私立中学

女子校

のーとるだむじょがくいん

ノートルダム女学院中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(ノートルダム女学院中学校の特色のある教育 #4)

生徒会の人気コンビが、漫才でノートルダムライフの魅力を発信!

ノートルダム女学院の生徒は何ごとにも積極的で、オープンスクールや学校説明会でも活躍するという。学校生活を漫才に仕立てて紹介する生徒会の人気コンビに、学院の魅力をインタビューした。

2021年、ノートルダム女学院高等学校生徒会長と副会長による学校案内をテーマにした漫才の動画が、高校生による動画コンテスト『Youtube甲子園』にて、全国84校195チームの応募作品の中から、銅賞に輝いた。人気お笑い芸人のネタをオマージュして、ノートルダムライフを活き活きと紹介した動画は、審査員にも好評だったそう。今回は実際に制作を手掛けた生徒会長のOさんと副会長のMさんに、ノートルダム女学院の魅力について、また彼女たちが“なんでも挑戦できる”という学院の雰囲気やサポートについて聞いた。

生徒の紹介

★Oさん/生徒会会長(高校2年生)
部活動/ESS、書道、軽音(ボーカル&ギター) 習いごと/ピアノ、華道
部活も習いごとも興味のあることはなんでもチャレンジするマルチタスク派。くったくのない笑顔とバツグンの行動力が光る天性のリーダー。コンビではボケ担当。

★Mさん/生徒会副会長(高校2年生)
部活動/ESS
京都府の高校生英語スピーチコンテストにて優勝経験を持つ。生徒会長の相方としてサポートしながら、アイデアを具体化して進めるしっかりさん。コンビではつっこみ担当。

▶︎Oさん

▶︎Mさん

オープンスクールでの学校紹介を“漫才”で表現したのはなぜですか?

Oさん
小学生・中学生向けの学校紹介に関しては、入試広報部の先生からリクエストで、今までにも生徒会が担当させてもらっていました。今回も先生より、「オープンスクールで何かしてくれない?」と言われたのがきっかけです。

自分自身の中学受験を振り返った時、母親と何校か学校見学にはいきましたが、記憶に残ったのは部活動くらいで、印象に残る学校はなかったことが出発点です。ノートルダム女学院を少しでも「おもしろそう」と思ってもらって、受験生の記憶に残ってほしいと考えました。

私が「漫才とかどう?」と軽いノリでMさんや家族、周りの友だちに話したところ、「いいんじゃない?」とか、「おもしろそう」といった声が返ってきて、それで「漫才、やってみようか」と走り出しました。きっかけは軽いノリだったんです。

Mさん
当時、ちょうどお笑い芸人のミルクボーイさんが、賞レースでグランプリを取られて、注目されていたこともあって、ミルクボーイさんをオマージュするネタを考えました。

そうやって完成したのが、ノートルダム女学院の“あるある”をテーマにした「NDガール」です。本校は歴史のある女子校ということもあって、“お嬢様”な雰囲気で敷居が高いと感じられやすい。しかし実際に入学すると、私自身も驚きましたが、みんな個性豊かですし、何より明るくて活発です。そのギャップを漫才で伝えて、少しでも学校生活のリアリティが伝わればいいなと思いました。

初めてお披露目したのは、4月の小学生対象のオープンスクールです。間違えずに漫才ができるか、また「お嬢様学校と思われているノートルダムで漫才って受け入れてもらえるのだろうか…」などと、本番前はドキドキしました。いつも緊張しない生徒会長が緊張して、舞台袖を行ったり来たりしていたほど。先生方もドキドキしたと言われていました。実際に漫才がスタートすると、先生方や友達も一緒に笑って盛り上げてくださり、会場が温かい雰囲気に。その時、参加してくださった方からもアンケートに「学校紹介の漫才がおもしろかった」と書いてもらえていたことは、とってもうれしい経験でした。

Oさん
「NDガール」では5つのポイントを紹介しました。

1.お嬢様学校でおしとやか…、ではない!
おしとやかなイメージを持たれがちだけど、実はぜんぜん違う。楽しく活発な雰囲気。

2.少人数でアットホーム
先生方と生徒との距離が近い。生徒の数が少ないからこそ、丁寧にしっかり指導してもらえる。

3.クラブ活動と習いごとの両方できる
クラブ活動は初心者でも始めやすく、チャレンジしやすい雰囲気。学校での習いごと(華道・茶道・筝曲・英会話・ピアノ・ヴァイオリン・フルート・声楽・チェロ・聖歌隊)が充実しているから、学校生活で完結できる。

4.制服がバツグンにかわいい
コーディネイトが楽しめる制服は生徒のお気に入り。マリア様を表すブルーのリボンが品よくアクセントに。

5.毎日が女子会みたいな学校
アットホームで毎日が女子会のようで楽しい。自由でのびのびとした雰囲気。

Mさん
実は「NDガール」のほかにも2本、学校紹介の漫才を制作しています。世界中でヒットしたゲームをテーマにした「あつ森」と、入学前と入学後の変化をテーマにした「ビフォーアフター」です。先生にも登場していただいくなど、だんだん構成も壮大になっています。オープンスクールに何度も足を運んでくださり、3本全部見てくださった方もいたほどで、私たちも驚きました。

本番まで何度も練習して、とくにお笑いが好きな先生は、間の取り方など、完成までみっちりと指導してくださいました。学校紹介を漫才スタイルでできたこと自体、ノートルダム女学院がお嬢様の雰囲気とは違うことの証かなと思います。

生徒会活動について教えてください。

Oさん
生徒会活動では、生徒がより充実した学校生活が送れるように自主的に運営を行っています。今年、生徒会活動では校則の見直しを行い、規約改正にチャレンジしました。生徒の意見を集約し、先生方と協議を重ねて、2つのルールが変わりました。

1点は文化祭や体育祭で着用するクラスTシャツが制作できるようになったこと。もう1点は、文化祭でスマートフォン撮影ができるようになったことです。

まず「意見箱」を設けて生徒に、学校やイベントでのルールについて考えてもらい意見を集めました。実際に改編につながった「文化祭をスマホで撮りたい」という意見は、意見箱に入っていたものです。その後、生徒会の方で案をまとめ、私たち役員は職員会議に参加させていただき、先生方と話し合いを重ねました。

その場では「先生方にこんなことを言ったら嫌われるのではないか」といった思いを抱くことなく、正直に生徒の想いを伝えることができましたし、先生方はそんな私たちを大人として、対等に向き合ってくれました。普段の関係性があるからこそ、私たちのチャレンジも理解してくれたのだと思います。

Mさん
コロナ禍で学校に通えない時は、オンライン授業で使うZoomを使って、先生方と協議を続行しました。生徒会の顧問や、学校長、教頭と一緒に3時間くらいぶっ続けで会議をさせてもらったこともありました。また20名くらいの先生方に率直な意見をいただき、規約改正への先生方の思いをヒアリングもしました。

先生方の思いをヒアリングすると、生徒にはない視点でアドバイスをいただくこともありました。たとえば文化祭でのスマホカメラの使用では、生徒の方は文化祭の1日使用したいという思いでしたが、先生からは「それだったら1日中、スマホを使うことになるのではないか、本来の文化祭の意図から外れるのではないか」と指摘をいただきました。そこで「フォトテイキングタイム」を設けて、時間を制限して撮影ができるように自分たちで決めました。

Oさん
規約改正を通して、生徒会の責任も感じましたし、時間がない中でうまくいかないことも多く、先生方からの指摘もいただきながら、生徒と学校側の想いがきちんと叶う規約につなげていきました。

活動を通して、「なぜ校則があるのか」を生徒の方でも理解できていないところがありましたので、今後は校則やルールについて生徒サイドでも考えられるようになりたいとも思います。

お二人の学校生活について教えてください。

Oさん
私たちは中学受験で入学しました。仲良くなったのは中学校の生徒会活動です。

私が中学で生徒会長になることが決まった時、勢いで動くことはできるけど、計画的ではない自分のそばには、誰か落ち着いて考えてくれる人がいてほしいと考えた時、私にはない能力を持っているMさんにお願いしたいと思いました。

Mさん
逆に私はアイデアを出すことが苦手だったり、勢いはなかったりします。その点に関してはOさんがすべて備えていました。会長は存在感があって、どんなタイプの人でもひっぱっていける人です。中学から2人でサポートし合いながら、一緒に生徒会活動を続けてきました。

今、高校2年生なので、もうすぐ生徒会活動も後輩に引き継ぐことになります。今までコロナ禍でなかなか生徒が楽しめるイベントができなかったので、最後に講堂でのステージ発表を生徒会主催で開催する予定です。

生徒会活動を通して、気づいたことはありますか?

Oさん
生徒会は生徒の代表ですが、活動を通して、生徒と先生をつなぐ役割だと気づきました。とくに規約改正では、生徒の思いと先生方の思いをつなぐことを大切にしました。

先生方は先生方で、学校をよくしたいと思われていますし、何より私たちを大切に思ってくださっています。先生と生徒の信頼関係がしっかりしているからこそ、私たちは率直な意見を伝えることができましたし、先生方も大人として私たちを扱ってくれたのだと思います。

これからも先生と生徒の両方の想いが通じて、ノートルダム女子学院がもっともっとよい学校になってくれるといいなと思います。

お二人が所属しているコースについて教えてください。

Mさん
グローバル英語コースに所属しています。このコースは特別プログラムが豊富で、英語力やグローバルマインドを身につけることができます。

たとえばHOUSEプログラム。これは3学年のコース生が縦割りで寮のように3つのハウスに分かれ、ハウスごとのリーダーが授業で何をするのか決めて、完全に生徒主体で授業を実施します。私はハウスのリーダーをしていますが、英語で風刺画を作成しました。また今学期は英語でビブリオバトルを行いました。この授業の翌日には、ハウスでミーティングを行い、先生からアドバイスをいただくなど、振り返りをして学びを深めています。

また世界の課題を知り、解決策を考えて行動する「グローバルワークショップ」は学校の枠組みを越えて、企業や団体にアプローチすることもあり、幅広い活動ができます。

グローバル英語コースでは高校在学中に英検準1級取得を目指します。私は高校の間に1級を取得したいと思っています。

Oさん
STE@M探究コースに所属しています。このコースでは、自分が興味のあるテーマについて、1年をかけて徹底的に追求します。それぞれにテーマが異なるため、お互いに刺激しながら、自ら学ぶ姿勢が身に着きました。私は「自動車の色によって事故率は変わるのか」を事故のデータや心理面からアプローチしました。

ほかにも昆虫の羽の構造を研究し、うちわを制作してどれが一番風が起こるか研究したり、イギリスとアメリカの英語発音の違いを扱ったり…、テーマも多様です。1年の最後には、外部の先生方をお招きして、発表会を行いましたが、専門家による質疑応答や講評はとてもうれしく、興味深かったですね。

将来については、どのように考えていますか?

Mさん
私は心理学やメンタルヘルスの分野に興味があります。私は中学2年生の頃に、自身について悩んだ時期がありました。その頃、さまざまな視点を学び「短所は長所になる」「完ぺきじゃなくてもいい」といった考えを身につけることで、乗り越えた経験があります。

インターネットやSNSで、いつも誰かとつながっているはずなのに孤独を感じる人が多い時代です。英語のスピーチ大会でも話しましたが、漫才をして会場のみんなが笑ってくれた時、SNSでは得られないつながりを感じることができました。つながりはメンタルヘルスにも大切なことだと学ぶことができました。

私の関りによって、周りの方が少しでも気持ちが楽しくなったり、明るくなったりする存在として、役に立てればうれしいです。

Oさん
今、学校の生徒会とは別に、有志の生徒でNPO法人カタリバが主宰するルールメイキングプログラムに参加して、学校生活をさらによくするための活動に関わっています。生徒会やクラブ活動、ルールメイキングプログラムなどを通して、「こういうことが実現できれば、もっとよくなる」と考える力を身につけることができました。

将来は法学の方に興味を持っています。なんでもやってみたいと思う性格ですし、Mさんや先生と「将来は政治家?」なんて話をする時もあるくらいです。もし政治家を目指すなら、秘書はMさんしか考えられませんね。 

【インタビューを終えて】
今回、生徒会会長と副会長から、ノートルダム女学院の特徴や様子についてお話をうかがったが、二人は終始にこやかで、漫才と同じように私たちを楽しませてくれた。Oさんはバツグンの行動力、Mさんはやさしさのあるしっかりさん。彼女たちの話を通して、学院全体の生徒がそれぞれに個性や得意を発揮しながら、充実した女子校ライフを満喫し、将来に向けて成長している様子が実感できた。

ノートルダム女学院のロールモデルとしての彼女たちの存在は、これから子どもの進学を考える保護者にとっても心強い。自分の活躍ではなく、自分の得意で社会の役に立ちたいという考え方に、学院の教えが自然と体現されているように感じたインタビューだった。

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