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あさんぷしょんこくさい

アサンプション国際中学校 

スクール特集(アサンプション国際中学校の特色のある教育 #4)

高い英語力と思考力を育む21世紀型教育で世界平和に貢献できる人材の育成を目指す。

英語力と思考力の育成に注力した21世紀型教育を実践する同校。新しい教育のベースには、カトリック校ならではの共感力を育む校風がある。本年、中学校高等学校の校長に就任された丹澤直己先生に話を伺った。

他者を尊重するカトリック精神をベースにしたPBL(課題解決型授業)

全教科をPBLで行う同校。PBLを実施するにあたり、大切にしているのが教員研修だ。
「外部から専門の先生を招いて、授業をチェックしてもらい、改善点のアドバイスをもらうなど、教員研修も随時行っています。研修がしっかりしていないと、単なるグループ学習で終わってしまいます。そうならないよう、教員力向上に常に力を入れています」と丹澤校長。

通常教科のPBL以外に、探究を科目として設定し、中学1年生から教科横断型の探究活動を実施。探究活動は、SDGsの中から個々で興味を持ったテーマを掘り下げていくため、探究科の教員のほか、各教科の教員が複数サポートに入り、各教科の深い知識を連動させながら進めていく。

探究を専門とし、教科書の監修にも携わる教頭が、6年間を通した探究科のプログラムを作成。学年ごとにポスターセッションなど、まとめのプレゼンテーションを行ってもらい、最終的に高校3年生で卒業論文を作成し、発表する。

「当校では、宗教の授業があり、聖書を中心にした人間の心の持ち方や相手を思いやる気持ち、世界平和などについて考える機会を多く持ちます。昨今の様々な事件を見ると、自分の心をいかに穏やかに保つかということが、とても重要だと思います。そういった心の教育が行えるのは、カトリック校ならではです」

PBLのベースにもカトリックの精神である“誠実、隣人愛、喜び”がある。PBLでは自由に自分の意見を発言する姿勢を大切にするが、相手を傷つける伝え方をしたり、自分勝手に意見を発表したりすることは、求められている“自由”とは異なる。相手を思いやり、周りを思いやれる気持ちを根底に、課題を発見し、取り組み、解決することを同校のPBLは目指す。

▶︎校長 丹澤直己先生

社会に貢献する「チャレンジするキミ」につながる探究活動

そして、考えることで完結するのではなく、一歩進んでその考えを世界平和など他者へ生かせるようにチャレンジしてほしいと考えて、探究のテーマ“覚えるキミから、考えるキミへ”に、2019年から“チャレンジするキミ”を追加し、“覚えるキミから、考えるキミへ、そしてチャレンジするキミへ”と変更した。

毎年、11月に開催される幼稚園から高校、保護者、卒業生までが参加し、学校をあげて行うアサンプション・チャリティ・デー。収益は国内外問わず、必要とされている所に寄付するボランティアイベントだ。
昨年、高校生では被災地域のものを仕入れて販売し、売上金はそのまま被災地域に寄付したそう。

この活動を行うにあたり、夏休み明けから、探究科の中で被災地支援について調べる探究活動が行われた。ただ、被災地の物を仕入れて売るだけなら簡単。どのような物をどこから仕入れるか、販売する時の問題点も調べて、グループごとにポスターセッションをし、その通りに実行したのだとか。時間はかかったが、単なる探究に留まらず、どのように世の中に還元するかまで考える良い機会となった。

「やはり、自分たちがどのように役に立てるかまで考えてこそ、当校が目指す“世界平和に貢献できる人材の育成”に繋がります。6年間かけて、“チャレンジするキミ”を完成できる取り組みを行っていきます」

充実した英語研修を通して、世界の多様性を感じる

同校の教育で、もう一つの柱となるのが英語教育である。イマージョン教育のほか、英語の研修も盛んで、現地の姉妹校の生徒宅にホームステイしながら、国際情勢や文化、教育の現状や必要性を、フィールドワークを通して学ぶフィリピン研修は、年々希望者が増えている。

2年前から始まったターム留学は、中学3~高校2年生の3学期に実施される1学期間の留学。中学生はニュージーランド、高校生はカナダに行く。生徒は皆バラバラの現地校に編入し、現地の生徒と一緒に当該学年の授業を受けるのだが、現地校の授業はアクティブラーニング型となっており、生徒が発表する機会も多い。そこで、出発までの8ヶ月間、英会話はもちろん、英語でのプレゼンテーションの研修をしっかりと行う。家族向けにも留学に行かせる際の心構えのレクチャーなどもプログラムに入る。行く前に不安の声が聞こえてこないのは、丁寧な研修の成果だ。

「帰ってくる時には空港までお迎えに行くのですが、生徒達がイキイキとしたとても良い顔で帰ってきてくれます。英語力についても、リスニングがとても伸びるので、その勢いのまま、英検にチャレンジし、準1級を獲得する生徒もいます。また、この留学を通して、英語をもっと学びたいと上智大学に進学を決めた生徒もいます」

世界とつながるボランティア活動

国際ボランティア部の活動、聖歌隊やハンドベルでの福祉施設の訪問、清掃活動などの社会貢献を従来から行ってきたが、昨年から国際ロータリーが主催するインターアクトクラブに参加。インターアクトクラブは、地元でのボランティア活動のほか、海外のインターアクト会員との交流を通じて国際理解を促進し、国際親善に貢献する活動などを行っている団体だ。

昨年は台湾のインターアクト加盟校を訪問。現地の生徒たちに日本の文化や日本ではどのようなインターアクト活動を行っているかを英語でプレゼンし、学校の周りや市場の清掃活動に参加した。英語のプレゼンも高い評価を得たほか、生徒たちにとっても現地の生徒たちと丸2日間、密に接することで、英語でコミュニケーションを取る機会だけでなく、自分たちとは違う価値観や文化の多様性に触れられる良い機会となった。

国内から海外まで、幅広い進路を選択できる進路指導

高校では、生徒一人一人にiPadを配布し、そこで学びについてのポートフォリオを作る。
「最後にまとめて作ると忘れていることも出てくるので、行事や定期テストの度に自分の行動を振り返ってもらって、行動への評価、そしてその評価に対して今後はどのように取り組むかということを積み重ねてもらいます。それを行うことによって、3年間のポートフォリオが出来上がり、自分のこれまでの学びや、今の自分に至るまでどのような改革を自分の中で行ってきたかを、他者に伝えられるようになります」

同校では、関西学院大学・上智大学を含め、有名私立大学に50名の推薦枠を確保。全国の大学合計では480名の枠を保有する。こういった推薦入試やAO入試の際、ポートフォリオは大きな力となってくれるだろう。
また、本年から海外大学進学協定校推薦入試制度を導入する。

「海外の大学への進学は手続きが複雑であるなどの点から、難しく感じられている方が多いです。しかし、イングリッシュコースの生徒を始め、海外大学への進学を希望する生徒も増えてきて、より海外大学を行きやすく身近に感じてもらいたいと導入を決めました。アメリカを中心として欧米40校以上が協定校として参加しています。国内から海外まで、一人ひとりの夢を叶えられる環境を、これからも整備していきたいと思います」

<取材を終えて>

問題解決力の重要性が強調されるこの時代、その前提として問題を発見する力や、問題発見のために必要となる共感力が、まず求められる。困っている人に共感できなければ、問題を発見することもできないからだ。そして、カトリックの精神は、その共感力を育む有効な手段の一つということができる。中学、高校時代にその精神に触れ、共感力をしっかりと身につけることによって、問題発見やその解決ができるようになるわけだ。イノベーションを起こす人材とは、まさにそのような人材なのだろう。同校の教育の根底にあるのは、宗教は、気持ちの持ち方であるだけでなく、世界平和に貢献するための大切な力を育むものとなり得るという確信だ。21世紀型教育で育まれた高い英語力や思考力を、自分の枠を超えて社会に還元していくために必要な共感力。取材を通じて、そのような力を育む教育がアサンプション国際にはあると感じることができた。

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