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スクール特集(昭和学院中学校の特色のある教育 #2)

学校改革! 活気ある学び舎で国際人を育成

2016年から3か年計画で推進してきた昭和学院中学校の第1次学校改革。今や「チーム昭和」は先生だけでなく生徒にも浸透し、学校全体で改革が進んでいます。第1次改革最終年度を迎える同校の取り組みを紹介しましょう

都立両国高等学校・附属中学校での経験を活かし、大胆な学校改革に着手した大井俊博先生。アクティブラーニングやイングリッシュキャンプ、独自入試などで大きく変化した同校の今と、これからの教育方針について話を聞きました。

校長 大井俊博先生に聞く

参加型の新しい授業が生徒たちの興味を引き、自主性と積極性を養う

同校では改革の目玉としてアクティブラーニングを導入。生徒たちは、積極的に授業に参加しています。「皆が前ばかりを向いて授業を聞いている風景はなくなりました。グループで生徒同士が議論し合い、学び合い、授業が進んでいきます」。ペアやグループで考える授業では、教え合う風土も生まれ、生徒同士の絆や団結力が深まるといいます。
「私が着任した時には、つまらなそうにしている生徒もいましたが、今では皆が積極的に授業に参加し、俄然活気が出てきました。今までとはまるで違います。各教師の授業を私がチェックし、ダメ出しもします(笑)。ですから、教師たちもどんどん研究し、より良い授業が行われるようになってきています」

また、現代ならではのデバイスも活用し、効率的に授業を進めています。全生徒に校内で使用できるiPadを支給。全教室に電子黒板も導入し、図や表、写真などを使いながら効率よく授業ができます。「生徒たちの答えを一斉に黒板に映し出したり、インターネットの画像を表示したり、生徒たちが興味、関心を持って参加できる授業を行うことができています」と大井校長先生。楽しみながら学ぶことで、教科嫌いや落ちこぼれる生徒もほとんどいなくなりました。

▶︎校長 大井俊博先生

グローバル社会で通用する英語を身に付けるカリキュラム

もう一つの目玉は英語教育です。これからの時代、グローバル社会で活躍するには英語力を身に付けることが不可欠だと校長先生は考えています。ネイティブスピーカーの先生と日本人の先生がチームになって行うティームティーチングを取り入れ、オールイングリッシュでの授業も行っています。「保護者会で公開授業を行っていますが、人だかりができるほど人気の授業です」
また、授業時間内に自主学習を設け、iPadで自分のレベルに合わせて単語などを学ぶことができます。「このアプリは、本校専任のネイティブの先生が、生徒たちのレベルに合わせて開発した同校独自のものです。例えば、声を出して発音すると先生からポイントがもらえるなどゲーム性も備えています。誰がポイントをもらったか電子黒板ですぐにわかるので、次から次へと生徒が声に出して発音し始め、ポイントを獲得するわけです(笑)。今も新しいアプリを開発中で、生徒もアプリもどんどんレベルアップしています」
中2ではイングリッシュキャンプ、中3では1週間のオーストラリア語学研修など、生の英語に触れたり実践する機会を増やし、使える英語を身に付けられるようなカリキュラムを実施しています。
その成果もあり、文化祭では生徒たちが自主的に英語劇を上演したり、イングリッシュキャンプなどのバスでの移動中に自然と生徒の口から英語の歌が出てきたり、英語が身近なものになっています。

多彩な入学試験 来年度は英語版マイプレゼンテーション入試も実施

同校では2017年度から入学試験に自己表現力や思考力を問う「マイプレゼンテーション入試」を実施しています。「塾に通っていなくても潜在的な学力や能力を持った小学生はたくさんいます」小学校の学習をしながら、自分の興味のあること、好きなことに打ち込んできた子どもは表現力や発想力が自然と身についています。そのような子は、中学校に入っても、自分の好きなことに打ち込み、結果を出し、ほかの生徒の刺激になるケースが多いのです。「昨年度、マイプレゼンテーション入試で入学した生徒は、自然科学部で好きなロボットに打ち込み、ほかの生徒と一緒にいくつものロボット選手権に出場しています。リーダー的存在ですね」
また、昨年度は「適性検査型入試」を導入。答えが一つではない教科横断型の総合的な能力をみるこの試験で、思考力、判断力、表現力などの多様性が重視される今の時代に必要な能力を見極めています。

毎年、改革を続けてきた大井校長先生。「今年度は英語版のマイプレゼンテーション入試を実施します。プレゼンテーションは英語でネイティブの先生の前で行い、英語で質疑応答をしてもらいます。帰国子女や日本語学校に通う生徒など、さらに生徒のバリエーションが広がるでしょう」

まだまだ続く「チーム昭和」の学校改革

「チーム昭和」を合言葉に進めた改革で、学院はものすごいスピードで変わってきました。先生方も教師としてのやりがいや、学校の魅力を考えるようになり、生徒たちも生き生きとしています。休み時間に教師に質問する生徒、職員室に来る生徒も増えたといいます。「“チーム昭和”はもう学校中に浸透しています。1年目は私しか言っていませんでしたが、今では生徒たちの方が口にしているくらいです(笑)」と大井校長。

「今年は新たに「SGアカデミー:未来講座」を始めました。これは生徒たちの思考のフィールドを広げ、子どもたちの生きる力を伸ばしていこうという試みです」以前から朝読書を通して、子どもたちの興味のアンテナを増やしてきた同校ですが、今度は、人生の先輩である多くの人たちの講話を聞き、さらに情報をインプットしていきます。「その中から一つでも自分にマッチする話に出会い、これからの進路やどう人生を歩むかのヒントやきっかけになればいいと思っています。今はわからなくても、後になって、そういえばあの時言っていたのはこういうことだったのか、と気づいてもらえればいいですね。話を聞くことは理解力や思考力にもつながります。多感な大事な時期に種をまき、人としての基本をつくり、生きる力を伸ばしていければと思います」

昭和学院の改革は、まだまだ続きそうです。

昭和学院には自分のフィールドで活躍できる場所がある

中高で1500名の生徒が在籍する昭和学院。「昭和学院には、さまざまなタレント(才能)を持った生徒がいます」と大井校長。スポーツや文化クラブで全国大会に出る生徒、生徒会や委員会で活躍する生徒、ボランティア活動で地域に貢献する生徒、その活躍の場は多岐に渡ります。そして、そういった生徒たちは学院の誇りであり、生徒たちの刺激になっています。「それぞれがお互いを認め合いながら支援し合い、良い相乗効果を発揮しています。昭和学院には、生徒たちの自己表現・自己実現ができる場がいくつもあるのです」

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