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2015/12/17(木)

しっかり食べて乗り切ろう!健康を維持し、脳が喜ぶ食べ物 第2回(2/2)

季節の変わり目は、体調も変化しやすいもの。特に、少しずつ寒さを増していくこの時期は、油断をすると風邪をひいてしまいます。そうならないためには、やはり規則正しい生活を送り、バランスのよい食事をとることが大切です。食べ物に含まれるさまざまな栄養素は、体調を整えるだけでなく、精神を安定させたり、脳を活性化させるといわれています。そこで、受験生に特に摂取してほしい栄養素を、いくつかピックアップしました。わが子が元気に過ごし、勉強にも集中して取り組めるよう、日々の食事作りにぜひ取り入れてみてください。

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~イライラを解消し、精神を安定~ストレスに負けない

脳がストレスを感じると、抗ストレスホルモンが分泌されます。ビタミンB群やビタミンCは、このホルモンの合成を助ける働きがあるといわれ、不足するとストレスが抑制できません。また、カルシウムなどのミネラルは、神経伝達で大切な役割を果たし、精神安定に効果があるといわれます。

必要な栄養素
【カルシウム】
脳細胞の興奮や緊張を緩和し、精神を安定させる作用があるといわれます。
■おススメ食材例
小魚・しらす・牛乳・乳製品・大豆製品・緑黄色野菜など

【マグネシウム】
不足すると感情的に不安定になり、イライラしやすくなります。
■おススメ食材例
ひじきなどの海藻類・ゴマ・ナッツ類・大豆製品・ほうれん草など

【ビタミンC】
ストレスを感じた時に発生する活性化酸素を攻撃する働きがあります。
■おススメ食材例
リンゴ・みかんなどの果物・きゃべつなど

~脳を活性化し、働きをよくする~集中力・記憶力を高める

集中力を持続するには、脳の唯一のエネルギー源である糖質を、しっかり補給することが大切です。記憶力の向上には、レシチン(ホスファチジルコリン)や鉄分が効果的だと言われます。脳に刺激を与えるタンパク質、脳を活性化するDHAなども積極的にとりたい栄養素です。

必要な栄養素
【鉄分】
脳に酸素を運ぶ働きがあり、不足すると記憶力・思考力が低下します。
■おススメ食材例
レバー・ひじき・のり・ゴマ・アーモンド・納豆・小松菜など

【DHA(ドコサヘキサエン酸)】
不飽和脂肪酸の一種で、脳を活性化し、記憶力を高めます。
■おススメ食材例
ブリ・サバ・サンマ・イワシなどの青魚

【レシチン(ホスファチジルコリン)】
記憶をつかさどる伝達物質「アセチルコリン」の材料になります。
■おススメ食材例
大豆・枝豆・卵黄・レバー・ピーナッツなど

頑張れ受験生!夜食には「おにぎり」がおススメ

ご飯は、体と脳のエネルギー源である糖質は主成分。また、ご飯はエネルギーに変わるのが早いのが特徴。瞬発力が発揮でき、勉強の集中力がグンと高まるといわれています。おにぎりなら手軽に食べることができ、具が入ることで、さらに栄養価もアップ。「ちょっと風邪気味かな?」、「疲れがたまっているみたい・・・」など、子どもの体調をみて、取らせたい栄養素を具材にしてみましょう。夜食には、お母さんの愛情がこもった栄養満点のおにぎりがおススメです。
脳がよろこぶおにぎりメニューを一部ご紹介!

●豚肉とほうれん草のおにぎり
タンパク質、ビタミンB1,鉄分でスタミナ増強!

●いり卵と鶏そぼろのおにぎり
脳を活性化。のりを巻くとさらに効果的

●梅しそひじきおにぎり
クエン酸+ミネラルで疲労を回復し、精神も安定

●鮭とひじきのおにぎり
鮭はビタミンB群とDHAが豊富

●ちりめんとわかめのおにぎり
カルシウム+マグネシウムでイライラを解消

●チーズ味噌おにぎり
チーズ、味噌ともカルシウムたっぷり

●豚ネギ味噌おにぎり
体力と免疫力をつけて風邪を予防

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監修:和洋九段女子中学校高等学校
家庭科教諭 荻原 三里先生