学校詳細
建学の精神、教育理念
創立者新島襄の建学精神を継承。キリスト教的人間観を養う
キリスト教主義(良心を手腕に運用する、キリスト教に基づいた全人教育)、自由主義(一人ひとりが自らの個性を発揮できる環境づくり)、国際主義(新島襄の精神を継承した、世界で活躍する真の国際人の養成)、この3つを柱に同志社女子部は、同志社英学校設立の翌1876(明治9)年、京都御苑内の旧柳原邸デイヴィス宅において始まった。英学校創立当初より新島が女子教育に注力した理由として、渡米中に男女がともに学び、ともに働く社会を目にしていたことが挙げられる。1877(明治10)年には新島襄が校長となり同志社女学校と改称。自ら教鞭をとった新島の妻八重や、デントン女史をはじめとした女性宣教師たちの熱意ある教育によって発展し、今日の同志社女子中学校・高等学校と同志社女子大学に至っている。キリスト教主義に基づく全人教育を主軸に、新島が描いたような世界に広く活躍・貢献する女性の養成を目指している。
教育の特色
制服指定をせず、型にはめない人格を重んじた自由闊達な教育方針
創立以後、同志社が力を注いできた「徳育」の中核を担うキリスト教主義教育。伝統ある栄光館チャペルで行われる毎朝の礼拝に加えて、行事ごとの特別礼拝、週1時間の聖書の授業を設けている。これらの宗教教育を通して、キリスト教の深い精神性と文化に触れ、自分を見つめ他者を尊重する心を養っていく。新島襄が目指した、一人ひとりの人格を重んじ、型にはめずにのびのびと育てる教育方針は、今も多くの面で受け継がれている。制服の指定がないこともその方針のひとつ。同志社系列中高で唯一の女子校として、自由な環境の中で自ら考える力を身につけ、自身を律する強さとしなやかさを備えた女性を育む。知識を教授する「知育」だけではなく、「徳育」を重視した「リベラル・アーツコース」(LA)と医・薬・理工学の分野に特化した「ワイルド・ローヴァーコース」(WR)の2コース制を採用。受験勉強に終始しない、幅広く多彩な学びを実現する。さらに本校の中高一貫教育の特長として、高校生による中学生の授業サポート、中高合同のクラブ活動実施など、中高間での活発な人的交流が挙げられる。中学生・高校生ともに互いの成長、コミュニケーション力の向上に大きく役立っている。
施設設備
約9万冊の蔵書を誇る図書・情報センターを自在に活用。2017年4月、人工芝グラウンド完成
図書・情報センターは、休み時間や放課後の利用だけでなく、授業でも積極的に活用している。生徒たちは、自分でパソコンを使って資料を検索し、Webサイトや新聞データベースにアクセスするなど、図書情報と電子情報を併用して、レポートや発表の準備を行っている。
資料検索では、同志社大学・近畿各公共図書館・国立国会図書館の蔵書検索、雑誌記事検索データベースなどが利用できるため、校内にない資料でも探し出して利用することができる。また、CD-ROMやDVDなどのマルチメディア資料も利用可能。中学・高等学校ともに図書部があり、読書会や教養講座の企画、運営、日々の図書貸出返却や配架の業務を担当している。
そのほかにも、トレーニングルーム、LL教室、情報教室、実験室、食堂など、充実した施設設備が整えられている。
学校行事
多彩な学校行事が生徒たちの豊かな心を育む
生徒たちが主体となってつくり上げる文化祭をはじめ、世界を広げる海外語学研修、12月に行われる当校ならではのクリスマスページェントなど、多彩な学校行事を通じて豊かな人間性と行動力を育む。そのほか、4月にはイースター礼拝、5月にはアメリカ ヌエーバ校との交換留学〈受け入れ〉(中学)、6月には球技大会、芸術鑑賞、7月オーストラリア語学研修(中学)、9月には体育祭、10月には体育祭、文化祭、バザー(第1土曜日)、写生会(中学)、2月には課外音楽演奏発表会、3月にはスキー学舎、アメリカ ヌエーバ校との交換留学〈派遣〉(中学)など、さまざまな体験を用意している。
部活動
クラブ活動で得たものは、何ものにもかえがたい財産に
クラブ活動で得られる達成感、そして共に努力を重ねた友人たちは、人生における大切な財産となる。多くの生徒がクラブ活動と勉学を両立させ、充実した毎日を過ごしている。中高合同のクラブが多く、高校生が中学生を指導するなど、学年の枠を超えた交流が生まれている。同時に、それぞれが6年間をかけて鍛錬を積むため、好成績を上げている強豪チームも多数。運動系は陸上、ソフトボール、テニス、バスケットボール、バレーボール、バトミントン、体操、フェンシング、アーチェリー、ワンダーフォーゲル、スキー、文化系は放送、書道、茶道、華道、箏曲、演劇、美術、文芸、コミック、家庭科、写真、サイエンス、地歴、管弦楽、マンドリン、軽音楽、聖歌隊、フレンドリーコーラス、ハンドベル、ESS、YWCAの部活動がある。
進路指導
一貫校ならではの有利な推薦制度
京都という地に深く根ざし、伝統を礎として独自の進化を続ける同志社大学・同志社女子大学。同志社女子中学校ではリベラル・アーツコース、ワイルド・ローヴァーコース両コースとも両大学への推薦制度が設けられている。大学での高水準の教育とさまざまな価値観に触れる学生生活、さらには卒業後の多様な就職の選択肢がある。WRコースについては、他大学への進学を視野に入れた柔軟なサポート体制を用意している。
その他
創立者の精神を受け継ぎ、世界に目を向けて学ぶ国際理解教育
時代の要請に基づいて、西洋に学ぶため単身渡米した新島襄。創立者の精神を受け継ぎ、同志社女子中学校では様々な形態で国際理解教育を実施している。ネイティブによる授業や、オンライン英会話の活用など、聞き取り・会話力を養成。毎年実施している交換留学や語学研修では、多くの生徒たちが現地の生活・文化に触れてコミュニケーション力を磨き、世界とつながる楽しさを実感している。また、生徒全員がGTEC、TOEICを受験し、英語力の向上に努めている。