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2018/1/19(金)

阪神淡路大震災メモリアル ~祈り~[愛徳学園中学校]

阪神・淡路大震災から23年。愛徳学園中学校(所在地:兵庫県神戸市)より、2018年1月17日(水)に開催された「阪神淡路大震災メモリアル〜祈り〜」のレポートが届きましたのでご紹介です。

愛徳学園は、阪神淡路大震災で校舎・体育館が半壊するなど甚大な被害を受け、その後の2年間、仮設校舎 での生活を余儀なくされました。震災の記憶を継承し、当時の経験から『いのち』について深く考える機会と して、全校委員(生徒会)主催の「震災メモリアル」を毎年 1 月 17 日に実施しています。

全校委員(生徒会)の感想

犠牲者の方への祈りを捧げると共に、震災を知り、今の私たちに必要なこと、すべきことは何かを、改めて考え なおしました。神戸市中央区にある「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」を訪れて、また、本やイン ターネットからを見て、復興した神戸の景色に至るまでに、どのような方々の思いや支えがあったのかを知り、感 謝の心を忘れてはいけない事を感じました。また、この30年の間に70%の確率で起こるといわれている南海ト ラフ大地震にむけて、今から意識しておく防災についても考えました。TVで映るどこかのニュースとしてではな く、いつ自分の身に降りかかるかもしれないこととして、知っていく必要性を感じる、良い機会となりました。

【伝え方で工夫した点】
・被災された方の思いや願い、そして地震の恐ろしさが伝わるよう、また、聞き手に語り掛けるように話した。
・震災を経験していない私たちが、被害者の心を無意識のうちに傷つけてしまったり、また「そうじゃない」と思わせるようなことはないか、事実と違った点はないかを気をつけた。

【阪神淡路大震災を風化させないために】
・本や文面や画面では伝わらない気持ちや感情を人の言葉で直接伝えていくことが大切だと思う。
・震災を経験していない、今を生きる私たちがずっと伝えていかなければならない。

【「しあわせ運べるように」を歌って】
・作詞・作曲をてがけた臼井真さんの「祈りの心を持って歌うこと」という言葉が印象的だった。
・世界中で歌われる「歌の力」のすごさを感じた。
・何もない中でも祈ることはでき、みんなで心を合わせ、祈る方法に歌がある。私たちが愛徳学園で毎朝お祈りと共に歌う聖歌をより大切にしていきたいと思う。

同校より

今回の震災メモリアルを通して、生徒には 23 年前に起きた阪神淡路大震災を風化させないために、また、 これからの自然災害に備えることや地球規模で起きている自然災害で被災された方々のために、今または将来 自分達ができることは何かを考え、人を思い行動できるように育ってほしいと期待しています。