の3クラスに分かれて授業を受けるため、先生方は一人ひとりの生徒に対してきめ細やかな指導をすることができる。こはるさんは、「先生が一人ひとりのことをしっかり見てくれるので、授業がわからず困っていても、先生が気づいて教えてくれるところは、たいへんありがたいです」と、手厚いサポート体制に安心感を抱いているようだ。また、生徒の将来を見据えたユニークな授業が展開されている。発表の仕方や大学の論文を書く際に役立つ文章の書き方、自分の伝えたいことを効果的に書く練習や、結論を先に記述し、その理由を具体的に述べ、最後に結論を導くといった論理的な文章構成、スライドの見せ方、文字数や大きさまで、基礎から丁寧に指導があるそうだ。みくさんは、「中学1年生の頃は、感想をまとめるのが苦手でしたが、この授業を受けて書き方が分かるようになりました。私の好きな授業の一つです」と、その効果を実感している。国語の授業とは異なり、実践的な視点から、具体的なスキルを学ぶことができるため、生徒たちにとって非常にわかりやすく、楽しい授業となっているようだ。生徒たちが将来社会に出て、大学での論文作成やプレゼンテーションなど、あらゆる場面で役立つ「本物の力」を育むことを目的としている。単に知識を習得するだけでなく、生徒たちが自らの考えを論理的に整理し、効果的に伝える力を養うことで、未来を切り拓く土台を築いているのだ。

夢に向かって羽ばたく生徒たち(将来の展望)
はなさん:祖父母が体調不良で、子どもの私は何もできないのがもどかしく、将来は京都府立医科大学の看護学部に入り、ノートルダムで育んだ他者への共感力を活かし、サポートできる看護師になりたいと思っています。
いとさん:将来についてまだ漠然としていますが、洋服や可愛いものが好きなのでアパレル店員のような接客の仕事にも憧れがあります。最近、心理学に興味を持ち始めました。
みくさん:私の両親は「何でも楽しめ!」といつも声をかけてくれます。趣味であるテニスを続けながら、母親のように家事が得意で、弁当作りが上手な理想の母親も素敵だなと思います。今は、やりたいことを見つけて、趣味の土台を広げていきたいです。
こはるさん:両親の仕事から着想を得て、新しい商品や企画を考える仕事に興味があり、実現できるような大学を目指したいと思っています。文房具を作る企画をしてみたいです。
かのんさん:私はゲームが好きなので、ゲームをやりたいです。京都はゲームを作っている会社が多いので、将来そういった道も考えられたらなと思っています。
生徒たちはそれぞれに具体的な夢や目標を抱いている。彼女たちの言葉からは、ノートルダム女学院が単なる知識を習得する場ではなく、生徒一人ひとりが自分自身の興味や関心を探究できる環境を用意し、将来の夢を具体的に描き、それに向かって頑張る生徒をサポートしていることが伺える。また、姉妹校との交換留学や英語合宿など、海外との関わりも多く、グローバルな視点も育まれている。将来に向かって、自分らしい道を真剣に模索している姿が印象的だった。

<取材を終えて>
印象深かったのは、生徒たちが持つ「共感力」の高さだ。誰かが話している内容に真剣に耳を傾け、「わかる!わかる!」と共感し、時には言葉なくとも互いに心が通じ合う様子は、日頃から築き上げられている深い信頼関係を物語っている。また、これまでにも何度か取材をしたが、どの生徒も真剣に話を聞き、一つひとつの言葉を選びながら的確に表現する姿は、まさに「言語技術」の授業が培った賜物だと感じた。
とても明るく楽しい彼女たちだが、単に楽しむだけでなく、行事を通じて協力し合う力、問題を解決する力、そして何よりも仲間との深い絆を日々学校で育んでいる。全力で取り組むことで得られる達成感と、共に困難を乗り越える中で培われる信頼関係は、彼女たちの未来を支えるかけがえのない宝物となっていると感じた取材となった。

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