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PBLにつながる思考力入試

同校が重視している教育活動の1つが、PBL(Problem Based Learning/問題解決型学習)型の授業である。その授業に適した小学生を発掘しようと、思考力や表現力を問う適性検査型の入試を導入。様々な生徒が混ざり合うことで、互いに刺激を与え合い、全体が伸びていくことを目指している。

思考力を備えた小学生を発掘

創立120周年を迎えた同校は、21世紀型スキルを身につける教育改革を推進。なかでも最も重点的に取り組んでいるのは、PBL(Problem Based Learning/問題解決型学習)型の授業だ。

この授業は最初に、教員が「トリガークエスチョン」を投げかけるところから始まる。それに対して生徒は、まず1人で情報を収集し、資料を分析したりしながら、自分の考えを構築。その後、グループでディスカッションをして結論を導き出し、プレゼンテーションによって、最適な解を教室全体で共有する。PBLの実践は、論理的思考力や協働する力、表現力などを養い、これらの力は、2020年からスタートする新しい大学入試でも問われ、また社会に出て活躍するためにも必要な力である。

「このようなPBL型の授業は、柔軟な発想力や、表現力を備えた生徒が入ることで、より活発に進んでいきます。そして、小学生の中にも、そうした力を秘めている子は必ずいるでしょう。たとえ中学校受験の勉強をしていなくても、日常生活で思考力を育んでいる子どもがいれば、入学の門戸を広げるべきではないだろうか、和洋九段の教育で素地を伸ばしていけないだろうか。そういう思いから、昨年度より、思考力入試(適性検査型入試)を始めることにしました」と入試広報室の小林玲子先生。

小林玲子先生

生徒の多様性が、相乗効果を生む

新しいタイプの入試から、様々な生徒が入学することで、学校全体が活性化すると小林先生は指摘する。「現代は多様化の時代であり、学校もそうあるべきだと思います。4教科をしっかり学習してきた生徒、英語が得意な生徒、海外経験のある生徒、人前で発表するのが上手な生徒など、それぞれ特性をもった生徒が、共に学び、認め合う。そして、互いに刺激を与え合うことで、相乗効果が生まれます。
今年、思考力入試で入学した生徒は、クラス委員をしているのですが、PBLの授業でも、通常の生活でも、周りの生徒が納得するように発言したり、まとめる力がありますね。クラスの中には、国語や算数のテストの点数は良いけれど、発表をするのが苦手という生徒もいます。そういう生徒たちを引っ張ってくれるのではないかと期待しています。」

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得意分野が活かせる入試選択制

多様な生徒を受け入れるために、思考力入試や帰国生入試を導入し、教科型の入試においても、4教科、2教科、英語を含む3教科から選択ができるように設定。受験生の学習歴や得意分野が活かせる入試形態になっている。昨年、帰国生入試を経験した生徒にもインタビューを行った。

英語を加えた3教科入試も設定

多様性を重視している同校は、教科の入試においても、生徒それぞれの特性を活かせるように、試験科目を選択式にしている。2018年の第1回(2月1日・午前)、第2回(2月2日・午後)入試では、2教科(国語・算数)、4教科(国語・算数・社会・理科)、3教科(国語・算数・英語)の3つのパターンから、自分の学習歴に合ったもの、得意としてきたものを選択して、受験することができる。第1回入試は、思考力入試も同時に実施。

「英語に関しては、今後、小学校でも教科化されるなど、英語の必要性はますます高まっています。本校でも、グローバルクラスを設置し、英語の授業数を増やして、オールイングリッシュの授業を展開するなど、英語教育を強化しています。そして、小学生の時から既に、『英語が好き』『話せるようになりたい』と、自主的に英語を学習し、力をつけている子どもがいます。また、帰国生入試の資格には満たないけれども、小さい頃に海外に滞在していた、国内のインターナショナルスクールに通っていたというケースもあります。そういう子どもたちが、英語力という強みを活かせるよう、英語の入試を設定しました」と、小林先生。

様々な入試形態があり、どのタイプの試験を受ければよいのか判断する際は、同校が主催している入試対策勉強会や入試説明会、プレテストなどが参考になる。

また、帰国生入試に関しても、来年度から試験科目の選択肢を増やし、英語と面接だけで受験ができるようになった。「主に海外の現地校やインターナショナルスクールに通っていた受験生が対象になるかと思います。国語は少し不得意かもしれないけれども、高い英語力やグローバルセンス、また、海外生活で培ったたくましさなども評価したいと考えました。彼女たちの経験は、周囲に良い影響を与えてくれます」

海外生活で視野が広がり、積極性が身についた

5歳から小学5年生まで、中国・広州のインターナショナルスクールに通っていたTさんは、昨年、帰国生入試を受験。現在は、1年のグローバルクラスに在籍している。「英語の力をもっと上げたいと思っていたので、グローバルクラスのあるこの学校を選びました。国語、算数、英語の試験を受け、英語は大丈夫でしたが、国語は文法や読解力が不足していたので、少し苦労をしました。算数も、解き方などが日本と違ったため、受験前に学習をし直しました。

私のいるグローバルクラスは、英語の授業が習熟度別(アドバンストとインターメディエイト)で行われています。アドバンストは私を入れて3人。オールイングリッシュの授業で、楽しいです。インター校では、英語の文法をきちんと習ってこなかったので、今改めて先生から教わっています。
海外生活で身についたのは、いろんな国の人と触れ合って、視野が広まったこと、積極的に人に話しかけるようになったことです。学校の勉強では、理科や社会などで気になるニュースを調べて、発表するのが面白いです。この学校で、もっと英語力を身につけて、将来は、海外の人と関わる仕事をしてみたいです」

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思考力や読解力を育む生活習慣

思考力入試の対策としては、小学校で教わる内容をきちんと習得し、その上で様々なことに興味をもち、疑問点を調べる習慣を身につけること。また、すべての入試に共通するのは、国語力の必要性。同校では、読書を奨励している。

ヒントの気づきが問われる思考力入試

同校の入試を受験する際、どのような準備が必要なのだろうか。なかでも、思考力入試とは、どんな内容なのだろうか。「思考力入試は、知識そのものを問うものではありません。文章や図表を読み取りながら、自分の頭で考え、問いに答えていきます。わからない言葉があったとしても、文章や図表の中にヒントを入れているので、それをもとに答えを導くことができます。ヒントに気づくことができるか、そこから考えを発展させられるかも問われる入試です。ホームページで、2017年度の入試問題を公開しているので、参考にしてみてください」と小林先生。

思考力入試の対策においては、「まず、小学校で教わることをきちんと習得し、基礎学力を身につけること。そして、いろいろなことに興味をもち、『なぜ?』『どうして?』、と疑問に思ったことを、自分で調べてみるといいですね。たとえば、食卓に出てくるマヨネーズを見て、『どうして腐らないのだろう?』と気になったら、調べてみる。また、話題になっているニュースについて、家族で話し合う。そんな日常生活を送ると良いと思います」

「そのほかでは、たくさん読書をすることをおすすめします。語彙が豊富になり、文章を書く時も、言葉を知っていることは役に立ちます。また、何を考えるにも、日本語を使って考えるわけですから、豊かな日本語を身につけることは大切ですね。もちろん、本を読むことで、読解力も養われます」。

同校の国語の入試問題は、1年近くかけて作成され、毎年、塾などの関係者から、良問であると評判になっている。「特に読解の問題は、どの観点からみても納得できるものでなければいけないので、何度も検討を重ねています」と小林先生。「国語は、すべての教科の源となります。読書を通して、言葉の力を養ってほしいと思います」

生徒の希望でクラスを選択

試験科目の選択肢を増やすとともに、来年度からは、受験生の希望で、クラスの選択も自由に行えるようになる。「今までは、なんとなく『英語ができるからグローバルクラスへ』という流れがありましたが、海外帰国生や英語の試験で入学した生徒が、本科コースを希望してもよいのです。これからは、自分のやりたいことを自分で見つけ、自己実現をする時代です。学校は、生徒の夢が実現できるような教育環境をつくり、後押しをしていきます。その一環が、PBL型の授業であり、グローバル教育です。ぜひ受験生には、自分の個性や特性を活かして入試にのぞみ、本校でさらにその力を伸ばして、社会に貢献できる女性に育ってほしいと思います」

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