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明星中学校
スペシャルレポート <第2回>

多彩な体験教育、自己管理の徹底で
社会の変化に対応できる力を育成

伝統の体験教育をベースに、国際理解や理科教育、ICTの活用など今の時代に必要な教育に力を注いでいる明星中学校。本物に触れる体験は、知識の習得だけにとどまらず、表現力や判断力などを養い、現代社会を生き抜く力を培っていく。また、同校では、授業以外の学習サポートや生活面の指導も手厚く行い、自立した若者の育成を目指している。

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伝統の体験教育と学習支援

明星学苑が1923年に創立して以来、実践し続けているのが体験教育。近年、力を入れている国際理解教育や理科教育、ICT教育などもすべて「本物に触れる体験」を重視している。また、補習や補講などを数多く実施し、生徒たちの時間の管理を徹底するなど、学習面、生活面において細やかに指導。中学校時代に、どのような力や習慣をつけていきたいのか、教頭の中村賀一先生に話を聞いた。

教頭 中村賀一先生

体験教育に基づいた21世紀型の学び

同校では、これからの社会で求められる力やスキルを育成するために「国際理解教育」「理科教育」「ICT教育」「キャリア教育」を重視した活動を行っている。
国際理解教育の主な取り組みとして、1年次では外国人教師の指導のもとで、英語漬けの合宿を行う「イングリッシュ キャンプ」、2年次はアメリカ人のダンサーやシンガーとともにミュージカルを創作する「ヤング アメリカン」、3年次は1ヵ月のセブ島留学を実施。ネイティブの人々とコミュニケーションをとり、異文化に触れながら、英語力や国際感覚を磨いていく。
理科教育では、授業とは別に「MEISEI アカデミック・ラボ」を土曜日に設置し、大学との連携授業などを積極的に行っている。また、5つの実験室、天体観測ドームなどの充実した施設を利用し、様々な理科実験や観察を実施。星空観賞会も開催している。
ICT教育では、タブレットPCなどを使ってアクティブ・ラーニング型の授業を実施したり、行事に関する発信、家庭学習の記録などに利用している。
キャリア教育においても、中学1年から自分の生き方を発見するキャリアデザインの講座やプログラムを導入している。

MEISEI アカデミック・ラボ

このような教育活動に共通しているのは「本物の体験」を重視していること。「体験教育は、本学苑で脈々と受け継がれてきた伝統の教育です。ICTや国際理解など、時代の流れと共に必要とされる教育は変わっていきますが、体験して肌で感じて学ぶ大切さは変わることはありません」と中村先生。
体験プログラムは、あらかじめ組まれたものから生徒たちの様子を見て、臨機応変に実施することもある。「この前は、3年生がセブ島留学をする前に再度礼儀を学ぼうと、近隣の銀行へ行って接客のプロから指導を受けました。生徒たちは、改めてあいさつの大切さなどを実感したようですね。
私たちは、教科学習も自分の生き方を考えるキャリア教育も、実際に体験してアウトプットすることを大事にしています。その積み重ねが、知識の習得だけに終わらず、判断力や行動力といった社会で生きるために必要な力となっていくのです」

自己管理能力の向上を図る

さらに同校は学習指導も手厚く、授業などで理解が不足している生徒には、早朝や放課後に補習を実施。定期考査の前後にも、個別の指導などを行っている。一方、授業では扱わない応用問題にチャレンジしたい生徒には、ハイレベルな講座「エクストラスタディ」を設けている。「基礎の徹底から発展的な学びまで、個々の生徒に応じて、学習をサポートしています」と中村先生は言う。

また、生活面の指導として、自己管理の徹底を図っている。「社会で求められる人とは、社会がどんなに変化しても努力をする人だと考えています。努力をし続けるには自律心をもち、自分で工夫して行動できることが必要です。そういうことを踏まえ、生徒には中学生の時から時間を管理する力をつけさせたいと思っています。
本校では、1、2年生が能率手帳を使い、3年生からはタブレット端末を利用して、家庭で学習した時間や内容などを記録し、クラスの担任がコメントをフィードバックしています。時間の管理、ひいては自己を管理する能力は、大学受験をする時も、その後の人生においても、大いに役立つことでしょう」

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学年のカラーに応じた教育活動

本物体験、学習支援、自己管理の指導などを大切にしている同校は、学年単位でも様々な教育活動に取り組んでいる。一例として、中学1年では毎日の朝読書と、英語と数学の宿題を実施。そうした独自の活動ついて、1年の学年主任である菅野友博先生に話を聞いた。

菅野友博先生

1年生は朝読書と宿題プリントを日課に

この4月より中学1年生は全員、月~土曜日の8時15分~30分の間、教室で読書をしている。「朝読書を始めた一番の理由は、生徒たちに基本的な生活習慣を身につけてもらいたかったからです」と菅野先生は話す。「ご家庭の協力もあり、ほぼ全員が毎朝遅れずに登校し本を読んでいます。読む本は、マンガ以外であればどんなジャンルでも構いません。学校の図書室で本を借りる冊数は、中1~高3の6学年で1年生がもっとも多いですね。読書は知的好奇心を育み、なかには将来の進路につながる出会いがあるかもしれません。3学期には、学年全体でビブリオバトルを開催する予定です」

また、算数と英語の毎日宿題も入学式の翌日から開始した。取り組み方は、毎日、生徒に宿題プリントを出して翌朝に回収。教員が空き時間に採点して、終礼時に返却する。そして、月曜日に数学、火曜日に英語の終礼テストを行い、1週間分の理解を確認。基準点に届かない生徒は、放課後に補習を受ける。
「宿題のプリントは、英語、数学とも集中して取り組めば、10分程度でできる問題を作成しています。目的は学習習慣の定着です。これまで私は長年高校の担任を務め、大学受験の指導もしてきました。その経験から、基本的な生活習慣や家庭での学習習慣は、早い時期から身につけておくことが大事だと実感しました。
また、数学や英語は、中学で基礎を固めておかなければ、高校で力を伸ばすことは難しい。数学を嫌いになると、理科の学習にも影響が出て理系に進めなくなります。進路の選択肢を広げるためにも、計算だけはできるようにして高校へ進学させたい。英語は必須教科なので、基礎学力を定着させたいと思っています」

みんなに応援される学年づくり

その他、学習支援として、漢字や英語検定の対策も行っている。「11月には漢字検定、1月は英語検定を全員が受けます。習熟が足りない生徒は、土曜日の放課後を利用して、補習を受けます。また定期テストの1週間前も、指名制でテスト対策の補習を行っています」

体験教育も中1独自の取り組みを行っている。「2学期は、身近な国分寺市や府中市の歴史を、地域の資料館などで調べてまとめる校外学習を実施しました。また、キャリア教育の一環として職場訪問を中学のうちに行うことになっています。さらに、MGSクラスでは、JICAの訪問も予定しています。グローバルな人間に育つには、先進国だけでなく、発展途上国の実情も知ることが大事ですからね。そして2年になったら、3年のセブ島留学の準備として、全員で「TOKYO GLOBAL GATEWAY(TGG)』へ行き、様々な英語体験プログラムを受けます」

このように目指す教育の方向は同じであっても、学年ごとにアプローチを変えているのが、同校の特徴だ。
そして菅野先生は、1年の学年目標を「みんなに応援される学年をつくろう、応援される生徒になろう」と掲げている。「応援される人物とは、最終的に、明星学苑の建学の精神である『健康、まじめ、努力』に集約されると思います。この理念を常に自分に問いかけ、行動できる人に育ってほしいと願っています」

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中学1年生、3年生にインタビュー

多彩な体験教育や学習支援、1年では朝読書や毎日宿題などを行っている同校。生徒たちは、それらの取り組みを、どう受け止めているのだろうか。中学1年生と3年生に、それぞれインタビューを行った。

MGSクラス 1年生 Iくん「毎日宿題がきっかけで、他の勉強もするようになりました」

――朝読書の取り組みをどう思いますか?

小学生の時から本を読むのが好きだったので、朝読書は楽しい時間です。毎朝、8時には席についています。周りの友だちも静かに読書をしていますね。ぼくもそうですが、小説を読んでいる人が多いと思います。

――毎日の宿題プリントはどうですか?

毎日、夕食の前に済ませるようにやっています。宿題でわからないことがあると参考書で調べたり、付属の問題も解いたりしています。毎日、プリントをすることで家庭の学習習慣が身につき、宿題のついでに他の勉強もやってみようというきっかけにもなりました。

――これまでの体験学習で印象に残っているものは?

イングリッシュ キャンプです。3日間、外国人の先生による英語だけの授業が、とても新鮮でした。英語で会話ができる、通じ合えることが嬉しかったし、もっと英語力をつけたいと思いました。今は英検2級取得に向けて勉強をしています。3年生でセブ島に行くのも楽しみです。
また、日本未来科学館での校外学習も面白かったです。事前に見学するところを班ごとに決め、自分たちは素粒子のブースを回りました。そこで学んだことをまとめ、文化祭で発表しました。

――クラスの雰囲気はどうですか?

男子も女子も関係なく、仲がいいです。現在、合唱コンクールの練習をしているのですが、団結力があるクラスだなと感じます。

――将来の夢を教えてください。

科学や物理などが好きなので、理系に進みたいです。将来は科学者になるのが夢です。

MGSクラス 3年 Nさん「大学生に教わった理科実験を、今度は自分が先生になって披露します」

――ハイレベルの講座、「エクストラスタディ」を受けていますか?

国語、数学、英語、3教科とも受けています。基礎、応用、大学の入試問題を解く講座まで用意されていて、クラスの大半の生徒が自分で講座を選んで受講しています。また、3年生は、毎週水曜日に早朝学習(7時30分~8時20分)があり、視聴覚室ホールに集まって自主学習をしています。

――どうやって自己管理をしていますか?

中1の時、毎日、最低でも数学1時間、英語1時間の家庭学習をするという学年全体の目標があり、家に帰ったらまず机に向かうようにしていました。この目標のおかげで、1年生から学習習慣が身につきました。今は、学習や活動した内容を毎日、タブレットに記録し、先生と情報を共有しています。

――印象に残った体験学習を教えてください。

東京農業大学の進化生物学研究所による研修会を、4回にわたって受けました。その時にメダカの透明骨格標本を作ったのですが、それがとても面白かったです。
また、東京農工大学の大学生と一緒に、いろいろな科学実験をしたのも楽しかったです。私たちのグループは、片栗粉と水でダイラタンシー現象を作る実験をしました。ダイラタンシー現象とは、物体の内部に圧力がかかると液体から固体に変化するというもので、片栗粉と水を混ぜて、思い切りかき混ぜると固体状になります。そういう実験を大学生に教わり、今度は、自分たちが先生役となって学校内で実験を披露します。

――クラスの雰囲気はどうですか?

定期テスト前など、自分たちから勉強しよう、わからないところを教え合おうという雰囲気が作れるクラスです。

――将来の夢を教えてください。

まだはっきり定まっていないのですが、大学の経済学部に興味があります。図書室などで、もっと調べて、進路を見つけていきたいです。

先生と生徒への取材を終えて

先生たちが生徒の育成のために、率先して補習や補講を行ったり、毎日の宿題プリントを作成したり、生徒の学習や生活記録にコメントを書いたりと細やかに対応しているのが印象的だった。そして、学校が力を入れている体験教育が、生徒たちの興味関心の幅を広げ、進路を考えるきっかけになっていると感じた。

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