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女子校

のーとるだむじょがくいん

ノートルダム女学院中学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(ノートルダム女学院中学校の特色のある教育 #1)

3つの新コースで21世紀の世界に貢献する女性を育成

カトリックの伝統校・ノートルダム女学院中学校では、3つの新しいコースを設置し、21世紀型教育を推進しています。その教育の特色について、校長先生にお話をうかがいました。

ノートルダム女学院中学校校長 栗本 嘉子先生のお話

新しいコースで「4つのC」を育む

本校の起源は、1800年代初頭に女子の健全な人格の育成をめざしてドイツで設立されたノートルダム教育修道女会まで遡ります。修道女会は時代のニーズに応える教育を行いながら発展し、世界へ広がりました。そして、第二次世界大戦直後の1952年、4人のアメリカ人シスターによって本校が設立されたのです。修道女会の200年近い歴史に支えられ、本校では創立時よりカトリックにもとづき、時代に応じたグローバル教育を行ってきました。現在では、世界34カ国に姉妹校を持ち、交流を進めています。

本校がめざす女性像は「イエスキリストの価値観に基づいて、グローバルな視野をもち、21世紀の世界に貢献する女性」です。そのために身につける力として、次の「4つのC」を掲げています。

▶校長 栗本 嘉子先生

Communication=コミュニケーション力
Critical Thinking & Problem Solving Skills=課題発見力・問題解決力
Collaboration=協働力
Creativity=創造力

これらの力を身につけるべくカリキュラムを一新し、2018年度より「プレップ総合コース」「STE@M(スティーム)探究コース」「グローバル英語コース」の3つの新しいコースがそろいました。どのコースもめざす女性像は一つであり、「4つのC」を身につけるための教育を行うことは言うまでもありません。

また、制服もリニューアルし、2018年度より全学年が新制服を身につけるようになりました。2018年は、そういった意味でも、ノートルダム女学院が新しい時代へと入った大きな意味を持つ年と言えます。

「プレップ総合コース」で自らの可能性を発見

「プレップ総合コース」は、論理的に考える力や書く力、話す力の育成を中心に、他者との協働力や総合的な言語力を高めます。新聞記事などを活用し、作文や小論文、スピーチ、グループでのリサーチ活動や発表に取り組みます。また、中高で設置するコース特設授業「つばさ」科の時間も特色です。

「つばさ」科では、さまざまなプロジェクトに取り組みます。たとえば中学では、専門家の指導のもと全員で総合芸術である舞台制作にチャレンジする“スマイル・プロジェクト”。高校では、世界トップクラスのホテル、ザ・リッツ・カールトン京都との連携でホスピタリティについて学ぶ“フューチャープロジェクト”。さらに、大学訪問や職業人との交流、ノートルダム女子大学との連携講座なども展開します。つまり、「つばさ」科では自分の内面のすばらしさを見出し、自分が何にわくわくするのかを仲間とともに見つける時間と言えます。「つばさ」で体験する多様なプロジェクトを通して視野を広げ、これからの生き方や将来の職業へも目を向けながら大学・学部を選んでほしいと考えます。

「STE@M探究コース」で科学的探究心を培う

「STE@M探究コース」は、その名称にコンセプトが込められていて、S=科学、T=技術、E=工学、M=数学の4分野に、@=アートの要素を加えて、好奇心を育みながら、科学的な考え方・研究手法を学び、探究活動を行うことが特色です。中1~高1に設置する週1時間の「探究活動」の授業や放課後を活用して、たとえばレゴブロックを使ったプログラミングなど、さまざまなテーマで研究し、専門家や企業に向けてのプレゼンテーションにチャレンジします。数学・理科をはじめとするSTE@M担当の教員が生徒の探究活動をしっかりとサポートしていきます。

このコースでは、探究心や問題発見・解決力、コミュニケーション力などを養うとともに、基礎基本の力も重視し、中学では毎日ミニテストを行うなどベースとなる学力を着実に積み上げます。具体的な進路としては、難関国公立大や難関私立大理系、医歯薬系大学・学部などを見据えます。

「グローバル英語コース」で最高峰の英語力とグローバルマインドを養う

3つのコースのうち、「グローバル英語コース」は先行して中学・高校でそれぞれ2016年度よりスタートし、高校から入学した第1期生は、2018年度に3年生となりました。生徒たちはたいへん意欲的に学び、私たちの期待を大きく超える成長を遂げています。そのことを私たちが実感したのは、高3対象のヨーロッパ研修でした。ドイツ・オーストリア・イタリアを巡る10日間の行程です。

ドイツやオーストリアの姉妹校との交流では、国連の定めるSDGs(持続可能な開発目標)について、両国の生徒が入り混じったチームを結成して、事前学習したことをもとにディスカッションし、仕上げとして自分たちの意見をポスターにまとめてプレゼンテーションを行いました。生徒たちはこのコースの1期生であり、私たちにとっても初めての取り組みでしたが、生徒の堂々とした活動ぶりに私たちは大いに感動しました。現地での研修はすべて英語で行われ、自身の英語力で対応する生徒たちに、通訳の手助けは必要ありませんでした。これまでに習得した語学力を生かし、自分のことばで語り合うことができる、充実した研修となりました。

主体性やモチベーションを高める教育

3つのコースに共通した大きなねらいは、生徒の真の主体性を伸ばすことです。21世紀の半ばを迎えようとする今、私たちは解のない問いに懸命にこたえようとしています。それには、上記の「4つのC」はもとより、違いを楽しみ、多様性を受け入れる開かれた心が重要であり、それを日々の教育で育てようとしています。本校の生徒たちは思いやりと優しさを備えています。まさに聖書の示す「喜ぶ人とともに喜び、悲しむ人とともに悲しみなさい」という教えを実践することのできる生徒であってほしいと、校長として願っています。

ノートルダム女学院中学校 グローバル英語コース長 中村 良平先生のお話

高い英語力と豊かなグローバルマインドを育む

「グローバル英語コース」のねらいは、高い英語力と豊かなグローバルマインドを育むことです。カリキュラムの特長は、第一に英語の授業時数の充実です。中学では週7~8時間を確保。国が定める標準授業時間数の週4時間を大きく上回ります。高校も週7~9時間設置し、ネイティブ教員と日本人教員がきめ細かく指導します。話す力、書く力を徹底的に強化し、取り組むライティングやプレゼンテーションの量は他では例を見ないほどです。

6年間の到達目標として、卒業時に英検準1級相当をめざしていますが、高校から入学した第1期生は、高2の時点ですでに2人に1人が英検準1級に合格しており、想定を上回る成果が出ています。

▶グローバル英語コース長 中村 良平先生

全員参加の海外研修

中3から高2まで全員参加の海外研修を実施するのも大きな特色です。中3はアメリカ1カ月研修、高1は北米3カ月留学。ホームステイや現地校での学校生活を通して、実践的な英語力と異文化に対応する力、課題を乗り越える力を身につけます。高2の「フィリピン社会活動ワークショップ」では、現地NPOを訪問し、日本にいては体感できない世界の様々な社会問題について、直接足を運ぶことで深く学びます。
いずれの研修も、生徒にとって英語力や異文化理解を高め、さらに世界的な視野や問題意識を養うための大きな体験です。異文化理解のプロセスには、誤解や苦痛を伴うものですが、生徒たちには現地での戸惑いや苦労を乗り越えて、文化の違いを理解できる、そして、世界の人々とともに開かれた心を持って協働できる人になってほしいと思います。

「グローバル・ワークショップ」で地球市民を育成

高校では、コース独自の企画として、「GW(グローバル・ワークショップ)」の授業をカリキュラムに組み入れています。地球規模の課題に目を向け“地球市民”としての自覚を養うこと、そして、世界で活躍するための知識やスキル、実践力を身につけることがねらいです。「GWA」「GWB」の2科目を設定しているのですが、「GWA」の授業では、inputからoutputへ、すなわち学んだことを行動へと転換させていくことを目指します。たとえば、高2ではチームに分かれ、国連の定めるSDGs(持続可能な開発目標)を学ぶところからスタートし、それに関連するテーマを自分たちで設定し、1年間かけて活動しました。

あるチームが取り組んだのは、フェアトレードの認知を社会に広める活動。企業と連携してフェアトレードによる紅茶の開発に挑戦しました。企業探しからアポ取り、パッケージデザインやチラシ制作、紅茶の調合割合の検討まで、すべて生徒たち自身が行い、7カ月の開発期間を経て商品開発に成功。現在、インターネットでも市販されるに至っています。

「GWB」の授業は英語を活用した学びに特化し、21世紀の地球規模の課題を取り上げながらグループごとに英語で議論や発表に取り組みます。AIや水問題といった最近よく取り上げられるテーマをもとに、英語の文献なども当たり、iPadを活用してまとめ、プレゼンテーションを行いました。

海外大学への進学も視野に

「グローバル英語コース」の進路としては、難関私立大文系のほか、協定校のセントルイス大学を含めた海外大を想定しています。現在、高3には海外大への進学を志望する生徒や、将来の留学を希望する生徒もおり、学校として一人ひとりのニーズに応じた指導を行っていきます。

本校は創立以来、その時代に応じたグローバル教育に力を入れてきた歴史があります。その実績をもとにさらに新時代に合った教育を実践し、21世紀らしい世界に開かれた広い視野を持って世界に貢献する女性を育成する、先駆的な学びの場でありつづけます。

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