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2020/1/15(水)

偏差値だけに頼らない中学受験 生徒インタビューvol.8

桐朋女子中学校 1年 Oさん

ピアノを本格的に習い、数々のコンクールに出場

Oさんがピアノを習い始めたのは、4歳の時。小学校低学年からコンクールで優秀な成績を収め、5、6年生では全日本学生音楽コンクールへ出場。また、3年生から桐朋学園大学音楽学部附属の「子供のための音楽教室」にも通っていました。このように本格的にピアノに取り組んでいたOさんが、中学受験を考えたのは、6年生の6月だったといいます。
「きっかけは桐朋の音楽教室の先生から、学校説明会の案内をもらって、参加したことでした。話を聞いていると、生徒会の活動がさかんで、部活の種類が多いこと、私の好きな百人一首の大会があることなどがわかりました。“この学校に通ったら、6年間が楽しいだろうなぁ”と思い、その日に受験をしよう!と決めました」

▶︎全日本学生音楽コンクールにて

自分でスケジュールを立てて、勉強とピアノを両立

小学校時代、Oさんは一度も塾に通ったことがなく、6年生の夏からは知り合いの人に、受験の対策をしてもらうことにしました。「夏休みは朝7時から、算数と国語の過去問を解いて、直しもして、10時からピアノの練習を4~5時間するという毎日を送っていました。2学期に入ると、小学校の算数の授業を応用コースに変えて、わからない問題は、職員室へ行って先生に教えてもらいました。国語はドリルの他に、おばあちゃんからもらった四字熟語のカルタで語句を覚えたり、自分の考えを書く記述の学習に取り組みました」
受験の準備期間もピアノの練習を欠かさず、勉強と両立を図ってきたOさん。「私は小さい頃から毎日、ピアノを練習する生活をしていて、また、うちはマンション住まいなので、夜8時以降はピアノを弾くことができません。だから自然と限られた時間の中で、1日のスケジュールを立てる習慣が身についたのだと思います。特に5、6年は学生コンクールに打ち込んでいたので、ピアノを優先させるために、この時間に宿題を終わらせよう、課題のプリントを終わらせようと、集中して勉強していました」。
そして入試当日は、「緊張したけれど、高2の案内係の先輩たちが、優しく話しかけてくれたのが励みになった」といいます。緊張もほぐれて、いつも通りの力を発揮し、見事合格を手にしました。

委員会やクラブ、行事、様々な活動が楽しめる学校

▶︎障害物競走で見事1番に

Oさんは中学進学後も、ピアノのレッスンを継続し、学校では卓球部に所属。生徒会の執行部にも立候補するなど、精力的に活動しています。「卓球部は練習の体験をしたら、とても楽しく、雰囲気も良かったので入部しました。行事の運営などをしている生徒会は、入学前から興味をもっていました。小学校でも児童会の委員をしていたので、率先して何かをしたり、人前で話したりするのが好きなんだと思います」。また、英会話を習うなど、学習面も手を抜かず、今は英検の取得に力を入れています。
「この学校はやりたいことがいっぱいあるんですよ。ミュージックフェスティバル(合唱コンクール)では3年間、伴奏をしてみたいし、文化祭の企画もやってみたい。体育祭も活躍したいのですが、私はあまり足が速くなくて…。でも、障害物競走は1番でした!」
 今後の進路については、「高校で音楽科に入るか、そのまま普通科に進級して、音楽以外の大学へ進学するか…」、今は考え中だというOさん。そして最後に、受験生へこんなメッセージを送ってくれました。「桐朋女子は、勉強もその他のことも、自分のやりたいことができる学校です。将来の選択肢もたくさんあって、音楽をしている人は、音楽の道に進むこともできます。充実した毎日を過ごすことができると思うので、一緒に学校生活を楽しみましょう」